#井岡一翔
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ボクシング
ボクシングファンが熱狂した2022年−締めくくりは大みそかの統一戦
2022年の日本のボクシングはすごかった。何と言ってもこれほど統一戦が開催されたことはない。ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)−村田諒太(帝拳)、井上尚弥(大橋)−ノニト・ドネア(フィリピン)、寺地拳四朗(BMB)−京口紘人(ワタナベ)。そして先日、階級のメジャー全団体王座統一戦として挙行された井上−ポール・バトラー(イギリス)は決定的だった。単純にチャンピオン2人分のファイトマネーが必要になることだけでも統一戦には金がかかると分かる。とくにゴロフキン−村田のミドル級は世界的な花形階級で、従来のビジネスモデルでは到底、日本開催は不可能な話だった。それを可能にしたのはネット配信サービス(プライム・ビデオ)の資金力。「20億円興行」と呼ばれたバブル時代のマイク・タイソン戦を上回るイベントを、コロナ時代のいま実現させたのである。放送形態の新しい波が押し寄せたという点でも2022年は記憶されるだろう。そんな画期的な一年はまだ終わっていない——。暮れに井岡一翔(志成)の試合が控えている。
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ボクシング
寺地拳四朗と京口紘人の統一戦が見逃せない理由~目指すは4団体王座統一
ライトフライ級の世界チャンピオン対決、寺地拳四朗(BMB)対京口紘人(ワタナベ)の一戦が決まった。11月1日、さいたまスーパーアリーナで挙行。今年4月のゴロフキン対村田諒太戦でボクシング中継に乗り出したアマゾンのプライム・ビデオが手掛けるシリーズのメインイベントだ。 寺地がWBC(世界ボクシング評議会)の王者で、京口はWBA(世界ボクシング協会)のスーパー王者。日本人のチャンピオン同士がお互いのベルトをかけて行う他団体統一戦は、10年前の井岡一翔(WBC)-八重樫東(WBA)のミニマム級戦以来2度目のことである。
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ボクシング
堤駿斗が歩む井上尚弥への道 ~最強のアマ王者が目指すPFPチャンピオン
日本のプロボクシングも、アマチュアで活躍してからプロ転向し、そしてチャンピオンの座を目指す選手が本当に多くなった。近年はアマチュア以前に“ジュニア・ボクシング”で早くから経験を積む例も増えている。最たる例が井上尚弥(大橋)となるが、井上の時と同様に大きな注目を集める新人がプロデビューを果たした。さる7月13日、井岡一翔の世界防衛戦前座でプロ初陣に臨んだ堤駿斗(志成)だ。
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ボクシング
“世界チャンピオンの義務”を果たす井岡一翔の闘い ~世界戦20勝達成
13日に東京・大田区総合体育館で行われたWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級タイトルマッチは、チャンピオン井岡一翔(志成)が元チャンピオンで現1位の指名挑戦者ドニー・ニエテス(フィリピン)に12ラウンド判定勝ち。5度目のタイトル防衛に成功した。
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ボクシング
編集部が選ぶ2021年日本ボクシング裏MVP~呪われたバンタムから逮捕騒動まで
先月末、日本ボクシング界の2021年年間表彰選手が決定、発表された。井上尚弥(大橋)が歴代最多タイ5度目のMVP(最優秀選手賞)を獲得したのをはじめ、技能賞、殊勲賞、努力・敢闘賞、KO賞、新鋭賞、年間最高試合賞の各賞が選出された。数限られた賞に選ばれた選手たちをあらためて祝福したい。 それはそれとして、ほかにも年間賞を授与したいボクサーはいる。公的な賞ではないが、以下の独自賞を贈りたい。
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ボクシング
王座統一を目指す井上尚弥と井岡一翔の2022年 ~2人の対戦は実現するか
日本のボクシング界は8人の男子世界チャンピオンを抱えて2022年を迎えた。引き続きコロナの流行をみながらの状況とあって、誰もが思うように次戦を組めないことに変わりはない。1月21日時点で確定スケジュールが明らかにされているチャンピオンはまだいないが、年明け早々“モンスター”がファンの喜ぶ話題を提供している。
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ボクシング
大晦日、人生最大のチャンスに賭ける男 ~井岡の壁を超えることはできるのか
