【前の記事】7点差をひっくり返した伝説の巨人戦で大興奮(2013年3~7月)

2013年後半戦。
球宴が終わり、ベイスターズは7月27日に6月5日以来の3位浮上!
翌日28日には、なんと2000年5月以来の甲子園での3連勝です。

【ベイスたん】8月1日 YOKOHAMA YOU SHOW!! 4コマ目

そして更に29日の対広島戦も6-1で勝利。4連勝! 月間勝ち越し。
このシーズン3度目の4連勝!

【ベイスたん】8月1日 YOKOHAMA YOU SHOW!! 最後のコマ

そりゃベイスたんだって調子づいてかみさまにおねだりします。
……ですが、そこから悪夢のような9連敗が待っていました……

【ベイスたん】8月11日 泣く子はいねがー!(おらんやよ) 3コマ目

泣いて泣いて、でも次の日には笑顔で応援して……
8月11日、ついに連敗脱出!

【ベイスたん】8月12日 きゅうきょく、かつ、しこうの、うまうまやよ!(ぴょーん) 3コマ目

梶谷選手、5打席連続安打の5得点!
無念の二軍落ち、骨折を乗り越えてのこの年の後半戦の大活躍は、ファンの胸に深く刻まれているのではないでしょうか。
そして、このシーズン初登板のロングリリーフでピンチを救ってくれた国吉投手の活躍。2018年も期待したいです!

8月後半、チームは先発投手に怪我が相次ぎ苦しい状況に……
一戦一戦、必死の戦いが続きます。
でもでも、2012年の最終戦、キヨシ監督が言いました。
「来期はファンの皆さん一緒にクライマックスで戦いましょう!」と。

【ベイスたん】9月5日 そろそろ、じゅんびを、しなくっちゃ! 5コマ目

ベイスたんもチームのCS進出を信じて、CSにでかける準備をします。
9月5日 阪神戦。
三嶋投手の熱投、山口投手、藤江投手の魂のリリーフ、そして迎えた9回裏無死満塁。荒波選手のヒットでサヨナラ勝利!

このシーズン初めての「1-0」での勝利。そして3カード連続の勝ち越しです。
戦いの中でどんどん強くなっていくベイスターズ。
次はカープさんとの3連戦です。

【ベイスたん】9月7日 しんじたぶんだけ、おひとつになるやよ!(ぴょーん) 3コマ目

立ち上がり不安定だった井納投手でしたが、サード・中村ノリ選手のファインプレーでピンチを乗り越えると、そこから別人のような投球でカープ打線を封じました。
選手は仲間を信じて、監督は選手を信じて、スタンドのファンもチームを信じて。

【ベイスたん】9月7日 しんじたぶんだけ、おひとつになるやよ!(ぴょーん) 6コマ目

このカード、2勝1敗でベイスターズが勝ち越し!
しかもキヨシ監督の通算100勝というメモリアルな勝利になりました。

そして9月22日の中日戦。
先発は須田投手。荒波選手の3ランHRで8対1の勝利!
その日の夜……

【ベイスたん】9月23日 ベイスたん、ジャイアンツさんに、はくしゅをしなくっちゃ!(ぱちぱちも ちもち) 3コマ目

ジャイアンツさんが2年連続35度目の優勝を決めました。
ベイスたんはガッカリしながらも、拍手を送ります。
それがスポーツマンシップです。
そして、この悔しさをバネに、きっと来年こそは……! という気持ちを強くしました。

しかし、そこからの中日戦、そして阪神戦……
ベイスターズは連敗してしまいます。
CS出場への可能性はなくなってしまいました。
そして……

【ベイスたん】9月25日 ベイスたんたちは、泣きました 5コマ目

公約としていたCS出場が消滅したことで「責任を取らなければいけない」とキヨシ監督がコメント。
「うそやよ!!」ベイスたんの声が夜の街に響きます。
いつまでも泣き続けるベイスたんに、おサムちゃんが言いました。
まだ順位が確定したわけではない。1つでも上を目指さなくてはならないと。
そしてキヨシ監督はこう言ったのです。「最後まで全力で戦う」と。

ならばベイスたんたちがすることは1つ。
ベイスターズを応援する、それだけです。
ファンだって最後までスタンドで戦い抜くのです。ベイスたんは残りのシウマイすべてで、冷ぞうこさんの「ぶつぶつこうかん機能」を使いました。

【ベイスたん】9月26日 つよく、やさしき、旗の下で 8コマ目

いのちをけずって手に入れたのは大きなベイスターズの旗。
残すは8試合。
2013年のこのメンバーでの、このチームを応援できるのはあと少しです。
そこからのベイスターズは、9月25日、26日の阪神戦に連勝し意地を見せます。

そして、28日ハマスタでの2013年最後の巨人戦。
荒波選手のタイムリー2ベースに、梶谷選手の15号2ランHR! 井納投手の9回123球プロ初完投で勝利します!

