#相撲
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相撲
大相撲春場所を終えて〜今後が楽しみな注目力士たち
3月の大相撲春場所は新関脇霧馬山の初優勝で幕を閉じた。これまでさほど目立つ存在ではなかったモンゴル出身の26歳が、先輩たちの伝統に則ってたくましくなり、千秋楽に大栄翔を連破しての逆転優勝で一気にスポットライトを浴びた。横綱照ノ富士が全休、大関貴景勝が途中休場で横綱、大関陣が不在となった状況で、場所後を含めて驚異の新十両や新弟子の誕生もあった。新型コロナウイルス対策で大きな転換点を迎える5月の夏場所を前に、変化に富んだ春となった。
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大相撲
荒れなかった春場所―横綱大関不在の中で、改めて歴代最強を考える
大相撲春場所は15日間満員御礼だった一方、横綱照ノ富士が初日から休場し、綱とりに挑んだ大関貴景勝は膝を痛めて途中から休んだ。これにより昭和以降で初めて横綱、大関陣が不在で開催された。優勝力士は関脇の霧馬山。番付的には順当な結果となり、来場所が大関獲りの場所となる。横綱、大関は国技の看板として特別視される力士たち。本場所にいないのは寂しかった。改めて一体、過去にはどんな横綱、大関がいたのか。それぞれの地位で歴代最強と思われる力士を独断と偏見で振り返ってみる。
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オールスポーツ
スポーツ界におけるスポンサー企業の変化 ―アスリートの健康を直接的にサポート
アスリートと企業などとのスポンサー契約にはいろいろと形態があるが、パフォーマンス向上につながる直接的な枠組みも注目が集まっている。陸上男子走り高跳びで日本トップクラスの佐藤凌がけがからの完全復活を目指し、再生医療が特長のクリニックと契約を結んだ。今年はブダペストでの世界選手権、来年はパリ五輪、そして再来年には世界選手権東京大会と大舞台の続く陸上競技。最先端の医療サポートを受けて活躍すれば、選手、スポンサーの双方にとって〝ウィンウィン〟になるとして関心を呼んでいる。
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大相撲
稀代の横綱“白鵬”に相応しい断髪式
大相撲で史上最多45回の優勝を果たした元横綱・白鵬の宮城野親方の引退相撲が1月28日、東京・両国国技館で開催された。断髪式では現役時代の師匠だった間垣親方(元幕内竹葉山)が止めばさみを入れ、力士の「象徴」とも言えるまげと別れを告げた。長らく頂点に君臨し続けた稀代の横綱も、涙をこらえることができなかった。「体の一部がなくなった寂しさがありますね」と、こぼした。2001年九州場所後にまげを結ってから21年あまり。正真正銘、力士生活から離れるという事実を心の底から惜しんだ。
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大相撲
2度目の賜杯を抱いた玉鷲から学ぶこと ~大相撲の今
9月の大相撲秋場所は東前頭3枚目の玉鷲が37歳10カ月で優勝した。7月の名古屋場所の逸ノ城に続く平幕制覇で、最近目立つ上位陣の不安定さがまたも露呈した形となった。若手の突き上げ不足も指摘される一方、玉鷲は年齢を感じさせない体の張りと豪快な相撲っぷりで魅了した。幕下で元大関の朝乃山にまさかの黒星がついたことを含め、多角的に見ていくと、現行の年6場所制で最年長記録となったベテランの優勝は示唆に富んでいた。
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大相撲
終息の兆しが見えない第7波と大相撲~一夏で見えたもの
大相撲秋場所の新番付が8月29日に発表される。早いもので今年も残り2場所。特に今夏は角界にとっても新型コロナウイルス禍関連で目まぐるしさに包まれた。7月の名古屋場所では力士が大量に休場し、番付編成に絡み物議を醸した。流行している第7波の中で場所後には久しぶりに巡業が再開され、両国国技館にも変化が見られた。一夏を終えた国技を探った。
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相撲
