「必ず乗り越えられる、というマインドを得た」成功体験について

―小学校時代、印象に残っている試合はありますか。
石井:小学6年生になってからは、だんだん勝てるようになって、市の大会でも上位に入れるようになったのですが、1チームだけ勝てなかった相手がいて、最後の大会の市の決勝で勝つことができて。その時の一つ大きな壁を乗り越えられた感覚が強く印象に残っています。

―早い段階で成功体験を積めたのが良かったですか。
石井:そうですね。なかなか勝てない相手に、みんなで「どうしようか」と相談して、試行錯誤しながら練習をして、倒せたという体験ができて、努力の仕方や、向き合い方、乗り越え方を学ぶことができました。

―プロになるならない関係なく、そのような体験は大切ですよね。
石井:そうですね。「自分でもできるんだ」とか、「必ず乗り越えられる」というマインドセットのきっかけにもなりました。

「過程のことを指摘してくれた」今につながる父の指導法

―挫折経験はありますか。
石井:夏の関東大会の予選で、強いところに勝って出場を決めたのですが、夏休み中だったので、お盆休みで練習がない期間があって。僕はその期間に何もしなくて、いざ関東大会に出た時に散々な出来でした。父親も僕が何もしてないのを知っていたので、やるべきことをやらなかったということを指摘されて、予選で勝って満足してしまっていた自分に対する悔しさを味わいました。そこで「どんなことに対しても準備をする」ということを学びましたね。

―お父様は厳しい方でしたか。
石井:そうですね。厳しい方だと思います。「うまくいかなかったことはどうでもよくて、準備をしっかりしていなかったことを反省しろ」と言われました。

―その指導方針は嬉しかったですか。
石井:嬉しくはありませんでしたが、「なんでおまえは下手くそなんだ」みたいに、出た結果だけ言われると傷つきますが、そうではなくて自分ができたことや、過程のことを指摘してくれたので、セルフイメージが下がら無いように指導してくれたと思います。当時は悔しくて泣いていましたけどね。

―やはり過程を褒めたり、過程を指摘したりした方が良いのですか。
石井:子どもが生まれてから、そうなのかなと感じるようになりました。できなかったことにフォーカスしてしまうと成長を止めてしまって、能力を否定することになってしまいます。また、子どもに対しては大人よりも今後のセルフイメージに関わるので、頑張ってきた過程を認めてあげることで、次は頑張ろうと思ってくれるようになるのかなと感じますね。

―小学生からいろいろな話がありますね。
石井:バスケ以外だと、マラソン大会で苦い思い出があります。元々持久走があまり得意ではなかったのですが、予行練習で1位を取って、「いけるのではないか」と思い、本番に臨んだら、みんな本気を出してきて、ごぼう抜きされて12位でした。

―珍プレーみたいな話ですね。
石井:予行練習を鵜呑みにしてはいけないということを学びましたね。

小学生時代に学んだ今につながる大切なこと

―どんな小学生でしたか。
石井:それなりにやることはやる小学生でした。

―勉強や宿題はしていましたか。
石井:テストの結果もそれなりに高得点を取っていた記憶があります。それも親の影響があって、課題に対して手抜きすることは許されていなくて、やることはちゃんとやっていました。その時から「バスケだけをやっていたらダメだぞ」と言われていて、「勉強や生活習慣もしっかりやりなさい」と言われていたので、真面目にやっていた小学生でしたね。

―習い事はしていましたか。
石井:水泳を習っていました。水泳は少しきつかったです。息継ぎなしで往復練習があっ他のですが、それがきつすぎて、選手コースの手前の級まで上がって辞めました。

―他にも何かやっていましたか。
石井:公文式をやっていました。

―当時の夢は何ですか。
石井:ざっくりNBA選手と思っていました。小学6年生の時からNBAを見始めて、ハマってしまって、ずっと見るようになりましたね。当時日本にはプロリーグがなくて、バスケットボール選手と言えばNBA選手しか知らなかったので、文集などには「NBA選手」と書いていました。小学生の自分は怖いもの知らずだったので、「俺はなれる」と思っていましたね。

―小学校時代で学んだことは何ですか。
石井:小学生の時は、試合中にカッとなって暴言を吐くことがあったのですが、仲間は良い気持ちがしないですし、「これだとダメだな」とわかってきました。今振り返ってもあの時はダメだったなと思いますね。小学生の頃は、チームメイトと練習をしたり、試合をしたりする時間が楽しかったという記憶が多くて、市外のチームと練習をしたり、合宿をしたりして、とても思い出に残っています。仲間と協力して一つの目標に向かって努力する過程を経験できたのは、部活をやったからこそだと思うので、その経験が今にも生きているかなと思いますね。

―やると決めたことをやるという親御さんの指導方針は、今でも響いていますか。
石井:ある程度強制的な部分はありましたが、出された課題をしっかりやることや、朝早く起きて夜しっかり寝るという基本的な生活習慣、自分が決めたことに対してある程度のレベルまでやりきるなどは、小学校期間でできたことで、その後もそれが当たり前の基準になったので良かったですね。そこが適当になっていたら、その後の自分に良い影響がなかったと思います。

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VictorySportsNews編集部