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田臥勇太にかかる大きな期待。主力流出の初代王者・栃木ブレックスを救えるか
話ぜんぜん変わりますが、私たちバスケットボール素人の日本人にとって、バスケと言えば、「スラムダンク」! 上海のマッサージ屋で偶然見つけて、20年以上ぶりに改めて読みましたが、本当に最高傑作! Bリーグはじめ日本のバスケ人気を上げるためにも、是非「スラムダンク第二弾」お願いします!!! #Bリーグ #スラムダンク -
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激戦の東地区に旋風を巻き起こすと意気込むサンロッカーズ渋谷、新指揮官は「自分にプレッシャーをかけて開幕戦に臨む」
「ディフェンスからリズムを作れている時は強い」 9月17日、サンロッカーズ渋谷が練習拠点としている日立台体育館で公開練習を実施。全11選手が参加して、熱の持ったトレーニングを行った。また、終了後には見学に訪れたファンとのサイン会を行い、交流を楽しんでもいる。 今シーズンからヘッドコーチを務める勝久ジェフリーは、アーリーカップ、その後の熊本ヴォルターズ、滋賀レイクスターズとのプレシーズンと実戦を重ねた中でのチーム状況をこう見ている。「収穫は、ディフェンスからリズムを作れている時は強いこと。でも逆を言うと、それができていない時、オフェンスがうまくいっていない時にどうリズムを取り戻すのかについてはまだまだです」 指揮官が語るように、今シーズンのSR渋谷は守備においても受け身にならず、自ら仕掛けていくスタイルだ。例えばアーリーカップでは、伊藤駿や山内盛久のガード陣が、前から積極的に当たり相手のポイントガードにプレッシャーをかけた。そしてガード陣の背後にはディフェンスを武器にNBAレイカーズで4シーズンプレーしたロバート・サクレ、昨季のブロック王であるジョシュ・ハレルソンと2人のビッグマンがゴール下を守る。また、フォワードには昨季リーグのスティール王の広瀬健太がいる。このタレントが示すように、ディフェンス力はリーグでも屈指の力を持つ。 ただ、勝久はアシスタントからの昇格とは言え新しいヘッドコーチであり、外国籍を含め5人の新加入選手などメンバーも大きく変わった。それ故、チームとしてのコンビネーションは発展途上であり、流れの悪い時間帯にいかにチームとしてのプレーで立て直すかはこれからの大きな課題となるだろう。 「もっといろいろな組み合わせを生み出していきたい」 今回の公開練習でも確認できたが、勝久ヘッドコーチの指導は細かい部分にまでこだわる丁寧さに定評がある。しかし、本人は「いろいろと考える中、コーチとしてはもっとシンプルにするべき。もっとオフェンス、ディフェンスともシンプルに内容を濃くしていかなければ」と、こちらも発展途上であるようだ。 その一方で「選手起用のバリエーションはもっといろいろと試したい」と言う。「これまで同じパターンのローテーションで選手交代を行っていることが多く、もっといろいろな組み合わせを生み出していきたい。誰かがファウルトラブルになった時や、対戦相手によってアジャストが必要といった部分で、まだ試せていない部分もあります」 今シーズンのサンロッカーズは8月上旬に韓国で開催された東アジアチャンピオンズカップから大会参加。「プロコーチとしての経験は短いですが、その中では一番長くプレシーズンを戦ってきたと思います」と指揮官が振り返るように、他のチームと比べても早い段階から実戦を重ねてきた。 だからこそ、新チーム始動からここまでについて「自分たちのあるべき姿には到達していないので危機感を覚えています」と語るとともに「いろいろと発見できるなど、今まで良い時間を過ごせてきたと思います」と、積み上げてきたものに手応えも得ている。 開幕に向け「新しいチームにとって始まりはとても大事」 リーグ開幕戦は琉球ゴールデンキングスとのアウェーゲーム。大型補強でリーグ全体で見ても注目を集める琉球との対戦となるが、「開幕戦はレギュラーシーズン全体で考えると60試合のうちの2試合。ただ、新しいチームで弾みをつけるためには2連勝したい」と勝久は語る。 もっとも、開幕へ向けての意気込みは十分だ。「プレッシャーは周りからくるものと、自分でかけるものとあります。そして新しいチームにとって始まりはとても大事なので、開幕からしっかり結果を残したいと自分で自分にプレッシャーをかけています」 予定調和は面白くなく、リーグがさらなる盛り上がりを見せるには下馬評を裏切るチームの出現が欠かせない。昨年の内容から苦戦を予想する声も少なくないSR渋谷だが、激戦の東地区においてダークホースとして旋風を巻き起こすべく断固たる決意を持った指揮官の下、虎視眈々と準備を進めている。
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ダーク・ノビツキーが引退のタイミングについて言及「もし30試合とか40試合続けて欠場するようなら……」
トレンドには逆行するも、スコアラーとしての実力は健在 今夏、ダーク・ノビツキーはマーベリックスと2年契約を結んだ。もし新契約を全うすれば、NBA史上初の1チームで21年間プレーした選手になる。 昨シーズンに悩まされたアキレス腱のケガも癒え、良好なコンディションを維持さえできれば十分に達成可能な目標だ。ただ、ノビツキー本人は39歳という年齢を考え、いつ、どのタイミングで再びケガをしても不思議ではないという不安を抱えている。 ノビツキーは『Dalls Morning News』の取材に対し「もし30試合から40試合を続けて欠場するようなら、契約を満了する運命ではないということ」と打ち明けている。「昨シーズン終盤のようにコンディションを維持できて、身体が動いて、良いプレーができれば、2年続けられるかもしれない。これからは身体の状態を見て、ということになる」 今シーズンのマブスには、チームと再契約したナーレンズ・ノエル、ハリソン・バーンズら機動力に優れる選手が多い。スモールボール化が進むNBAにおいて、「これからもスモール化は続くだろうし、ハリソンが4番のポジションで出場する時間も増えるんじゃないかな」とノビツキーが語るように、パワーフォワードのポジションで25歳のバーンズの存在感は増していくと予想される。 ただ、それもノビツキーにとっては好都合だろう。年間82試合、プレーオフに進出すれば100試合近く戦う長丁場のシーズンを戦い抜くには、39歳のノビツキーのプレータイムは制限すべきだ。 昨シーズンのノビツキーは、NBA1年目を除けばキャリア最少の26.4分の出場となったものの、平均14.2得点、6.5リバウンドを記録。フィールドゴール成功率は43.7%、3ポイントシュート成功率も37.8%と高い確率をキープしている。 ケガさえ回避できれば、ノビツキーは今シーズンも頼りになるスコアラーとして、そして精神的支柱としてマブスを支えてくれるはずだ。
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楽天がウォリアーズとパートナー契約を締結、三木谷会長がグリーン&イグダーラとともにロゴ入りジャージーをお披露目
