「活力になる」田口選手にとってファン、サポーターの方々の存在とは

―ファン、サポーターの方々は田口選手にとってどのような存在ですか。
田口:僕らに力を与えてくれる存在ですね。昨年は無観客試合や、入場制限がある試合など、いつもと違う雰囲気の試合が続いて、応援や声援の大きさに寂しさを感じ、今までどれだけ応援に奮い立たせてもらい、力をもらっていたのかを改めて実感しました。

―どんな時により強く応援や後押しを感じますか。
田口:良いプレーをした時に拍手が起こるのがとても嬉しいです。コロナ後は声を出しての応援ができなくなってしまったので、拍手しかなくなってしまいましたが、より良いプレーをした時の拍手に、「見てくれているんだな」とか「近くに味方がいるんだ」と感じることができました。

―その声援に奮い立ちましたか。
田口:気持ちが高ぶりますね。

―SNSでメッセージをくれるようなコアファンの方々はどのような存在ですか。
田口:僕がどこのチームに行こうが、常に気にかけてくれて、応援してくれて本当にありがたいです。マリノスで育ってプロになったので、その時のサポーターで琉球の試合も追ってくださっている方がいて。僕が試合に出た時には結果を気にしてくれて、「お疲れ様でした。」とSNSでメッセージをくれました。
これまで自主練を長くして遅く帰る時も、終わるのを待ってくださっていて。僕と写真を撮ったり、サインを書いたりした際に、「頑張ってね」と声をかけてくれたので、とても嬉しかったです。より身近にいる存在で、温かく感じますね。

―力になりましたか。
田口:そうですね。「頑張ってね」という一言が力になりました。試合に出ていない時にも応援してくれたり、4番手など絶対試合に出られないだろうという状況でも、試合に出ることを信じて応援してくれたりするので、本当に活力になりました。

―琉球のファンやサポーターの存在はいかがですか。
田口:移籍してからはファンサービスができない状況になってしまって、写真を撮ったり、近くで会話をする機会はほとんど無いのですが、スタジアムで琉球サポーターはとても温かいと感じています。負けが続いていてブーイングされてもおかしくない試合でも、温かい拍手を送ってくれたり、「次頑張ろう」と声をかけてくれたりして、温かいサポーターの方たちという印象が強いです。

―沖縄への愛着や、沖縄への気持ちは芽生えましたか。
田口:「J1昇格」というクラブの目標に向けて、選手もスタッフも一丸となって闘っています。沖縄にJ1のチームがあればニュースになると思いますし、沖縄が注目されたり、FC琉球を日本中に知ってもらったりするチャンスにもなるので、自分が試合に出て、チームを勝たせてJ1に導きたいという想いは、昨シーズンプレーをさせてもらって、強く持つようになりました。

「一人の人間としての僕に興味を持っていただいた方と繋がりたい」PasYouで連載を開始することについて

―PasYouのどこに魅力を感じていただけましたか。
田口:1対1でメッセージのやり取りができることを魅力に感じました。ファンサービスの時でも1対1で話す機会はありますが、周りに人がいるので、その状況とPasYouは違って、話す内容が変わってくると思います。
僕も周りの方を気にして話しづらいこともありますし、逆にサポーターの方も、周りのサポーターの方に遠慮して、聞きづらかったり、出しゃばりだと思われたらどうしようと思ってしまったりする方もいるかもしれません。なので、それを気にすることなく1対1でやり取りできるのは、ファン、サポーターの方にとっても僕にとっても、密に繋がれる良いサービスだなと思い、始めさせていただきました。

―どうして密にコミュニケーションを取りたいと思っているのですか。
田口:僕のことを知ってもらいたいという気持ちもありますが、僕をこんなに応援してくださる人ってどんな人なのだろうという興味があります。僕からは聞くこともなかなかできないので、1対1のやり取りで僕が疑問に思っていることも聞けるのではないかと思って、良いなと感じました。

―どんな人にどのようなメッセージを送りたいと考えていますか。
田口:子どもたちや、同じキーパーをやっているキーパー仲間などですね。僕も学生時代や育成でキーパーをやっていた時に、何度も壁にぶつかって、不安な気持ちに襲われていましたが、その度にプロサッカー選手のインタビューや、ドキュメンタリー番組の言葉に力をもらってきました。僕は結構言葉に奮い立たされたり、勇気をもらったりしてきたので、今度は僕が、サッカー選手になりたいとか、キーパーでプロになりたいと思っている人に対して、いろいろな視点でアドバイスしたり、励ましたりできたらいいなと思っています。

―PasYouの空間をどのように活用したいですか。
田口:SNSでは、発信する内容を慎重に考えていて、「これはやめておこう」と思うこともあります。ですが、PasYouではそういうことを考えずに、応援してくださる方には僕のいろいろな部分を知っていただき、サッカー以外でどんな人なのかというのをオープンに話したいと思っています。

―ファン、サポーターや子どもたちに向けて、PasYouに参加する意気込みを教えてください。
田口:SNSでは、僕が発信することでリアクションをいただいていますが、それとは違い、より近く感じてもらえばいいなと思います。「試合に出ている田口潤人」ではなく、「田口潤人という人はこういう人なんだ」とサッカー選手の僕ではなく、一人の人間としての僕に興味を持っていただいた方と繋がりたいです。そして、サッカーについてだけでなく、サッカー以外にもいろいろな悩みを持っている子どもたちの力にもなれたら嬉しいなと思っています。
また、今までメディアに出ていなかったことを発信できたら面白いと思うので、自分がどういった想いでチームにいたのか、どんな経歴があるのかもそうですし、サッカー以外のことでこんな興味があって、ボランティアやサッカー教室などもやりたいと思っているなど、そのようなことを発信していきたいと思っています。

「自分の意見を言って自分を知ってもらう」発信する際に心がけていること

―今まで発信をすることに興味はありましたか。
田口:発信することに対してはネガティブな印象がありました。なかなか自分の意見を他の人に言ったり、「自分はこういう人間です」と言ったりするのが苦手でしたが、年齢を重ねるにつれて、自分の意見を言って自分を知ってもらうことがどれだけ大事かを実感しました。昔の自分は、自分のことを話すのは格好悪いと思っていましたが、今では、発信して応援してくれたり、受け入れてくれたりする方がいると本当に嬉しいです。SNSはたくさんの人が見て、たくさんの意見があって叩かれてしまうこともあると思いますが、一方で勇気になったり興味を持ってくれたりする人もいるので、そういう方に向けて発信していきたいと思っています。

―連載企画でどんな経験を伝えたいですか。
田口:自分の調子が悪かったり、うまくいかなかったりする時でも、不貞腐れたり落ち込んだりして立ち止まるのではなく、どれだけ練習を続けられるか、前に進み続けられるかによって、成長できるかできないかが、決まってくると思います。そして、そこで頑張れたらより強い自分や自信が持てるようになれるということも伝えたいです。

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田口潤人選手にビデオメッセージをリクエストしよう!

憧れの選手から『あなただけ』に向けた完全オリジナルメッセージが届きます。ファンの方のリクエストをもとに、1つずつビデオレターを撮影いたします。(一本およそ60秒程度です。)特に、下記のようなリクエストが集まっております。

『毎日頑張る子どもにメッセージを贈りたい!』
『友人の誕生日にメッセージを贈ってあげたい!』
『大事な試合に向けて、自分のことを鼓舞してほしい!』

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VictorySportsNews編集部