#メンタル
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陸上
14年ぶりの日本記録の衝撃 20歳の田中は日本中長距離界の常識を変えるか?
8月23日に新国立競技場で開催されたセイコー・ゴールデングランプリ。来夏に延期された東京五輪のメインスタジアムで日本中長距離界〝希望の星〟が強烈な輝きを放った。女子1500mに出場した二十歳の田中希実(豊田自動織機TC)だ。
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陸上
日本陸上フィールド界の至宝”北口榛花” ~世界標準の他競技経験がもたらす結果
女子テニスの大坂なおみ(日清食品)、男子バスケットボールの八村塁(ウィザーズ)―。近年、日本選手として世界のトップレベルで新しいフィールドを切り開いている若いアスリートが相次いでいる。陸上競技の女子でもそんな存在が出てきた。やり投げの22歳、北口榛花(JAL)。既に世界レベルの大会でも通用する日本新記録をマークしている。現在は新型コロナウイルスの影響で大会が軒並み取りやめ。試合での勇姿を見ることはできないが、外出自粛期間でもSNSでトレーニング風景を公開したり、ファンからの質問に答えたりと新時代の担い手らしい活動が光る。成長の過程も世界基準で、笑顔の似合うスター候補としてブレークの予感が漂っている。
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テニス
コロナショック、プロテニス選手の今。未曾有の事態をどう乗り越えようとしているのか
ワールドプロテニスツアー(男子ATP、女子WTA)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって、現在7月13日まで中断とされている。この決定によって、ヨーロッパでのクレーシーズン(赤土コートのシーズン)とグラスシーズン(天然芝コートのシーズン)が消滅した。なお、ATPとWTAの世界ランキングは、3月16日の時点のまま凍結されている。
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オールスポーツ
心を蝕む新型コロナ アスリートを守る一つの方法
緊急事態宣言の延長が決定。スポーツシーンは、相変わらずの停滞が続いている。国際プロサッカー選手会の調査によると、試合も練習もできないことでうつ病の傾向を示す選手が急増しているという。一方で韓国ではプロ野球が開幕、日本はスポーツでも遅れをとってしまっている。横浜DeNAベイスターズ初代球団社長であり、現在一般社団法人さいたまスポーツコミッション会長、男子バスケットボールB3リーグ・埼玉ブロンコスのオーナーを務める池田純氏は、こんなときこそリーダーとアスリートの信頼を積み上げる“腹を割ったコミュニケーション”が有効だと、自らの対応策と共に語る。
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オールスポーツ
過酷な環境に耐えるアスリートの肌。スキンケアもコンディショニングの一環に。
「スポーツ選手がメイクとは」「おしゃれに現を抜かしている」女性アスリートが外見に手をかけていると見れば、すかさず非難の声が上がる。そんな風潮を恐れて美容から遠ざかる選手に「美容はコンディショニングの一環」と、声をかけるのは美容家の石井美保さんだ。プロゴルファーやダンサーなど、第一線で活躍する競技者も彼女のサロンを訪れる。4月10日には、著書『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習手帳』(講談社)を発売し、この時期にぴったりの“自宅でも実践できるスキンケアメソッド”を公開。既に増刷も決定しており、彼女に肌の悩みを相談したいという女性は後を絶たない。女性と美を見つめる石井さんのアスリートビューティー論とは。
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東京2020オリンピック・パラリンピック
仏国で得たプロ意識を。ハンド・土井レミイ杏利が描く東京での躍動
開催国枠により1988年のソウル五輪以来32年ぶりの五輪出場を決めたハンドボール男子日本代表。東京五輪まで残り1年を切り、変革を遂げて強化のスピードを加速させている。指揮を執るダグル・シグルドソン監督は現役時代にアイスランド代表として通算215試合に出場し、日本リーグの湧永製薬でもプレー。指揮官としては2015年に世界最優秀監督にも選出された。そんな世界的名将のもとで躍進を狙う中で重要となってくるのが主将の存在だ。その大役を任されたのが、フランス人の父と日本人の母との間に生まれ、日本で生まれ育ち、フランスのトップリーグでプレーを続けてきた土井レミイ杏利だ。波乱万丈の歩みと日本代表にかけるほとばしる情熱を紹介したい。(取材・文=高木遊、写真=竹中玲央奈)
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競泳
東京五輪に間に合うか~萩野公介がもたらす競泳界への光
競泳男子で日本を引っ張ってきた25歳の萩野公介(ブリヂストン)が苦しんでいる。2016年リオデジャネイロ五輪の400㍍個人メドレーで金メダル、200㍍個人メドレーで銀メダルを獲得。2020年東京五輪でもエースとしての活躍が期待された。しかし、今年になって極度のスランプに陥り、3月には休養を発表。ブランクを経て夏場に約5カ月半ぶりとなる実戦復帰を果たしたが、思うように成績を残せていない。果たして五輪に間に合うのか。
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東京2020オリンピック・パラリンピック
山本恵理、追い求める「質の自己ベスト」東京2020出場で「恩返しを」