これ、サンフランシスコ・エリアでは、大きな話題になっています。『Rakutenって、なんだ?』と思わせた時点で、広告効果は絶大。日本人として、誇らしい。2 Comments
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KDも舌を巻くトレイシー・マグレディが残した伝説のプレー『35秒で13得点』
デュラントが尊敬する得点力を誇った殿堂入り選手 バスケットボール殿堂入りを果たしたトレイシー・マグレディは、NBA史に残るスコアラーだ。NBA優勝こそ達成できなかったものの、その得点能力は現在のNBAでNo.1のスコアラーであるケビン・デュラントも舌を巻くほどの域に達していた。 デュラントは、マグレディの殿堂入りを称え、Twitterに次の祝福メッセージを投稿。「試合で大事なのは常に点を決めること。得点能力という話になれば、T-Macのような選手はいない。本当に信じられないくらいすごいよ。殿堂入りした選手の中でもNo.1だ。尊敬している」 殿堂入りに先がけ、NBAが製作したマグレディのキャリアハイライトを見れば、その圧倒的な個人技のレベルが分かる。 全盛期には1対1でほぼ負けなかったマグレディが残した伝説といえば、やはり2004年12月9日のスパーズ戦で見せた『35秒13得点』だろう。 ロケッツが第4クォーター残り40秒の時点で8点ビハインド(68-76)という状況でも、マグレディは勝負をあきらめていなかった。まず3ポイントシュートを1本成功させると、続けて右ウィング付近からティム・ダンカンのファウルを誘いつつ再び3ポイントシュートを成功させ、フリースロー1本も沈めて4点プレーを決める。徹底マークされながらも3本目となる3ポイントシュートを成功させ2点差(78-80)に。次のポゼッションでスパーズが痛恨のターンオーバーを喫すると、ボールを持ったマグレディは迷うことなくドリブルで駆け上がり、残り1.7秒に4本目の3ポイントシュートを沈めてロケッツが逆転し、稀に見る大逆転勝利を収めた。 同じ時代に活躍したコービー・ブライアント、アレン・アイバーソンと比べても遜色ないスター性を持ったマグレディは、今もファンの間で『ケガさえなければ……』と言われる名選手の一人。13年前の伝説を改めて見直してみると、NBAの中でも常人離れした得点能力を持った選手だったと理解できる。 無名だった高校時代、アディダスのバスケットボールキャンプで評価を一変させたハングリー精神の持ち主だったマグレディは、決して勝負を諦めない天才スコアラーだった。デュラント、レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリーを見てNBAを好きになったというファンの中には、殿堂入りが伝えられるまでマグレディの存在を知らなかったファンもいただろう。コービー、アレン・アイバーソンらと同じ時代に輝いた『T-Mac』のプレーは必見だ。
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晴れやかな表情でアーリーカップを終えた千葉ジェッツの富樫勇樹、同世代とともに「刺激し合いながら頑張っていきたい」
「ネガティブなことが何も浮かんでこない3試合」 アーリーカップ『関東』地区の決勝で、千葉ジェッツはアルバルク東京に敗れて優勝を逃した。最終盤までもつれる接戦を落としただけに選手たちは悔しがっているかと思いきや、会見場に現れた富樫勇樹は実に晴れやかな表情で「良い試合だったな、というのしかないです。ネガティブなことが何も浮かんでこない3試合だと思っています」 ほぼコールプレーを使わずフリーオフェンスだけで戦った上での惜敗。順調なチームの仕上がりへの手応えと充実感が、悔しさを上回った。 この3試合、富樫は昨シーズン以上に積極的に仕掛ける姿が目立った。アジアカップ終了後にオフを挟んだことを考えると『試運転』でもおかしくないのだが、もうすっかり仕上がっているようにも見えた。「開幕まであと1カ月、個人的に自分のリズムを取り戻すためにできるだけ多くのシュートを打とうと心がけてアグレッシブにいこうと思ってやっていました。もちろん反省点はありますけどすごく良かったと思ってます」 結果、アーリーカップの3試合いずれも2桁得点。決勝ではゲームハイの20得点を挙げた。 「同世代の2人とやるというのは刺激があります」 新体制になってゼロからのチーム作りとなったアルバルク東京に対し、千葉は完成度で優位にあったはず。そして千葉はホームアリーナの開催とあって勝利への意欲が高かったのだが、それでも押し切られた。昨シーズンとは別レベルの勝負強さを発揮したA東京は、東地区における強大なライバルになりそうだ。 そのA東京の指揮を執るのは日本代表で指導を受けたルカ・パヴィチェヴィッチ。代表の時から変わらぬスタイルに「やりながら懐かしかった部分も少しありました」と言う富樫だが、やはり警戒心を抱いた様子。「練習がすごく厳しいと聞いているので、体力面も今までやった2チームよりかなり違います。同じカンファレンスなのでしっかり準備して戦いたいと思います」 そのA東京ではポイントカードが若返っており、安藤誓哉と小島元基という同世代のライバルと激しいマッチアップを繰り広げた。ただそれも「同世代の2人とやるというのは刺激があります」と富樫には楽しむ余裕がある。一方で、A東京が勝ったにもかかわらず安藤は「いつも通り速くて、プルアップスリーなど何回かやられてしまった。どれだけプレッシャーをかけられるかが勝負」と語り、小島は「正直、速いと思いました。自分のところから崩される場面もあってやられました」と悔しがる。 確固たる自信で開幕前からチャンピオンシップを見据える 現役大学生としてA東京に加入した馬場雄大の話題になると、富樫は「あれはマグレの3ポイントシュートだった。以上です、と言っておいてください」とジョーク混じりで辛辣なコメント。「代表ではずっと一緒の部屋で一カ月半くらい生活していたので」と代表活動で交流を深めた富樫ならではの激励だ。 「本人もアウトサイドのシュートを気にしている部分があるので、あの場面で決めたのは自信になるかなと。違うチームですけど、お互い刺激し合いながら頑張っていきたい」。こう続けた言葉からは、富樫の『兄貴分』としての一面がうかがえた。 もっとも、馬場の加入も込みでA東京の急成長は千葉にとっての脅威となる。両者が所属する東地区はただでさえ群雄割拠だが、それでも富樫は「去年それなりの成績を残せたので、優勝というのはチーム全員が目標に持っています」と、相手ではなく自分たちに対する自信を語る。 「個人的にはシュートのセレクションだったり、もうちょっと質の良いバスケットをしたい。しっかりコミュニケーションを取って、プレーオフに向けて良いチームを作っていければと思います」とすでにチャンピオンシップを見据えている。 この1年で『リーグの顔』へと成長を遂げた富樫は、結果に裏付けられた自信を持っている。去年の開幕時にはなかった余裕、頼もしさも感じさせる。同世代の選手たちと切磋琢磨し、刺激しあいながら、この年代を引っ張る存在としてフル回転する姿が期待できそうだ。
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アーリーカップで見せた『栃木ブレックスらしさ』と変わらない田臥勇太、Bリーグ初代王者には慢心もプレッシャーもなし
