初めてのCSで感じた今までにないワクワク感

VICTORYをご覧の皆さま、初めまして! 古田ちさこです。

私は千葉県出身ですが、カープファンの両親のもと関東でカープを応援しながら育ち、学業を終えてからは都内のジュエリー店で販売員として働いていました。万年Bクラス、いつもの定位置(5位)、FAトラウマ、カープは鯉のぼりの季節までなどなどの不遇も自虐として、シーズン序盤こそ希望を持ち後半は察してゆるく応援していましたが、変化が訪れたのは2013年。16年ぶりにAクラスとなりクライマックスシリーズに念願の初出場を果たしたあの年です。

興奮していてもたってもいられず弾丸で現地観戦したファーストステージ初戦、甲子園のレフトスタンドが赤く染まるのを初めて見た日。チームだけでなくファンにも今までにない勢いと光を感じました。ファーストステージは勢いよく勝ち上がったもののファイナルステージでは球界の盟主・巨人相手に1勝もできず敗退と悔しかった。でもそれは、一段階レベルの上がった悔しさで、今までに感じたことのない楽しさ、ワクワク感がありました。

その時に、“これからのカープを見守りたい。いや、これから間違いなく変わっていくであろうカープの姿を目に焼き付けたい”と思い会社に懇願した結果、翌年から勤務体系をアルバイトに変え、シーズン中はカープのスケジュール優先のシフトにしてもらえることになりました。

仕事が半減した分は学生の頃からかけもちしていたモデルのお仕事を増やしてなんとかやっています。昼間のうちに終わる撮影の仕事は拘束時間の長い販売員と違ってナイターに間に合うのでありがたいのです。そのモデルの仕事の告知用に使っていたSNSはすっかり野球ファンとの情報交換ツールと化しました(笑)。そこからまた全国各地、老若男女とファンの輪が広がり、すっかりカープが私のライフスタイルになっています。

前置きが長くなって申し訳ありません。そんな関係者でも記者でもない素人の私ですが、今回のCSで注目しているポイントを挙げていきたいと思います!

(C)Chisako Furuta

投は薮田和樹選手!

今季チームトップの15勝をあげた薮田投手。中継ぎでの勝ち数を抜いても12勝と、前年の3勝を大きく上回る予想外の大活躍をしてくれすっかり頼れる存在となりました。球速は5月30日の西武ドームで最速156kmに更新、その球の速さは「体感では一番速いんじゃないか」と他球団の選手に恐れられています。また右打者.247に対し.184と左打者に対しての苦手意識が無いところも頼もしいです。左打者といえばベイスターズには広島戦に相性の良い筒香選手、阪神には大事なところでいつもやられているイメージの福留選手がいます。そんな左の強打者に対しカットボールとツーシームを投げ分け抑える姿を楽しみにしています。

薮田投手は昨年のポストシーズンで投げていないので短期決戦が未経験、大事な初戦の先発が予想されていますが、プレッシャーにも投げ勝ちその後の大舞台への大切な経験にしてもらいたいです。

打はやっぱり頼れるタナキクマル。

短期決戦となると、経験がある選手の存在が心強いですよね。特に田中広輔選手は昨年のCSで打率.833と圧倒的大活躍、私も4戦全て観戦していたのですが日を重ねるごとに神々しく見えていきました。今年は盗塁王になり最多出塁率も獲得、より一層自信をつけた田中選手には昨年同様大暴れしてもらいたいです。

その田中選手を送る役目も担う2番の菊池涼介選手ですが、私は彼が塁上にいるととてもワクワクします。たびたび神走塁を見せてくれる菊池選手、塁上では常に次の塁を狙い一塁ランナーであっても相手の隙を逃さず本塁を狙っていく貪欲な姿勢。特にキクマルコンビでの連携が素晴らしく、3番の丸佳浩選手が挟まれている間に菊池選手が本塁生還というプレーは何度見ても惚れ惚れします。

初の最多安打を獲得しMVP候補の呼び声が高い丸選手は、今季私が一番ヒーローインタビューを見た選手。大事なところで圧倒的に打ってくれたので、見ていてやってくれる信頼感があります。

他にも打撃好調な松山竜平選手はどこまでいくのか、三塁のスタメンは、8回は誰が投げるか、短期決戦ゆえの投手の配置転換なども楽しみにしながら決戦を迎えたいと思います♪

野球仲間、ベイスターズファンと阪神ファンの意気込み!