2013年は大きく負け越してしまいましたが、来年こそはという強い気持ちを感じる試合になりました。
翌日29日のヤクルト戦にも勝利! 最下位脱出を決めました。
そして、中畑監督の続投が決定します。

10月8日、横浜DeNAベイスターズ2013年最終戦です。
超満員のハマスタ。
ベイスたんはこのシーズン限りで移籍する、当時まだ選手だったラミちゃんとの別れを惜しみます。
するとラミちゃんは言いました。

【ベイスたん】10月22日 We Are One!~ラミちゃんせんしゅの、あいことば 9コマ目

「どこにいても、何をしていても、HEARTでつながれば、我々はひとつ。だから、泣かないで、ベイスたん!」
この時、ベイスたんはこれからもラミレス選手を一生懸命応援しようと心に決めたのです。
そして、このシーズン限りで引退する小池正晃選手の現役最終打席です。

【ベイスたん】10月25日 去りゆく背中を、ちょっとだけ追い越せるように 4~5コマ目【ベイスたん】10月25日 去りゆく背中を、ちょっとだけ追い越せるように 4~5コマ目

涙で真っ赤になった目をマウンドにまっすぐ向け、1ボールナッシングからの2球目をスタンドに叩きこみました。
小池選手この日2本目のホームラン。
またまた、嘘みたいな本当の話です。

「戦士が集うグランドで 打て豪快に 小池正晃」
小池選手の応援歌。
まぎれもなく小池選手は、最後の最後までベイスターズのヒーローでした。

……そして2013年、ベイスターズはシーズン最終戦を見事勝利で終えることができました。
最終順位は5位。
ですがこのシーズンのベイスターズを象徴するような豪快な1勝。
この年引退する、タイガースの桧山選手にも大きな声援がおくられました。
そしてセレモニーがはじまります。

【ベイスたん】10月28日 ベイスターズ、いちねんかん、ありがとうやよ! 7コマ目

2013年ベイスターズの熱い熱いシーズンが幕を閉じました。

【ベイスたん】10月28日 ベイスターズ、いちねんかん、ありがとうやよ! さいごのコマ

……それから、ベイスたんたちはどうなったのでしょうか?
もちろんみんな、また次のシーズンが始まるまでハマスタに居たいのです。
でもかみさまは、おほしさまやシウマイが貰えないシーズンオフは、ベイスたんは冬眠しなければいけない。惑星ベイスターに帰るように言います。

ベイスたんたちは全速力で逃げます。
どこかに逃げ込んでしまえばこっちのものです。
しかしその時……

【ベイスたん】10月31日 ぜったいぜつめい、ベイスたん! 6コマ目

1年ぶりのアゴ割れ船長……!
去年、自分の船から逃げ出したベイスたんたちにひどくプライドを傷つけられ、ネガティブな感情を拗らせていたのでしょう。知らんけど。

かみさまは、まんまと逃げられた去年と同じ失敗をしないようにアゴ割れ船長を呼んでおいたのでした。
絶体絶命ベイスたん……!
「さあ、あのゴーゴーヨコハマ号に乗って、ボクといっしょにおとなしく……」
その時です。

【ベイスたん】11月6日 さよなら、またねの、ベイスたん、やよ! 4コマ目

小さな小さなお侍、おサムちゃんが船をまっぷたつに……!

【ベイスたん】11月6日 さよなら、またねの、ベイスたん、やよ! 7コマ目

桜の季節にまたここで逢おうとおサムちゃんはベイスたんと約束し、去っていきます。
そして、ゴーゴーヨコハマ号が地上に堕ちたどさくさに紛れ、ベイスたんたちもすっかり姿を消してしまいます。

きっと、ハマスタのどこかに身を隠して……
だいすきなベイスターズをまた元気いっぱい応援するために、春までぐっすり休んで、そして新しいシーズンが始まる頃に、ひょっこり現れるのでしょう。

【ベイスたん】11月6日 さよなら、またねの、ベイスたん、やよ! ラスト2コマ【ベイスたん】11月6日 さよなら、またねの、ベイスたん、やよ! ラスト2コマ


次回番外編を【4/3】更新予定です。お楽しみに!

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みづき水脈

少女漫画家。1990年 講談社 少女フレンドにてデビュー。 代表作『綾。ホステス、18歳。』『ヒールの折れたシンデレラ』など。 現在はweb雑誌での連載準備中。横浜生まれ横浜育ち。 Twitterでベイスたんの存在を知り、ベイスターズファンに。