アーリーカップの収穫は『栃木らしさ』を出せたこと 栃木ブレックスの新シーズンは波乱の幕開けとなった。千葉ジェッツとの『アーリーカップ』初戦で32点差を付けられる大敗を喫したのだ。新しい選手を多く起用するテスト的な采配だったとはいえ、初年度王者の大敗はショッキングな出来事だった。 しかし、翌日の川崎ブレイブサンダース戦では見違えるようなパフォーマンスを披露。初戦は3分間しかプレーしなかった田臥も12分と出場時間を伸ばし、4得点を挙げ健在をアピール。チームとともに田臥の元気な姿を見て、多くのファンが胸をなでおろしたのではないだろうか。 栃木にとってアーリーカップは試運転の場。開幕1カ月前のチーム力を測り、課題をあぶり出す意味では有意義な大会となった。田臥も「アグレッシブにディフェンスから頑張って得点につなげた部分は出せました。そういうところはチームの強さとして全員で作っていきたい」と『栃木らしさ』を出せたことを収穫に挙げた。 「プレーヤーだけじゃなくてファンの方も一緒に戦う」 Bリーグ2年目を迎えるにあたり『追われる立場』としてのプレッシャーを感じるかを問われると「全然ないですね」と即答。「自分たちはさらにチャレンジャーとして挑まないといけない。見ての通り他のチームが強いので、王者なんて、追われる立場なんて余裕を持ってやってる場合じゃない」と慢心は一切見られない。 栃木が所属する東地区は、昨シーズンのチャンピオンシップに出場した8チーム中5チームが集まる超激戦区。それでも「良い意味で自分たちがプレッシャーを持って挑むことができる」と田臥は前向きにとらえている。 栃木は選手の入れ替わりが多く、ヘッドコーチも交代し、大きく様変わりした。それでもファンも含めた「チーム全員で戦う」という姿勢は不変だと田臥は強調する。「チーム全員で戦うというのはこのチームの強さだと思います。プレーヤーだけじゃなくてファンの方も一緒に戦うというのが、このブレックスの強さだと思いますから。今年も応援して一緒に戦ってもらえるようにやっていかないといけない」 千葉戦の不甲斐なさを払拭する川崎戦での奮闘は、ファンに向けたものだったのかもしれない。 「まだまだこうできたな、という部分を自分のモノに」 「田臥ももう年齢的なものもあり、プレータイムをある程度コントロールしなきゃいけない」と長谷川健志コーチが言うように、日本バスケ界を長らく牽引してきた田臥も今年で37歳を迎えるベテランとなった。それでも「毎年いつまでもうまくなっていきたい」と以前から変わらぬ言葉を発した。 「特にコーチが変わったりメンバーが変わったことで、バスケットのスタイル自体はまた新しいものが自分の中でチャレンジできるので、また引き出しを増やしていけるようにやっていきたい」と、向上心はとどまることを知らない。 新シーズンに向けた個人的な目標を尋ねると、田臥はこう答えた。「言葉ではうまく伝えられないんですけど、いろんな感覚的な部分で、昨シーズンは『まだまだこうできたな』という部分がシーズンが進むにつれ、終盤では特に感じるものがあったんです。それをさらに自分のモノにすることで、チームにためにもなるなって感覚があるので、それですかね」 田臥にしか分からない境地なのだろう。少し具体的に聞くと「例えば練習からもそうだし、ベンチにいてもそうだし、コートでプレーしてる時もしてない時も『何ができるのか』を考えながらやっていくこと。それが自分のためだしチームのためにもなるので、そういうチャレンジです」と説明した。 チームの顔ぶれが一変し、東地区の環境も変化した。それでも「自分にとっても、チームにとっても新しいチャレンジができるので昨年以上に楽しみたいです」と語る、田臥のバスケットに取り組む姿勢だけは変わらない。
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ロンゾ・ボールはレイカーズをプレーオフに導くか……父ラバーはレブロンを勧誘「スーパースターなら相応しい球団に」
新体制のレイカーズは『名門復活』へ向け活発に動く 2018年のオフにキャバリアーズとの契約最終年を破棄してフリーエージェントになることが濃厚なレブロン・ジェームズ。その去就についてはレイカーズ入りの可能性が噂されており、そしてロサンゼルス出身のポール・ジョージも、契約最終年をサンダーでプレーして、来夏にはレイカーズに合流するのではないかと見られている。 彼ら2人にレイカーズ入りの意思が本当にあるのかは分からない。だが、レイカーズが2人のスーパースターを迎え入れるだけのキャップスペースを確保しつつあることは確かだ。さらには彼らを獲得する野心も見せている。先日レイカーズは、ロブ・ペリンカGMがジョージの代理人と接触し、NBAのタンパリング規定に違反する言動があったとしてリーグから50万ドル(約5500万円)の罰金処分を受けた。 コービー・ブライアントの代理人を務めたペリンカが、タンパリング規定を知らないはずがない。だが、ロサンゼルス出身のジョージの獲得競争において、危ない橋を渡ってでもアドバンテージを握りたかったのだろう。 そしてレブロンについては、夫人がオフ中に住む自宅のあるロサンゼルスの環境を気に入り、年間を通して過ごすことを希望しているという噂がある。 しかし、まず集中すべきはこれから開幕を迎える新シーズンだ。レイカーズはいくら名門と言っても低迷が続き、4シーズン連続でプレーオフ進出を逃しているチーム。コービーが去った昨シーズンから本格的な再建に着手したものの、レブロンやジョージに「優勝できるチーム」と認めさせるには相当なレベルアップが必要だ。 新シーズンは、ドラフト全体2位で獲得したポイントカードのロンゾ・ボールを中心とした戦いで、レブロンとジョージの2人を納得させるだけの結果を出さなければならない。レイカーズの再建はこの1年の出来に大きく左右されると言っていい。 ラバー・ボールがレブロン・ジェームズを勧誘 そんな中、ロンゾの父親ラバー・ボールは、『ClutchPoints』から息子のロンゾとレブロンの相性について質問され、「最高にフィットするはずだ。レブロンはロサンゼルスに来る」と断言。「クリーブランドに何がある? スーパースターになりたいのなら、スーパースターに相応しい球団に来るべきだ」と、いつも通りのビッグマウスを炸裂させた。 またラバーは、来夏にレブロンがレイカーズと契約したと仮定し、入団会見でのコメントも予想してみせた。「レブロンはきっと、『俺はマイアミで優勝し、それから故郷にも優勝をもたらした。俺はNBA史上初、3つの異なる球団に優勝をもたらす選手になる』と言うだろう」 さらにラバーは、「ロンゾにベストプレーヤーを加えなくして、NBA優勝が可能だなんて思わないでくれ」とも発言。「NBA優勝を実現するにはロンゾだけでは難しく、レブロンやジョージを獲得する必要がある」という意味だろうが、そこに慎ましさは感じられない。まだNBAデビューを果たしていない息子ロンゾが『最高の選手』であり、世間が「ボールさえいれば優勝できる」と考えている、との前提で釘を刺しているのだ。 ただ、相手が誰であれ手あたり次第に『口撃』するラバー・ボールも、レブロンのことはお気に入りらしく、息子とのタッグ実現を願っている。「レブロンはロンゾのプレーが大好きになるだろうな。2人ともバスケットボールを理解している。ベストプレーヤーであるレブロンがレイカーズを選ばないなんて、冗談はよしてくれ!」 TGIF. #LakersWork pic.twitter.com/ybIP0cvxYJ ボールがシーズンを通じて『主役』を演じられれば…… ラバーがどう考えているかは別として、ボールがサマーリーグと同様のパフォーマンスをシーズンを通じて披露できれば、レイカーズのプレーオフ進出も果たされるはず。 元NBAスーパースターのマジック・ジョンソンが球団社長として現場を預かり、辣腕代理人だったペリンカが交渉事に当たる新体制は、レイカーズに名門としての威厳を取り戻させるべく強烈な仕事ぶりを見せている。ロスターを見ても、ロンゾとブランドン・イングラムという未来のオールスター候補が揃い、『ポスト・コービー時代』の基礎は固まりつつある。 果たして1年後に『レイカーズ旋風』が巻き起こっているかどうか、今後の動向に注目したい。