大相撲裏金問題が終決 ~貴乃花びいきメディアの罪科
大相撲名古屋場所を前に、土俵の裏側で繰り広げられていた戦いに終止符が打たれた。日本相撲協会が元顧問の小林慶彦氏と、同氏が代表取締役を務めるコンサルティング会社を相手取った損害賠償訴訟で、東京地裁は6月8日、元顧問側に9800万円余りの支払いを命じる判決を下した。その後、双方とも控訴せずに終結。6月下旬に確定した相撲協会の勝訴により、〝裏金顧問〟との異名が実情と相違なかったことが証明された。元顧問は法廷の場で、一般社会では通用しなさそうな釈明に終始し、馬脚を現していた。元顧問を相撲協会に招き入れた北の湖前理事長(元横綱)の死後、約4年半に及ぶ法廷闘争を経て、角界の恥部が名実ともに排除された形。新しい時代への一区切りとなった。
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大相撲
東大出身力士の挑戦 ~安定と高給を捨てて飛び込んだ夢の世界
大相撲夏場所は東京大学出身力士の誕生が大きな話題を呼んだ。東大から角界への入門は史上初で、その名は須山(埼玉県出身、木瀬部屋)。そもそも学内でも存在を知らない学生が散見されるという東大相撲部とはどんな部なのか。そこから巣立ってプロの世界に飛び込んだ若者の素顔は?成長ぶりや知られざる部の歴史をひもとき、画期的な出来事の裏側を探った。
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大相撲
大相撲春場所展望 ~荒れる春場所は訪れるのか
13日からの大相撲春場所はさまざまな視点で興味深そうだ。新型コロナウイルス禍の中で、観客を入れての地方場所で最後に残されていた大阪。2月に入り、力士ら日本相撲協会員に大量の新型コロナ陽性者が判明した。通常開催がままならない中、来場者の割合を増やして実施される。新型コロナ対策はもちろん、かつては〝荒れる春場所〟が代名詞だった場所の優勝争いや、すねに傷を持つ力士たちの様子も気になるところ。テレビ中継ではちょっとマニアックなチェックポイントもある。
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大相撲
大相撲からウィズコロナ時代のスポーツを読み解く ~初場所も有観客で無事完走
新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るう昨今、試合中止や棄権などスポーツ界も大きな影響を受けている。そんな中、大相撲初場所が1月23日に千秋楽を迎えた。新型コロナが最初に拡大してきた一昨年以来、角界は打ち切りに追い込まれることなく本場所の完遂を続けている(緊急事態宣言下で中止した2020年夏場所を除く)。初場所後、新大関御嶽海が誕生したのも当然、場所があったからこその出来事。誰が感染してもおかしくない状況でも、やり方によってはスポーツイベントも新型コロナに対応できることを国技が示している。
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相撲
大きく変わった引退への道筋 ~復活ひかり年6場所を完走した大相撲を振り返る
2021年の大相撲界は新型コロナウイルス禍の中でも年6回の本場所をやり遂げた。史上最多の優勝45度を誇る横綱白鵬の引退などビッグニュースもあった中で、今年を象徴するキーワードの一つに「復活」を挙げることができるだろう。転落した序二段から最高位にまで上り詰めた照ノ富士に代表されるように、さまざまな理由で番付を大きく落としていた関取経験者が返り咲き、大いに存在感を発揮。以前ではなかったようなカムバック劇もまた、現代の国技の一部分となった。
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オールスポーツ
【VICTORYクリニック】43歳・男性・会社員が、話題の最先端再生医療「幹細胞治療」を体験してみたら
鳴戸親方を長年苦しめてきた膝の痛みを緩和させた「幹細胞治療」。この話題の最先端再生医療を43歳・会社員が体験レポートする。
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大相撲