さすがに今年は無理か…とボクシングファンのほとんどが一度は覚悟した年末恒例の世界タイトルマッチが開催されることになった。12月31日、東京・大田区総合体育館で行われるWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級戦。チャンピオン井岡一翔(志成)の4度目の防衛戦である。
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ボクシング
空前絶後の2021年12月を迎えるはずだった日本ボクシング界 ~夢のビッグマッチが軒並み延期に
今年の12月は、日本のボクシングファンにとってたまらない1ヵ月となるはずだった。井上尚弥(大橋)、村田諒太(帝拳)、井岡一翔(志成)の順で、日本が世界に誇るチャンピオンが相次いで試合を行い、大晦日までボクシングファンは興奮しっぱなしになるはずが、まさかこんな事になるとは…。
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ボクシング
田中恒成は再び輝くことができるのか~井岡戦で打ちのめされた心身
12月11日、名古屋国際会議場で行われる52.5kg契約10回戦は、ノンタイトルマッチとはいえ要注目である。元3階級世界チャンピオンの田中恒成(畑中)がプロで初めての再起戦に臨む。
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格闘技
騒動を乗り越え3度目の防衛へ~井岡一翔が迎え撃つメキシコの刺客
WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級チャンピオン、井岡一翔(志成)の3度目の防衛戦が発表された。9月1日、東京・大田区総合体育館で2位挑戦者のフランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)を迎え撃つ。 ロドリゲスは34勝(24KO)4敗1分の28歳。最軽量のミニマム級の元チャンピオンから増量して階級を上げてきた点は井岡と同じである。ミニマム級時代には日本の高山勝成と激闘を演じ、これに勝って2団体の王座を統一した。すでに7年も前の話だが、現在15連勝中。むしろ今まさに脂がのってきている感がある。
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ボクシング
井上、井岡、村田がコロナ禍で目指す巨額マネー ~ボクシング界で蠢く戦略~
新型コロナウイルス感染拡大を警戒しつつ、主催者たちは試合開始のゴングを鳴らすべく奮闘している。昨年は世界タイトルマッチに出場した日本人チャンピオンが井上尚弥(大橋)と井岡一翔(Ambition)の2人だけ。ほかに、挑戦者としてリングに立った中谷潤人(M.T)が殊勲の世界王座奪取を果たした。世界戦ともなれば当然イベントの規模が大きくなってリスク管理もより慎重にせざるを得ないわけだが、それでもやはり異例の少なさだった。今年はどうか――。一刻も早いコロナの収束を祈りながら、わくわくするようなトップ選手の計画をいくつか紹介しよう。
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格闘技
TBSも撤退した「大晦日興行」の栄枯盛衰-。フジテレビだけが残された格闘技・スポーツコンテンツの未来はあるのか
かつてNHK「紅白歌合戦」の裏番組といえば「大晦日興行」という言葉もあったほど、格闘技やプロボクシング、プロレスをメインとしたスポーツ系コンテンツで花盛りだった。しかし、この2020年の大晦日はTBSが長く続けてきたボクシング(「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ『井岡一翔×田中恒成』」)中継の時間を前倒しにし、スポーツ・エンターテインメント番組「SASUKE」も3年ぶりに大晦日から移動したことで、“紅白の裏”のスポーツ系コンテンツは6年連続でフジテレビが「RIZIN」(「Yogibo presents RIZIN.26」)を中継したのみとなった。格闘技、スポーツ系コンテンツの栄枯盛衰をたどりながら、その可能性を探る。
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ボクシング
4階級王者対3階級王者が激突する日本最高のマッチアップ~井岡一翔が目指す1億円のファイトマネー
2020年の掉尾を飾る日本人対決が目前に迫る。12月31日、東京・大田区総合体育館で挙行されるWBO(世界ボクシング機構)世界スーパーフライ級タイトルマッチ、チャンピオン井岡一翔(Ambition)対1位挑戦者・田中恒成(畑中)の一戦。世界タイトルをかけた試合であるのはもちろん、カードのステータスが日本のボクシング史上でも屈指とあって注目を集めている。