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アーリーカップから読み解く西地区、示されたのは『本命』琉球ゴールデンキングスの強さ&ライバルチームの「止める」気迫
西地区に対する『地域格差』の懸念を打ち消す大会に 今シーズンのB1を見ると、昨シーズンの『8強』のうち5チームが東地区に集中している。また今シーズンは秋田ノーザンハピネッツと仙台89ERSがB2に降格し、西宮ストークスと島根スサノオマジックが昇格したことで、B1の地区割に『西→東』の移動が起こった。シーホース三河と名古屋ダイヤモンドドルフィンズが中地区に移ったこともあり、『地域格差』『東高西低』を指摘する意見を少なからず目にした。 ただ、西の各クラブが見せた今オフの補強は、その懸念を打ち消すものだった。特に琉球ゴールデンキングスはB1の外国出身選手でもトップクラスの2名(アイラ・ブラウン、ヒルトン・アームストロング)を獲得。日本人選手も優勝した栃木ブレックスから古川孝敏、須田侑太郎を引き抜いた。また京都ハンナリーズは日本代表の永吉佑也、大阪エヴェッサは栃木の優勝に貢献した熊谷尚也を獲得した。 大河正明チェアマンは巻き返しを図る西地区への期待をこう語る。「今年は選手がずいぶん動きましたね。自分たちものし上がる、チャンピオンシップに出るという気持ちを社長さんから感じます」 開幕前のプレシーズントーナメントであるアーリーカップ関西は9月1日に開幕し、3日に3位決定戦と決勝が行われた。西の『心意気』を感じ取る絶好の機会だった。 決勝戦で滋賀レイクスターズを74-68で下したのは琉球。結果としては大方の予想通りだろう。一方で準決勝の西宮ストークス戦、決勝の滋賀戦と大詰めまで行方が分からない接戦だった。 滋賀はオマー・サムハンを脳震盪で欠くなど3選手が不在だった。加えてディオー・フィッシャーが開始早々にファウルトラブルに見舞われるなど、悪い条件が琉球より多かった。ただ、そういった中でゾーンディフェンスが機能し、前半は30-33という微差で食い下がった。 佐々ヘッドコーチが求めるのは「苦しくても勝つ」強さ 琉球の佐々宜央ヘッドコーチはハーフタイムの前後をこう振り返る。「ゾーンを引かれて(琉球の)少しリズムが狂いました。しかしオフェンスの立て直しが効いた」。琉球は後半開始から2分半ほどの間に、岸本隆一が3ポイントシュートを3本連続で成功。これが勝利への大きなブーストになった。 岸本はこう胸を張る。「ゾーンが効いているような、嫌なムードで前半を終えてしまった。自分のところで外から、連続で入ったというのも良かったと思うけれど、相手をマンツーマンに戻させて、そこから自分たちがイニシアチブを取れた」 ただ佐々ヘッドコーチは反省点も強調する。「1本目が入った後にまた単発で打ち始めたのはこのチームの課題だと思いました。どうやって点を取っているのかと言えば、その前のところでヒルトンがパスしたんです。インサイドを経由してアウトサイドに出すというのが基本中の基本。それをやっていこうというところで、入っている時はそのパターンだった」 もちろんプレシーズンなのだから課題はあって当然。むしろ課題を見つける時期でもある。また日本代表の主力でもある古川は、8月23日に右足首の手術を行い全治2カ月。アーリーカップを欠場しただけでなく、開幕には間に合わない。 佐々ヘッドコーチはこのような言い方で、結果を喜んでいた。「勝たなければいけないのかなという雰囲気が出ている中で、むしろプレッシャーを選手に押しつけて、その中でどう勝つのか。僕らはとりあえず今欲しいのは、苦しくても勝てるかというところ。『今日の試合はダメだな』と言っても勝っちゃうのが強いチームだと思います」 岸本も優勝の収穫についてこう語る。「勝って何かを成し遂げたみたいな感覚が久しぶりだったので、個人的にはすごく気分が良い。いろんなところから『今年の琉球は違う』と言われたりする。でも僕はまだ何も成し遂げていないチームだと思っていた。しっかり成功体験を積んで、それを踏まえて次に進めるのはすごくいい」 琉球が本当に強いチームとしてB1で台頭していくために、「悪い内容で勝つ」という成功体験はおそらく重要なものだった。 西地区の活気はBリーグ全体にとっても良い刺激に 滋賀は昨シーズンの西地区最下位チームだが、今大会では準優勝を成し遂げた。インサイドの軸であるサムハンを欠く中で、琉球に迫る戦いを見せた。また結果と別にオールコートの激しい守備、速攻というスタイルは表現できていた。 ショーン・デニス新ヘッドコーチは満足顔だった。「あと1本で同点というところまで戦えたことをコーチとして誇りに思っている。どんな状況下であっても戦い続けるチームであるということを、他チームや、ファンの方々にも印象付けられた試合だったと思う」 昇格組の西宮は琉球と65-74という好勝負を演じ、3位決定戦では大阪を85-77と下した。天日謙作コーチが口にするチームの目標は勝ち越しでシーズンを終えること。「全然歯が立たないと思っている人がいるみたいだけど、そうじゃない」というコメントも、この大会の戦いを見れば納得できた。 大阪も根来新之助が準決勝で右目の上部を陥没骨折するなど、複数の主力が負傷欠場し、4位にとどまった。ただポテンシャル的には琉球とともに西地区の優勝候補だろう。 桶谷大ヘッドコーチはこう話す。「今はみんな『琉球だ』と思っているんですけど、そこよりも上に自分たちが突き抜けたい。だからこそ個人に頼るのでなくチームで常に攻め続けるとか、チームでディフェンスすることをやらなければいけない。この大会で体はほとんどできていなかったけれど、時間をかけてやれるようになる」 『琉球強し』という前評判を裏付ける結果になったが、内容を見ればそこまで圧倒的なものではなかった。一方で「悪い内容で勝つ」「プレッシャーを受け止めて勝つ」ということは、彼らが開幕を迎えるにあたって価値のあるプロセスだったはずだ。 この大会の結果だけで西地区と他地区の力関係を計ることはもちろんできない。ただ企業クラブのいない、今までは東側の引き立て役だった西地区から反攻の機運を感じることは間違いのない事実。琉球、西地区の活気はBリーグ全体にとっても良い刺激になるはずだ。
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田中大貴が自らの誕生日を祝うここ一番での大暴れ、アルバルク東京が千葉ジェッツとの激闘を制し『関東』王者に!!