ベンチに仰向けになり、バーベルを握る。胸まで下ろし、再び肘が伸びるまで持ち上げる。東京パラリンピックの競技の一つ、パワーリフティングは、重さだけでなく、動きの正確さも判定基準。それはまさに、「3秒間のロマン」だ。この競技で2020年の出場を目指しているのが、山本恵理選手(35歳)。生まれつき二分脊椎症という下肢障害があり、パラスポーツを身近に感じてきた山本選手は、通訳やメンタルトレーナーとして、これまでパラリンピックに携わってきた。現在は日本財団パラリンピックサポートセンターの職員として普及に奔走するかたわら、競技歴3年のパワーリフティングで今、初めて「選手としてのパラリンピック出場」に挑んでいる。なぜ挑戦するのか? その理由や、競技において大切にしていること、障がい者が生きる社会について山本選手の思いをインタビューした。(取材・構成=久下真以子)
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東京2020オリンピック・パラリンピック
川崎から世界へ。篠山竜青が東京五輪で伝えたい“バスケの魅力”
Bリーグの開幕、今年8月31日から始まるW杯への13年ぶりの出場、そして東京五輪への開催国枠での出場権獲得と、ここ数年で急激な成長を遂げている日本のバスケットボール界。その中で、男子バスケットボール日本代表の主将としてチームの先頭に立ったのが川崎ブレイブサンダースの篠山竜青選手である。8歳上の兄と5歳上の姉がともにバスケットボールをしており、母親もミニバスケットボール(小学生)のチームのコーチをしていたこともあり、物心ついた際には既にコートにいた。バスケとともに育ち自国開催となる東京五輪にも中心選手としての活躍が期待されている彼に、これまでのバスケ人生や2020年に向けての思いについて語っていただいた。(取材・文:高木遊)(写真:山本晃子)
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ラグビーW杯
明治を23年ぶりの日本一に導いた指揮官は、いかにチームを変えたか
明治大学ラグビー部の田中澄憲監督は、要点を抑えて結果にコミットする。一昨季は丹羽政彦前監督のもとでヘッドコーチを務め、選手間のコミュニケーション力、判断力、勤勉さを醸成。19季ぶりの決勝進出を果たす。さらに指揮官となった昨年度は、22季ぶり13回目の大学日本一に輝いた。複数リーダー制の採用などで選手の主体性も引き出した田中監督は、母校の主将を務めた後にサントリーへ入社している。ここでは現役選手、採用担当、チームディレクターとして、ワールドカップを経験した世界的なプレーヤーやコーチとも接してきた。名手のエッセンスに触れ、国内有数の人気チームをけん引する田中監督。この秋、日本で開かれるワールドカップへの思いを語りながら、大所帯をマネジメントするなかでの気付きも伝えてくれた。(インタビュー・構成=向風見也、撮影=長尾亜紀)
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東京2020オリンピック・パラリンピック
上山友裕、リオ・パラアーチェリー入賞の秘訣は「弱さを見せる強さ」
東京パラリンピック競技の一つ、パラアーチェリー。狙いを定めて、矢を放つ。必要なのは平常心と集中力、つまり自分との戦いだ。この競技で金メダルを期待されているのが、上山友裕選手(31歳)。リオパラリンピックでは初出場で5位、去年のアジアパラ競技大会ではミックス戦で銀メダルを獲得し、国内トップ選手として走り続けている。2020年、パラアーチェリー競技本番が開始される8月28日に33歳の誕生日を迎える彼は、1年半後のイメージを「自分が生まれた日に、伝説を生んでいく」と語る。そんな上山選手に、競技に対する価値観や、夢への原動力、2020年への思いをインタビューした。(取材・構成=久下真以子)
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野球
“松坂ゴルフ問題”の本質とは 世の中の論調に惑わされていないか
“平成の怪物”が令和に時代が改まって早々、思わぬ騒動の主役となってしまった。右肩痛からの復帰を目指す中日・松坂大輔投手が、チーム練習日に千葉県内でゴルフを行い、球団からペナルティーを科されたことが判明した。さまざまな議論を巻き起こしている今回の問題について、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの初代球団社長で、現在は「さいたまスポーツコミッション(SSC)」の会長などを務めるスポーツビジネス改革実践家の池田純氏に話を聞いた。
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水泳
萩野公介の孤独。他のスポーツにみる復活法
その人物の実績が秀でている場合ほど、弱気な面が見えると驚きが大きい。3月15日、突然発表されたコメントに衝撃が走った。競泳男子で2016年リオデジャネイロ五輪400㍍個人メドレー金メダリスト、萩野公介(ブリヂストン)がマネジメント会社を通じ、4月の日本選手権に出場しないことを発表したのだ。これにより、優勝すれば来年の東京五輪への代表内定となる7月の世界選手権への出場の可能性も事実上なくなった。五輪切符へのチャンスを自ら断つことを意味するだけに悩みの深さを感じさせた。
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水泳
ライバル萩野も圧倒!瀬戸大也のポジティブシンキングが世界を席巻
企業の長時間労働が問題となり、働き方改革が叫ばれる昨今。書店に行けば、人生のヒントや自己啓発にまつわる本がところ狭しと並べられ、個々の生き方や内面の充実を大切にする世情はますます高まっている。2020年東京五輪まであっという間にあと1年。日本選手の動向に関心が増してきている中で、こうした社会風潮と関連して注目しているのが競泳男子の瀬戸大也(ANA)だ。