大渋滞の断髪式~コロナ禍で発生した数億円の機会損失
最近の大相撲界にはちょっと変わった光景がある。頭にまげを結っている親方衆が多いのだ。NHKのテレビ解説や動画投稿サイト「ユーチューブ」の企画などに出演したり、本場所の打ち出し後に警備担当で土俵周辺に集まったりする際に目にすることができる。これには新型コロナウイルスの影響で断髪式をなかなか行うことができない事情がある。名実ともに力士生活に別れを告げる節目の行事。チケット代をはじめとする収益は今後の活動資金に充てられる傾向にある大事なもので、税金も絡む現実的な部分もある。ここにきて徐々に再開の動きが出ているもののコロナの完全収束は見通せず、実入りの面などで若手親方衆にとって受難の時期はまだまだ続きそうだ。
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大相撲
稀代の横綱“白鵬翔”が駆け抜けた21年間
大相撲の横綱白鵬の引退が秋場所後、突然訪れた。優勝45回、通算1187勝など恐らく不滅ではないかと思われるほどの大記録を数々打ち立てた。その一方で、言動を問題視され、年寄「間垣」襲名時には、日本相撲協会の規則を守るなどの誓約書にサインするという前代未聞の条件が付いた。強過ぎたゆえに導かれた宿命に、急激な社会状況の変化も絡んだ稀代の横綱の力士人生。土俵を去るに当たり、さまざまな意味合いで存在感の大きさが改めて表出した。
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大相撲
勝負に徹した横綱白鵬~勝つための愚行
大相撲名古屋場所は終わってみれば〝白鵬劇場〟ともいうべき場所だった。進退を懸けて出場し、初日から14連勝。千秋楽には横綱に昇進せんとする大関照ノ富士との相星決戦を力業でものにし、45度目の優勝を全勝で成し遂げた。力士人生のピンチを乗り切った傍ら、場所後の横綱審議委員会(横審)で、またもやけちがついた。場所を通じ、角界に見え隠れしたさまざまな潮流があった。
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オールスポーツ
【VICTORYクリニック】夢の治療法となるか。一般人からアスリートまでカバーする最新の幹細胞研究に迫る
関節への幹細胞治療の有効性については、アスリートの選手生命を延ばす1つの治療策として、2019年からVICTORYクリニックでもお伝えしてきた。関連法の施行から7年が経ち、治療の有効性が認められる範囲が広がるなか、そのメカニズムに関して、従来の認識を覆す研究も表れている。幹細胞治療をリードしてきたアヴェニューセルクリニックの辻医師と、お茶の水セルクリニックの齋藤医師に、最新の研究結果を伺った。
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格闘技
【太田忍インタビュー】Vol.4「練習が面白くなった」競技への考え方が変わった転機
2016年リオデジャネイロオリンピック銀メダル、2019年世界選手権金メダルなど、レスリングで輝かしい記録を持つ太田忍選手が、2020年12月に総合格闘技デビューを果たした。総合格闘技のデビュー戦となったRIZIN.26では、所英男選手と対戦し一本負けを喫した。現在では右ひじの靭帯断裂のため、治療やリハビリを行なっている。vol.4では、圧倒的な強さを誇っていた小学生時代、そして負けを経験したことを通して得た転機について語ってくれた。
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格闘技
【太田忍インタビュー】Vol.3 「父親への恐怖」太田選手が競技を続けられた理由
2016年リオデジャネイロオリンピック銀メダル、2019年世界選手権金メダルなど、レスリングで輝かしい記録を持つ太田忍選手が、2020年12月に総合格闘技デビューを果たした。総合格闘技のデビュー戦となったRIZIN.26では、所英男選手と対戦し一本負けを喫した。現在では右ひじの靭帯断裂のため、治療やリハビリを行なっている。vol.3では、太田選手の幼少期の話を語ってくれた。自分から競技を始めたわけではない太田選手、どのようにして世界で活躍するレベルに育ったのだろうか。