終盤まで続く接戦、小さなミスが流れを変える 9月3日、アーリーカップ『関東』地区の決勝でアルバルク東京と千葉ジェッツが対戦した。序盤から僅差で推移するレギュラーシーズンのような激戦となったが、試合終盤の勝負どころで今日26歳の誕生日を迎えた田中大貴がビッグショットを決め、A東京が77-73で激戦を制した。 第1クォーターはともに相手の激しいディフェンスに苦しめられてシュートがなかなか決まらず14-14とロースコアの展開に。第2クォーターに入ると、ギャビン・エドワーズの豪快なダンクなどで千葉が突き放しにかかるも、A東京は安藤誓哉、正中岳城の外角シュートで応戦。前半を35-35と文字通りの互角で終えた。 第3クォーターもA東京がアレックス・カークのインサイドで加点すると、千葉はマイケル・パーカー、トニー・ガフニーらによるゴール下へのアタックで対抗。A東京の53対52と、互角のまま第4クォーターに突入する。 そして勝負の第4クォーター、A東京は馬場雄大、小島元基と若手の得点などによって残り約4分に68-63とリードを広げる。だが、千葉もここからこの試合20得点を挙げた富樫勇樹のレイアップなどで食い下がると、残り2分41秒、フリースローを2本決めれば同点となるチャンスを得る。しかし、ここで石井講祐が痛恨の2本連続で失敗。絶好のチャンスを逸する。 これで試合の流れが再び変わったか、A東京は田中の得点で4点差に。千葉もガフニーの得点ですぐに縮めるが、残り約1分、田中が値千金の3ポイントシュートを沈め、再び5点差に突き放したA東京がそのまま逃げ切った。 「負けたくない気持ちで我々のほうが強かった」 A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、「選手たちは非常にアグレッシブで、最後までよく戦ってくれました。レギュラーシーズンに向けて幸先の良いスタートを切ることができました」と、3日で3試合を戦うタフな大会を制した選手たちを称えた。 そして、「どちらに転んでもおかしくないゲームでした。勝ちたいという気持ちが両チームとも前面に出ていました。あえて勝敗の別れ目となるターミングポイントを挙げるとするならば、負けたくない気持ちで最終的に我々のほうが強かったと思います」と試合を振り返っている。 一方、本拠地で惜しくも勝利を逃した千葉の大野篤史ヘッドコーチは、「良いゲームだったと思います。選手にも伝えましたが、残り58秒でタイムアウトを取った後、3ポイントシュートを狙うように指示した自分に責任があります。あの場面では、2点を狙っていけば良かったと思います」と自身の判断ミスを悔やんだ。 ただ、効果的なプレーを見せた新戦力ガフニーについて「この3試合で、トニーの持っているものをしっかり把握できました」と話し、さらに「セットプレーはまだ使っていなかったですが、セットの前のベースとなるところの確認はできたのは良い収穫だと思います」と、開幕に向け実り多き大会だったと振り返っている。 まだ開幕まで1カ月近くあり、シーズン前哨戦と言えるかどうかも分からないアーリーカップ。しかし、参加したすべてのチームに、さらなる強化へ向け何かしら得るものがあった大会だったことは確かだ。
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田中大貴が自らの誕生日を祝うここ一番での大暴れ、アルバルク東京が千葉ジェッツとの激闘を制し『関東』王者に!!
終盤まで続く接戦、小さなミスが流れを変える 9月3日、アーリーカップ『関東』地区の決勝でアルバルク東京と千葉ジェッツが対戦した。序盤から僅差で推移するレギュラーシーズンのような激戦となったが、試合終盤の勝負どころで今日26歳の誕生日を迎えた田中大貴がビッグショットを決め、A東京が77-73で激戦を制した。 第1クォーターはともに相手の激しいディフェンスに苦しめられてシュートがなかなか決まらず14-14とロースコアの展開に。第2クォーターに入ると、ギャビン・エドワーズの豪快なダンクなどで千葉が突き放しにかかるも、A東京は安藤誓哉、正中岳城の外角シュートで応戦。前半を35-35と文字通りの互角で終えた。 第3クォーターもA東京がアレックス・カークのインサイドで加点すると、千葉はマイケル・パーカー、トニー・ガフニーらによるゴール下へのアタックで対抗。A東京の53対52と、互角のまま第4クォーターに突入する。 そして勝負の第4クォーター、A東京は馬場雄大、小島元基と若手の得点などによって残り約4分に68-63とリードを広げる。だが、千葉もここからこの試合20得点を挙げた富樫勇樹のレイアップなどで食い下がると、残り2分41秒、フリースローを2本決めれば同点となるチャンスを得る。しかし、ここで石井講祐が痛恨の2本連続で失敗。絶好のチャンスを逸する。 これで試合の流れが再び変わったか、A東京は田中の得点で4点差に。千葉もガフニーの得点ですぐに縮めるが、残り約1分、田中が値千金の3ポイントシュートを沈め、再び5点差に突き放したA東京がそのまま逃げ切った。 「負けたくない気持ちで我々のほうが強かった」 A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは、「選手たちは非常にアグレッシブで、最後までよく戦ってくれました。レギュラーシーズンに向けて幸先の良いスタートを切ることができました」と、3日で3試合を戦うタフな大会を制した選手たちを称えた。 そして、「どちらに転んでもおかしくないゲームでした。勝ちたいという気持ちが両チームとも前面に出ていました。あえて勝敗の別れ目となるターミングポイントを挙げるとするならば、負けたくない気持ちで最終的に我々のほうが強かったと思います」と試合を振り返っている。 一方、本拠地で惜しくも勝利を逃した千葉の大野篤史ヘッドコーチは、「良いゲームだったと思います。選手にも伝えましたが、残り58秒でタイムアウトを取った後、3ポイントシュートを狙うように指示した自分に責任があります。あの場面では、2点を狙っていけば良かったと思います」と自身の判断ミスを悔やんだ。 ただ、効果的なプレーを見せた新戦力ガフニーについて「この3試合で、トニーの持っているものをしっかり把握できました」と話し、さらに「セットプレーはまだ使っていなかったですが、セットの前のベースとなるところの確認はできたのは良い収穫だと思います」と、開幕に向け実り多き大会だったと振り返っている。 まだ開幕まで1カ月近くあり、シーズン前哨戦と言えるかどうかも分からないアーリーカップ。しかし、参加したすべてのチームに、さらなる強化へ向け何かしら得るものがあった大会だったことは確かだ。
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千葉ジェッツとパートナーシップを締結したXFLAGスタジオ木村総監督「バスケで新しいエンタテインメントを作りたい」
『モンスト』がジェッツの試合と連動することも!? 先日、XFLAGスタジオ(株式会社ミクシィ)が千葉ジェッツとのパートナーシップ締結を発表した。XFLAGスタジオは、人気スマホアプリ『モンスターストライク』を筆頭に、ゲームやアニメ、スポーツなど、友達や家族と集まって熱く盛り上がることのできる『ケタハズレな冒険』を提供するブランド。 「なぜバスケなのか」、「なぜ千葉ジェッツなのか」といった疑問について、株式会社ミクシィ取締役 XFLAGスタジオ総監督の木村こうき氏(以下、木村総監督)が説明してくれた。 今回のパートナーシップの出発点は、ビジネス的なものではなく『モンスト』から来ているとのこと。「自然発生的なものなんです。千葉ジェッツさんの西村(文男)選手がモンストをかなりやり込んでいるという話を聞いて、『ホントですか』、『それは面白いぞ』と」 もちろん、思い付きでパートナーシップに至ったわけではない。「日本のスポーツにおけるエンターテインメント性はまだまだ高めていける余地があるのではないかと感じていて、私たちがこれまで培ってきたもエンターテインメントのノウハウで、スポーツを盛り上げたいと考えたんです」と木村総監督は言う。 では、なぜバスケなのか。なぜBリーグなのか。なぜ千葉ジェッツなのか。木村総監督がまず挙げたのは、アリーナスポーツであることだった。「演出の自由度であったり、枠にとらわれない新しさをBリーグは持っています。