新たに海外で戦うと決めた理由

―最近の活動や、今後の展望について教えてください。
渡辺:去年の年末に、Bellator MMAというアメリカの団体と契約して、そこで今年から試合をします。まだ試合は決まっていませんが、春ごろにあるのではないかと想定して、そこに向けて毎日格闘技の練習をしています。

―Bellator MMAとはどのような団体ですか。
渡辺:アメリカの団体なのですが、世界で2番目くらいに大きくて、日本人の女子選手で契約しているのは私だけです。結構レベルが高い団体ですね。

―日本の団体市場と比べるとレベルが違いますか。
渡辺:レベルが違うというわけではないかもしれませんが、日本だと競技人口が少ないので私の階級の人も少ないです。しかし、海外の団体だと、私くらいの体重の人が山ほどいて、必然的に層が厚くなっていますね。

―海外で戦うと決意した背景を教えてください。
渡辺:格闘技を始めた時に「海外で戦う」、「世界チャンピオンになる」というのが目標で、海外志向でした。その理由は、格闘技の前にやっていた柔道でオリンピックを目指していたので、競技が変わっても目指すところは世界最高峰でした。具体的に「海外に挑戦しよう」と思ったのは、コロナの自粛期間に格闘技の試合が軒並みなくなり、練習もできなくなってしまい、「自分はいつ格闘技ができなくなってしまうのかわからない」と怖くなってしまったのがきっかけです。当たり前のようにいつもできていましたが、格闘技はオリンピック競技でもないですし、娯楽なので、この先試合が二度と行われなくなってしまうのではないかと思い、格闘技ができる世界に戻ったら、最短で世界を目指していこうと強く決意しました。そして、具体的なお話をいただいたので、進めていきましたね。

―柔道をやられていた時から世界を目指していたのですね。
渡辺:中学校から柔道の強豪校に通って、そこで全国大会を目指して練習し、そのまま実業団のチームまでいったので、必然的にオリンピックを目指すというマインドでした。周りもそういう意識でやっていましたね。

格闘家に転身したわけ

―柔道から格闘技に転身したきっかけはありますか。
渡辺:実業団に入って、ずっと柔道をやっていましたが、野球で言う戦力外通告があって、「年齢的にも成績的にもこれ以上選手としては厳しいので、コーチになってもらえないか」というお話をいただきました。そこで、「会社を辞めて他の実業団を探すか、フリーでやるか、会社に残ってコーチをやるか選んでほしい」と言われたので、コーチをするという道を選択しました。私も選手としての限界を感じていましたし、オリンピックや世界選手権に到底絡めないと分かっていたので、コーチになって部を支えていこうと思っていました。ですが、まだ自分の中で、やりきっていないという気持ちと、コーチとして選手を見ていてもモヤモヤした気持ちがあって、こんな状態でコーチをやっていても申し訳ないし、自分がアスリートとして燃え尽きていないと思いました。そこで、柔道を続けるのは厳しいので、格闘技は昔から見ていて、いつかやりたいという気持ちがあったので、転向してもう一度トップを目指したいと思い、3ヶ月くらいコーチをやった後で、「格闘技に転向するので」と言って会社を辞めました。その時は試合も所属も何も決まっていなくて、ノープランでしたが、格闘技をやろうと思い進んできましたね。

―大企業から無所属になる怖さはありませんでしたか。
渡辺:当時は安定を捨てて良いのかなという思いもありましたし、親も「もう戦わなくていいんじゃない」と言っていました。ずっと柔道をやってきて、怪我が多くて体がボロボロですし、他にも大学の教員や指導者というお話もいただいて、「教える側にまわった方がいいんじゃない」と親にも言われたので、最初は少し迷っていました。ですが、「あの時やっておけば良かった」と後悔したくないのでやると決めました。やってみてダメだったらそれはいいですし、28歳だったので、これ以上遅くなったらダメだと思い、進んでいきましたね。

「ほぼ毎日1日中」格闘技の練習について

―練習スケジュールを教えてください。
渡辺:二部練や三部練をしていて、トレーニング、技術的な練習、スパーリングを組み合わせて練習をしています。技術的な練習が1週間のうちに10回、トレーニングが4回で、トレーニングはウエイトトレーニングや、フィジカルトレーニングをしています。休みは日曜日に取るように心がけているのですが、暇だとジムに行ってしまいますね。この間の日曜日は休みだったので、後輩と一緒に10㎞くらいランニングをしながら、神社にお参りに行きました。ほぼ毎日1日中練習をしていますね。

―それは格闘技界で当たり前なのですが。
渡辺:私はありがたいことに格闘技専門でやっているので、これだけ練習ができています。でも仕事をしながらやっている方も多いので、そうなるとこの練習量は厳しいですね。

―Bellator MMAではプロ一本の方が多いですか。
渡辺:全員そうだと思います。

―Bellator MMAだとそれくらい練習される方が多いですか。
渡辺:だいたい二部練が多いと聞いています。海外の練習について詳しくはないですが、日本と違って、1回の練習が1時間くらいで、時間が短く回数が多いです。さらに海外は1つのジムがとても大きいので、日本だと打撃練習、寝技練習、フィジカル練習など練習ごとに場所を移動しなければいけませんが、海外だとそれが1つのジムに濃縮されています。なので、移動疲れもないですし、移動時間も短縮できて、効率よくできていると思います。

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憧れの選手から『あなただけ』に向けた完全オリジナルメッセージが届きます。ファンの方のリクエストをもとに、1つずつビデオレターを撮影いたします。(一本およそ60秒程度です。)特に、下記のようなリクエストが集まっております。

『毎日頑張る子どもにメッセージを贈りたい!』
『友人の誕生日にメッセージを贈ってあげたい!』
『大事な試合に向けて、自分のことを鼓舞してほしい!』

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