古田さんが出演している【楽しみまSHOW!野球女士】メンバーの皆さん/(C)Chisako Furuta

さぁ、ベイスターズが来るのか、阪神が来るのか、ドキドキしながらその時を待っています。ここで今もっとドキドキしているであろうお二人にコメントをもらってきました! 私も出演しているSHOWROOMの番組、【楽しみまSHOW!野球女士】のメンバーから、ベイスターズファンの声優、タレントの杜野まこちゃんと阪神ファンの声優、藤邑鈴香ちゃんです!

杜野まこちゃん「2016 CSファイナル、筒香選手三振でのゲームセット。1日とて忘れた日はありません。今こそリベンジ! 勝つ!勝つ!勝つ! 全力でぶつかっていきます!!」

藤邑鈴香ちゃん「今何が一番怖いっていうとやはり広島打線です。いかにそれを抑え自分たちの野球ができるか。厳しい戦いが続くとは思いますが、一戦一戦を信じて、大事に応援させていただきたいと思います」

私たち野球女士はメンバー5人全員推し球団が違うものの、基本仲良く時にいじり合う野球仲間。番組開始以前から皆交流があり、誰かの自宅で鍋をつつきながら野球談義などしていたのです。他にヤクルトファンでタレントの山本祐香ちゃん、西武ファンで声優の上村彩子ちゃんがいます。(まこちゃん、祐香ちゃんはそれぞれの地元である楽天、日ハムも応援中!)

ゆるく、時にアツい野球談義を覗ける番組が【楽しみまSHOW!野球女士】。SHOWROOMにて不定期配信中ですので、よろしければ野球談義に加わりに来てくださいね!

【楽しみまSHOW!野球女士】(外部サイト)

最後に…

阪神ファンの皆さま、ベイスターズファンの皆さま、今日の結果次第で明日からの予定が大きく変わることと思います。参戦を決めている方はチケットをどうするか、宿泊をどうするかも問題ですよね! 広島って本当に宿不足ですよね…。私も2014年のCSが2位か3位か最後までもつれたので、予測と変わって甲子園開催になった時はいろいろとキャンセルして予約を取り直し大変でした。

野球に限らず何かの熱烈なファンって、時にいろいろなものを犠牲にしていると思うのですが、それでも得られるものが大きくてそれがとても素敵な思い出になったりするのですよね。そんなものに出会えて私は幸せです。全日程が終わっているチームの分も限られた残りの試合でそんなかけがえのないものに出逢えますように!!

カープ女子の、ガチすぎる愛情。優勝の1日を振り返る

「カープ女子」という言葉が世間を賑わせるそのはるか前から、一途で筋金入りのカープファンだった、古田ちさこさん。広島カープが37年ぶりの連覇を決めた9月18日。彼女はこの記念すべき1日を、どのようにして迎え、過ごしたのでしょうか? 決して派手とはいえなくとも、純粋な愛情に満ち溢れていた1日を振り返ります――。(文=野口学)

VICTORY ALL SPORTS NEWS

なぜ誰もがマツダスタジアムに魅了されるのか? 設計に隠された驚きの7原則とは

2009年にオープンした広島東洋カープの新本拠地、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)。訪れた者なら誰もが魅了されるこの異空間は、日本のこれまでのスタジアムの概念を覆すようなアプローチによってつくられた。「スタジアム・アリーナを核としたまちづくり」が経済産業省を中心に進められるなど、今やスポーツの域を超えて大きな注目を浴びているスタジアム・アリーナ建設。今回、マツダスタジアムの設計に関わった株式会社スポーツファシリティ研究所代表取締役の上林功氏が、同スタジアムに隠された知られざる特徴と、未来のスタジアム・アリーナ建設のヒントを明かした――。(取材・文=野口学)

VICTORY ALL SPORTS NEWS
広島、“日本一”のカギは中継ぎにあり! 払拭したい昨季の悪夢広島を再生させた“脳トレ”と“走塁改革”。今季退団の石井・河田コーチの功績とはどん底から這い上がってきた剛球サウスポー・高橋昂也(広島)元選手の広報担当・小松剛氏に聞く カープ 猛練習の本質

古田ちさこ

千葉県出身。カープファンの両親の間に生まれ、幼少期からカープを応援し続けてきた生粋の「カープ女子」。現在は都内ジュエリーショップでのアルバイトと、学生時代から続けてきたモデルの仕事をしながら、カープを応援し続け、年間50試合以上を球場で観戦している。Twitter(@chisakofuruta)、Instagram(@chisakofuruta)、ブログでカープ愛を随時発信。