あとは『新しい』というのが大きな魅力です。私たちは型破りなことばかりをやってきているので、それに付き合っていただきたい。そう考えると昨年リーグが発足したばかりのバスケが、そしてリーグの中でもブースターの熱量や何よりも強さを兼ね備えた千葉ジェッツさまが一番のパートナーなんじゃないかと。それが大きな要因ですね」 今までとは違うレベルのエンタテインメントを目指す XFLAGスタジオが掲げる戦略コンセプトは『B.B.Q.(バーベキュー)』。バーベキューのように「友達や家族が集まって、熱く盛り上がれる場所を創る」ことの価値を重視している。スポーツ観戦の興奮や楽しみ、それを多くの人と繋がることで何倍にも大きくして、今までとは全く違うレベルのエンタテーインメントを生み出そうと考えている。 だからこそ、やろうとしていることは『型破り』なものとなる。やはり期待するのは『モンスト』や6月に新たにリリースされた『ファイトリーグ』を使った仕掛けだ。「モンストだけでも世界累計利用者数が4000万人を突破していて、非常に多くのユーザーの方に楽しんでいただいています。そのユーザーの皆様に対して『こういう新しい楽しみ方もあるよ』と試合とゲームのコラボレーションをするとか、できる限りのことをやっていきたいと思います」と木村総監督は言う。 「我々のエンターテインメントのノウハウで、これまでにないステージ演出を手がけるとか、または実際の試合と連動してモンストやファイトリーグ内で何かが起きるなど、全く新しい様々な展開に期待していただきたいですね」 契約期間は1年だが、ミクシィ側は今後『太く長く』続く関係へ育てていきたいと考えている。木村総監督はこう説明する。「今、日本のスポーツ産業は5兆円規模で、欧米に比べて規模が小さいんです。多くの方がスタジアムやアリーナに足を運んで、そこで様々な形で盛り上がる。エンタテインメントとしての新しいスポーツの在り方を私たちの手で創造したいです。その考えに共感し、革命的な取り組みにお付き合いいただける千葉ジェッツさんと、一緒にいろんな取り組みをやっていきます」 『型破りな取り組みで盛り上がりを作り出す』というのは千葉ジェッツとXFLAGスタジオの共通点。バスケットさながらに、両者の個性がケミストリーを起こし、全く新しいエンタテインメントを生み出すことに期待したい。
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富樫勇樹(千葉ジェッツ)インタビュー「これからはチームを勝たせるのは当たり前で、その次のレベルに行きたい」
昨シーズンは全60試合にスタメン出場、平均13.2得点、4.0アシストと堂々のパフォーマンスを披露した富樫勇樹。千葉ジェッツだけでなく『Bリーグの顔』とも呼ぶべき存在へと成長した。ただ、その前のNBL最終年にはプレータイムを与えられず、悶々と過ごしたこともある。富樫はその鬱憤を晴らすかのようにすべての試合に全力を注ぎ込み、結果を残した。Bリーグ2年目のシーズン開幕を前に、さらなる飛躍を誓うジェッツの司令塔に話を聞いた。 1シーズン前から比べたらかなりの進歩だと思います ──昨シーズンも東地区は激戦区と言われましたが、開幕時点では千葉の評価は決して高くなくて、千葉が強くなったことで勢力図を塗り替えた感があります。 ポテンシャルは持っているけど、何か大きく変わらないと上位には行けない、と全員が開幕前には思っていたはずです。今までと同じ気持ちでは上には追い付けなかった。それを誰かがやるのではなく、チーム全員でそういうところを変えていけたのは良かったですね。 ──チーム一丸のディフェンスから走る、スピーディーなバスケットがうまく行きましたが、プレーの面ではなく気持ちの部分での変化は、どうやって実現されたのでしょうか? そこは選手どうこうよりもやっぱり監督なんじゃないですかね。そこが一番大きいと思います。監督が変わっていろんなことが変わって。もちろん選手も変わったんですけど、結局は監督がどう選手のモチベーションを高くして試合をやらせるか、ということになります。 戦術もそうですけど、気持ちの面が一番このチームに欠けている部分でした。一番に監督が変えてくれたのはその部分です。まだ行きたいレベルに行けてるわけじゃないんですけど、1シーズン前から比べたらかなりの進歩だと思います。 自分がうまくなれば、どうにでも変わることができる ──チームが成熟して勝てるようになり、天皇杯でも優勝しました。レギュラーシーズンの最後も9連勝という最高の形で締めました。ただ、チャンピオンシップでは栃木に敗れています。栃木との差はどこにあったと思いますか? 実力的には五分だったと思いますよ。栃木は何年も同じメンバーでやっていて、チームケミストリーでの差がかなりありました。そこが最後の最後に出たかなと。バスケの実力的には完全に互角だったと思っています。 ──千葉は同じメンバーが多いとは言え、全く新しいチームに生まれ変わって1年目のようなものでした。そうなると来シーズンが勝負ですね。 そうですね。千葉のスタイルは昨シーズンでしっかり確立できました。外国籍選手の2人は入れ替わりましたが、チームとしてやることは変わっていないので。それを去年やっているメンバーの日本人が表現して、新しく来る2人に対して良いコミュニケーションを取って良いチームを作っていけるかだと思います。 ──しかし、プレースタイルを確立したことで、相手からは対策しやすくなるのでは? 今後、千葉は追われる立場になるわけですが。 対策はされるでしょうけど、結局は対策どうこうではないところでバスケをやろうとしています。ファストブレイクだったり走るバスケだったり。ピック&ロールの対策ももちろんあると思いますが、それは戦術よりも自分が成長すべき部分です。自分がうまくなれば、どうにでも変わることができるというのが僕の考えです。 毎年数字を伸ばせるよう努力しなければいけない ──Bリーグ開幕以降、日本のバスケットボールを取り巻く環境は大きく変わりました。富樫選手の立ち位置にも変化がありました。Bリーグの看板選手と呼べるほどに知名度は上がったし、日本代表にも定着しています。 代表については危機感を持ちながらやっています。これまで国際大会で活躍したわけじゃないので、今後もアピールして「代表に必要な存在」と認められるよう、リーグ戦からアピールしていきたいです。結局のところ、今の代表での立ち位置も千葉でのプレーで勝ち取ったものなので。 もちろんチームの勝利が一番ですけど、それにプラスして自分がうまくなって、自分の活躍でチームを勝たせたいという気持ちが強いんです。それは千葉でも日本代表でも変わりません。これからはチームを勝たせるのは当たり前で、その次のレベルに行きたいと思っています。 ──「その次のレベル」と言うのは? まずはスタッツを伸ばしたいです。確率を上げれば同じシュート本数でも点数は伸びます。クオリティを高めることでいろんな数字も上がります。これまでは見えなかったパスも、1年経験したことで見えるようになって、アシストも増やしていけるはずです。 日本人のバスケはチームバスケが強すぎて、個人の数字を気にすることを好まないと言うか、そこまで良く思わない人もいると思います。でも僕はそこは違うと思っています。もちろんチームファーストですけど、個人が成長して、毎年数字を伸ばせるよう努力しなければいけない。個人的にはまだまだ成長しないといけないと思っているので、そこは来シーズン、もっと良い数字を残せるよう頑張りますし、そこは自己中心的という見え方にならないようにしたいとも思っています。 ──では最後に、2年目のシーズン開幕を楽しみにしているジェッツブースターに向けてメッセージをお願いします。 常に満員のアリーナでプレーできる幸せを選手全員が感じているのが千葉なので、新シーズンもたくさんの人に会場に足を運んでもらって、応援してもらって、僕らとしては勝つ試合を見せたいです。入場者数の目標を達成するために、僕たち選手としては面白いバスケをやって勝つことで協力できます。そこは選手としてできることすべてをやろうと思っています。 昨シーズンはチームとして大きく成長できたし、それはファンの方にも感じられたと思います。それを受けての2年目ということで、さらに良いチームにしていくつもりです。天皇杯2連覇、そしてBリーグ優勝を達成できるよう、ファンの方々にはホームコートに足を運んでもらって、応援していただきたいと思います。
