オリンピックは選手が主役ではあるものの、個人的には選手たちが着用している競技ウェアや開会式・表彰式・閉会式で身にまとっていたウェアにも注目していた。

 冬季大会史上最多の109種目が実施されただけに、競技ウェアも種目によって実にさまざまで、「冬季大会の競技ウェアって、こんなにカラフルだったっけ?」と思いながら目を凝らしていた。

 日本選手団は開閉会式や表彰式などの公式ウェアがデサント、フリースタイルスキーとスノーボードがヨネックス、スキージャンプ、スケート、カーリングなどがミズノ、モーグルがゴールドウイン、アイスホッケーがナイキという陣容。

 その中で個人的に最も印象に残った競技ウェアはミズノだった。小林選手と高木選手が着用していたことに加え、カーリング女子チームが決勝まで勝ち上がり、競技ウェアが選手たちの活躍を後押ししているように感じた。

 ただ、カーリングのユニフォームで言えば、日本人の視聴者に最も強い印象を与えたのはスウェーデンチームだろう。

カーリング女子 スウェーデンチーム (C)Getty Images

 1次リーグ初戦で日本がスウェーデンと対戦した時点で、ユニフォームがユニクロであることが話題に。そして日本が1次リーグ最終戦でスイスに敗れ、準決勝進出が絶望的になったかと思いきや、スウェーデンが韓国を破ったことで準決勝進出が決まり、SNSで「スウェーデンありがとう!」という感謝の言葉が飛び交い、#スウェーデンがトレンドに入るほど注目を集めた。

 その後、スウェーデンは準決勝で英国に敗れたものの、3位決定戦でスイスに勝利して銅メダルを獲得。日本と一緒に表彰台に上がった。

 ちなみにスウェーデンはカーリング男子も1次リーグを勝ち上がり、準決勝でカナダ、決勝で英国を破って金メダルを獲得した。

カーリング男子 マット・ハミルトン選手 (C)Getty Images

 カーリング男子では、米国のマット・ハミルトン選手のファッションも話題になった。長髪がトレードマークで、コロンビアのカジュアルなユニフォームにナイキの奇抜なデザインのシューズを合わせたスタイルがスタイリッシュだと評判だった。

 米国選手団は開閉会式がラルフ・ローレン、表彰式がナイキ、カーリングがコロンビア、スノーボードがボルコム、スピードスケートがアンダーアーマーといった陣容。さまざまなブランドロゴがウェアにあしらわれ彩りを添えていた。

 その中で日本人の目に最も多く触れた競技ウェアは、今大会を最後に現役を退いたスノーボード界のレジェンド、ショーン・ホワイト選手のものだったかもしれない。自身が競技する姿に加え、平野選手の金メダル獲得を祝福に来たシーンが何度も映し出された。

 スノーボードのウェアでは、女子ビッグエア予選でトラのコスチュームを着て滑走したフランスのルシル・ルフェーブル選手も話題になった。スロープスタイル競技でひざを痛めた影響で技が出せないコンディションだったが、今大会で競技生活を終えることに決めていたので、衣装を着替えて楽しむことにした。

男子スノボードクロス アレサンドロ・ヘメルレ選手(中央) (C)Getty Images

 競技ウェアとして目を引いたのは、男子スノーボードクロスでアレサンドロ・ヘメルレ選手が金メダルを獲得したオーストリア。赤と黒とグレーがごちゃまぜになったようなデザインは視覚的なインパクトがあった。

 スノーボードとアルペンスキーの二刀流で2連覇がかかっていたエステル・レデツカ選手のチェコ共和国の競技ウェアもユニークなデザインだった。今回はスノーボード女子パラレル大回転の1冠のみで、アルペンスキー女子スーパー大回転では5位に終わったが、どちらの競技でもファンの目を楽しませてくれた。

アルペンスキー サラ・シュレッパー選手 (C)共同通信

 メキシコのアルペンスキーの競技ウェアも斬新なデザインだった。女子大回転とスーパー大回転に出場したサラ・シュレッパー選手の姿を見たとき、「こんなのアリなの!?」と驚いた。メキシコは開会式の衣装もドクロをモチーフにした奇抜なデザインだった。

 ウィンタースポーツの競技ウェアは機能性重視でデザインにはそれほどこだわっていない印象を持っていたが、最近は競技の注目度を高めるために工夫を凝らすようになっているのかもしれない。

 3月4日には北京パラリンピックが開幕。3月13日まで10日間の日程で、6競技78種目に約600人の選手が出場する。パラアスリートたちの熱戦に競技ウェアがどんな彩りを添えてくれるのか楽しみに待ちたい。

SNSで話題! 五輪女子サッカー決勝で目立ったのはまさかのユニクロ!?

東京オリンピックの女子サッカー決勝は8月6日11時から国立競技場で開催される予定だったが、決勝に進出したカナダとスウェーデンが暑さを理由に時間の変更を求め、これに応じる形で21時から横浜国際総合競技場での開催に変更となった。

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保井友秀

著者プロフィール 保井友秀

1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。その他、ゴルフ雑誌や経済誌などで連載記事を執筆している。