アカデミーからプロまでの約14年間を東京ヴェルディですごし、2017年にサガン鳥栖に移籍、2020年現在レノファ山口にレンタル移籍中の安在和樹選手。サッカーエリートともいえる経歴を持つ彼が、コロナ禍を経て、「自分を見つめ直すきっかけ」が度々あり、支えてくださるファンの方々に向けて、発信してみようと考えるようになったという。Vol.2ではサッカーを始めた頃の思い出について語った。(インタビュアーが安在和樹選手の後輩のため、安在和樹選手は動画内ではフランクな口調になっております。)

「ただ漠然とプロサッカー選手になりたかった」

―サッカーを始めた頃から今までの間で自分の記憶に強く残っていることはありますか?

安在:小学生でヴェルディに入ったこととか、トップにも昇格したことも思い出します。ただ、そういう一瞬一瞬の記憶に残ることはたくさん経験してきましたけど、すぐ忘れちゃいますね。人と話しているうちに思い出すって感じです。

―いつサッカーを始めましたか?

安在:多分幼稚園年長くらいです。一緒に遊んでいた子たちがサッカーを習い始めたので、自分もやりたいと思って始めたと思います。

―小学校はどこのチームに入団しましたか?

安在:最初は羽衣SCっていうチームです。一番初めに練習を見に行った時に、みんなすごく楽しそうに練習しているふうに見えたので、入ろうって思いました。三年間くらいしかいなかったんですけど、ただ楽しくやらせてもらえたなと思っています。

―羽衣SCのチームのレベルはどうでしたか?また、そこからJリーグの下部組織を目指そうとしたきっかけは?

安在:県大会とかのレベルまではいかなかったですけど、市とか地区のレベルではまあまあ強いって感じでしたね。当時の自分はJリーグの下部組織の存在を知らなくて、コーチにヴェルディいのセレクションを受けてみないかって言われて受けてみたのがきっかけです。その時はただ漠然とプロサッカー選手になれたらいいなっていうふうに思っていました。

前田直輝に度肝を抜かれた、ヴェルディのセレクション

―その後ヴェルディのアカデミーに入られたとのことですが、セレクションなどの記憶はありますか?

安在:セレクションでどんなことをしたのかは、正直あまり記憶に残っていないです(笑)。ただ600人くらいいて、数人しか受からないようなセレクションだったので、セレクションを受けに来た人数っていうのはすごく覚えています。あとは、前田直輝に度肝を抜かれました(笑)。ドリブルがめちゃくちゃ上手くて、無双してましたね。あんなうまい人はそれまで見たことがなかったです。

―ヴェルディに入団してからについて教えてください。

安在:レベルが本当に高かったですね。地元にいた時はある程度はうまくてやりたいようにできていたけど、ヴェルディに入るとレベルの高さにびっくりしました。そのレベルについていくためにもっとうまくなりたいなって強く思うようになっていきました。ヴェルディに入ってからは、自分で荷物を準備してから交通機関を使って通うようになったので、地元にいた時と比べれば自立しなければならない環境に自然となりましたね。

―ヴェルディジュニアではどんな練習をしていましたか。

安在:基礎中の基礎の練習から始まります。止めて、蹴るであったり、ボール回しをしてから最後はゲームをして終わるって感じでした。

―小学校の時の悔しかった思い出は?

安在:コーチの人たちとミニゲームをするんですけど、そこでボコボコにされんですよ。すごいおちょくられて、遊ばれるのが悔しかったですね。あとは、やっぱり入ってすぐはみんなに比べて自分が下手だなっていうことがわかって悔しかったので、ただひたすら一生懸命に毎日の練習についていこいうとしていました。

―Vol.2の冒頭で伺った、今までで嬉しかったこと、挫折したことっていうのも思い出してきてくださいましたか?(笑)

安在:思い出してきました(笑)。嬉しかったことでいうと、小学校で全国大会に出た時は特に覚えています。ヴェルディに入る前までは全国大会なんて出られるわけもなかったので、初めて出た時は嬉しかったですね。逆に苦しかった時期ももちろんあります。特に高校一年生のときは怪我ばっかりしていたので、高校三年間のうち一年半くらいはサッカーしてないんですよ。高一の秋くらいに膝の怪我をしてしまって、初めての手術を受けて、それからリハビリして復帰するまで六ヶ月もかかったので、またサッカーができるのかが不安で怖かったです。リハビリを乗り越えて復帰したんですけど、直後の試合で足の親指を踏まれてしまって骨折したんですよ。そこからまた二ヶ月ちょっとの間サッカーができなかったです。トータルで八ヶ月以上サッカーができなかったので、かなりしんどかったですね。

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VictorySportsNews編集部