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大型ハリケーン『ハービー』の直撃で大打撃のヒューストン、本拠地の危機にロケッツが1000万ドル(約11億円)を寄付
ハーデンとCP3の新チームが被災者に勇気を与える存在に ロケッツの本拠地であるヒューストンが、大型ハリケーン『ハービー』による大洪水で甚大な被害を受けている。 大型ハリケーン『ハービー』は25日にテキサス州に上陸。そのまま停滞したことで記録的な豪雨をもたらし、アメリカで4番目に多い230万人の人口を抱えるヒューストンには多くの被害が出た。まだ被害は拡大しており、1週間の雨量が通常の年間降雨量に達すると予想されている。テキサス州とその隣のルイジアナ州には非常事態宣言が出され、ヒューストンでは略奪行為や強盗を防ぐための夜間外出禁止令も出ている。 そんな中、ロケッツのオーナーであるレスリー・アレクサンダーがヒューストンに1000万ドル(約11億円)を寄付した。当初ロケッツが発表した寄付金額は400万ドル(約4億4000万円)だったが、オーナーはさらに600万ドル(約6億6000万円)を追加した。 Leslie Alexander & the #Rockets are contributing $4 million dollars to Mayor @SylvesterTurner's Hurricane Harvey Relief Fund. #HoustonStrong pic.twitter.com/3OOLm4CntD アレクサンダーは、先日球団売却の意思を表明したばかり。しかし、1993年から保持する球団のお膝元であるヒューストン復興のため、ひと肌脱いだ格好だ。また、NFLテキサンズのJJ・ワットが始めた募金活動に、今シーズンからロケッツでプレーするクリス・ポールも5万ドル(約550万円)を寄付している。 そんな中、ヒューストン出身のジェラルド・グリーンは、自ら救助活動に参加する意思を表明。Instagramに投稿した動画内で「誰かボートを持っていたら貸してもらいたい。助けが必要な人を俺が救助しにいく」と語った。 Get at me ASAP! Gerald Greenさん(@g.green14)がシェアした投稿 - 2017 8月 28 9:42午前 PDT 歴史的な規模のハリケーン直撃により甚大な被害を受けたヒューストンでは、今後も様々な問題が出てくるだろう。被災者にとって、地元プロスポーツチームの存在は決して小さくはない。2011年3月11日に発生した東日本大震災後には、東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台がパフォーマンスを通じて被災者に勇気を与えた。現在Bリーグ2部の仙台89ERSは、震災直後から1年間の活動休止に追い込まれたが、選手たちはbjリーグの他チームにレンタル移籍する救済措置が取られ、それぞれが被災地のための活動を続けた。 およそ2カ月前、ジェームズ・ハーデンとクリス・ポールによる新チーム誕生に沸いたヒューストンには、ロケッツの勝利で勇気づけられるファンがいる。ただ、今は1日でも早く洪水が治まり、市民が日常を取り戻せることを願うばかりだ。 Please send your love and prayers to the people in Texas. ???? #PrayforTexas pic.twitter.com/qjZsiZa2jO
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川崎ブレイブサンダースのキーマンとなるのは藤井祐眞、篠山や辻を上回るパフォーマンスで『主役』を演じることを期待!
篠山と辻を支えたセカンドユニットとしての働き 川崎ブレイブサンダースはBリーグ初年度の昨シーズン、レギュラーシーズンでリーグ最高勝率を記録し、チャンピオンシップでもファイナルに駒を進めて、前評判通りリーグの主役を務めた。ポイントガードの藤井祐眞にとっては3年目のシーズン、長丁場の60試合すべてに出場し、川崎が誇る強力セカンドユニットにおいて軸となった。 1試合平均のプレータイムは21.8分とキャリアハイの数字。先発ポイントガードを務める篠山竜青のプレータイム(22.6分)と比べても遜色はない。そして1試合平均7.8得点という数字は、篠山の7.5得点をわずかではあるが上回っている。 「去年は辻(直人)さんがケガで僕が出る時間も多かったので」と前置きをしながらも、スタッツにも内容にも藤井も十分な手応えを感じていた。「後半にかけてすごく良くて、個人としてもあれだけできたことは本当に自信になっています」と藤井は言う。 先発出場はゼロ。そこはキャリアの充実期にある篠山が総合力で上回ったという結果だ。その篠山もシーズン終盤にグイグイと調子を上げてチャンピオンシップで主役を演じ、日本代表でも評価を高めた。チームメートであり、先輩であり、そしてライバルでもある篠山を「うらやましいというか、すごいなと思いました」と純粋に称えるのがなんとも藤井らしい。 勝負の世界で戦うプロにとって、チーム内の競争もまた勝たなければならないもの。日頃からバチバチとライバル意識をぶつけることが、成長のためのモチベーションになる選手も多い。だが、藤井はそういうタイプではないようだ。「篠山さんと辻さんには前にボンといてもらって、その後ろに僕がいる。『どちらかがダメでも僕がいるぞ』っていう、その感じが好きなんですね」 日本のトッププレーヤーの背後に控える自身の立ち位置について「居心地が良いのかもしれないです」と照れくさそうに話す藤井だが、決して現状に満足しているわけではなく、「自分もそれに負けたくないなとは思ってます」と言う。藤井なりの矜持は「相手選手や相手チームに『こっちのほうが面倒くさいんじゃない?』って思われたいんです」という思いだ。 シーズンオフは実家のある島根県松江で『充電』 ベンチスタートではあっても、コートに立てば誰よりもエナジーを出し、オフェンスでもディフェンスでもその時に求められる役割に全力で取り組む藤井。開幕からファイナルまで走り続けたBリーグ1年目のシーズンは、相当にハードなものだったに違いない。新シーズンに向けた再始動を前にリフレッシュできたかを聞いた。 「準優勝で終わった後、ファン感謝デーまでは報告会やスポンサーさんへの挨拶回りをして。それから実家がある島根県松江に帰省しました。姉がやるというので僕も『じゃあ』とイカ釣りをして。兄もちょうど帰省したので、珍しく家族全員が揃いました。あとは祖父母の家に行ったり、鳥取にいる大学時代の先輩に会いに行ったり、地元のバスケ仲間と軽く遊びのバスケをしたり飲みにいったり。2週間ぐらいゆっくり過ごしました。その後の短いオフには静岡に行って、高校(藤枝明誠高)の仲間とBBQをしたり海に行ったり」 オフを満喫した後は川崎に戻って始動。現在は2部練習がずっと続く追い込みの時期で「かなり疲労が溜まっている」とのこと。それでも藤井の表情からは、一度リセットされて再びバスケに熱中する喜びが感じられた。ただ、先ほどの篠山と辻との比較に話題が戻ると、「前に出たい気持ちはあるんですけど、やっぱり辻さんは『持ってる』んですよ、スター性みたいなものを……」と言う。 篠山と辻よりも『前に出る』という意識が成長を呼ぶ しかし、セカンドユニットとして十分な存在感を示した次のシーズン、やはり藤井には『主役の働き』を意識してもらいたい。それは藤井自身のレベルアップだけでなく、川崎のチーム力アップにもつながる。そう問いかけると藤井はこう言った。「もしかしたら、シーズンに入ればちょっとそういうモードになっているかもしれません。『今は辻さんじゃない、俺だから!』って。だからアーリーカップでもいろんな経験をしたいし、そうなれるように準備しておきます」 コート上で見せる激しさとは裏腹に、話をすると温厚で控え目な藤井。それでも新シーズンは『縁の下の力持ち』ではなく、縁の下からスポットライトを浴びる場所に飛び出し、そのアグレッシブなプレーを存分に見せてもらいたいものだ。
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ユニバ決勝に臨んだ女子日本代表は猛追及ばずオーストラリアの高さに屈すも『日本のバスケット』を展開し堂々の銀メダル!
ハイテンポなバスケに持ち込むも、攻め急ぎがミスを呼ぶ 台北で行われているユニバーシアードで、女子日本代表は決勝トーナメントに入りスウェーデン、ロシアとサイズに恵まれたチームを撃破し決勝へと駒を進めた。相手は準々決勝で優勝候補のアメリカを、準決勝ではホスト国のチャイニーズ・タイペイを破ったオーストラリア。平均身長で10cmの差があるオーストラリアに、日本は苦戦を強いられた。 立ち上がりは相手の高さに圧倒される。オーストラリアはただ大きいだけでなく、日本のスピードを警戒してとにかく自陣に素早く戻り、速攻でイージーシュートを打たれる回数を減らす作戦に出た。ガッチリと固められたペイントに攻め入ることができず、ズレを作ることができないまま無理に放つプルアップジャンパーがことごとく決まらない。 逆にオーストラリアはタフショットを打って外しても、オフェンスリバウンドを取って次の攻撃につなげる。またビッグマンへのポストアップだけでなく、ウイングからのドライブや日本の守備を内に向けてからの3ポイントシュートなど、多彩な攻めで日本に的を絞らせない。特に日本の倍となる8本を決めた3ポイントシュートは効果的だった。 結果論ではあるが、日本は落ち着いてボックスアウトを徹底すべきだった。リバウンドで勝てないからペースを上げて、超アップテンポな展開に持ち込んでオーストラリアに走り勝つことを狙ったが、攻め急ぎすぎた結果ミスが増えた。日本は第2クォーター開始から6-0のランで勢いに乗ったかに見えたが、その後はアグレッシブすぎるプレーが裏目に。エースの林咲希が苦しい時間帯に速攻や思い切りの良い3ポイントシュートでつなぐも、34-44と10点差で前半を終えた。 日本の展開に乗りながら押し切ったオーストラリア 後半、日本はリバウンドを改善すべくボックスアウトの意識を徹底するが、オーストラリアはシュートを落とさない。多少無理のあるタフショットもきっちりとねじ込み、日本が仕掛けるハイテンポな展開に応じながら、日本以上のペースで得点を重ねていく。 41-59と差が開いた残り5分から、安間志織と藤岡麻菜美の2ガード起用に出るが、この奇策もオーストラリアのリズムを狂わすには至らない。田中真美子、藤本愛妃、村山翠と日本のビッグマンが素早いパスワークからミドルレンジでのキャッチ&シュートで得点を重ねるが、確率の高いゴール下から締め出されていては流れを作ることができなかった。 51-73で迎えた最終クォーター、津村ゆり子がショットクロックぎりぎりで強引なシュートをねじ込んだプレーをきっかけに日本に流れがやって来る。前から激しく当たってオーストラリアのターンオーバーを誘発し、藤本や林の得点で反撃する。 ここに来てオーストラリアの運動量がやや落ちてくるも、足は動き続けた。タイムシェアを徹底した日本とは対照的にオーストラリアは先発の5人を引っ張っており、アビゲイル・ウェーランとダーシィー・ガービンは約37分間プレー。ガービンは日本で行われた『4ヵ国対抗』で26得点を奪ったのに続き、この試合で30点を記録した。 日本はプレーの強度を高めて最後まで食い下がる。残り1分20秒、田村未来が1on1を制してレイアップを沈めて74-83と1桁点差に詰め寄るが、オーストラリアは崩れず。最後のファウルゲームも功を奏すことなく、78-85で敗れた。 「リバウンドとインサイドでやられてしまった」 佐藤智信ヘッドコーチは試合をこう振り返る。「分かっていながらも、オーストラリアにリバウンドとインサイドで最後やられてしまいました。ペイント内でボールを持たせないように、得点を取られないようにディフェンスの指示をしましたが、中に絞って外にさばかれて外のシュートを決められてしまうなど、中途半端になってしまいました」 キャプテンの藤岡麻菜美は体調不良もあり16分の出場。それでも8得点5アシストと存在感を見せたが、チームを勝利に導くことはできなかった。「せっかくの快挙だったんですが、今大会はチームがどうこうというよりも、個人的に何も出来なかったのが悔しかったです」。それでも「日本らしいバスケット、ユニバーシアード日本代表チームらしいバスケットというのを心掛けてきたので、それは出し切れたと思いますし、胸を張って帰りたいです」と前を向いた。 U-24という年代の中で、Wリーグと現役大学生の混合チームとなった今回のユニバ代表だが、Wリーグ所属選手にしても全員が大学を出ている。女子は高校卒業とともに実業団チームに入るケースが多いが、今回の日本代表の活躍は女子の大学バスケのレベルの高さを示すこととなった。白鷗大学の佐藤ヘッドコーチも「日本の大学頑張っているんだと、多くの人に分かってもらえればいいなと思っています。こういう学生の頑張りが、今後下の世代にもつながって、先のユニバーシアード競技大会で常に上位に入れるような形になれば」と語る。 佐藤ヘッドコーチが語るように、彼女たちの頑張りは下の世代を刺激し、全体の底上げを呼ぶ。また今回のユニバ代表選手が国際大会で結果を出したことで、A代表の底上げにもなる。女子日本代表はカテゴリーを問わず充実し、3年後の東京オリンピックで金メダル獲得が期待できるチームになりつつある。
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ジミー・バトラーがドウェイン・ウェイドを擁護「もしブルズの若手が勝利を欲する彼を批判したのなら、それは深刻な問題」
若手がウェイドを批判したという噂にバトラーが反論 ブルズとの契約バイアウトに向けた交渉が間もなく始まると報じられたドウェイン・ウェイド。ブルズの若手には、大ベテランであるウェイドを煙たがる意見があると噂される。昨シーズン中からウェイドは、メディアの前で若手の姿勢について苦言を呈してきた。これをきっかけに若手がウェイドに嫌悪感を抱くようになったと言われている。 この噂を伝え聞いたジミー・バトラーが口を開いた。 この夏にブルズからティンバーウルブズに移籍したバトラーだが、彼もウェイド同様に勝利に対する意識が低いブルズの選手をメディアの前で批判していた一人である。 『Chicago Sun-Times』との電話インタビューに応じたバトラーは「きっと若い選手の中には、ウェイドと同じように僕に我慢がならなかったり、僕を嫌う連中もいるのだろうね」と答えた。「それならそれで構わない。僕は今も毎日幸せな気持ちで目が覚めるからね。ドウェインも一緒さ。彼には素晴らしい家族がいて、他人の意見なんかよりも気にかけないといけないことがたくさんある。ただし、もし試合に勝ちたい彼を嫌う選手がいるのだとしたら、それは深刻な問題だよ」 バトラーの意見は的確だ。勝つ意識のないチームに未来はない。ウェイド退団後は、バトラーとのトレードでティンバーウルブズから獲得したザック・ラビーンらが中心になり、ブルズは数年かけてチームの若返りを図る。再建に向け舵をきった以上、チームが再び強さを取り戻すまで時間はかかるだろうが、そこに『勝ちたい』という強い意志がない限り、どれだけ待ったところで成功は訪れない。 もしこの噂が本当なら、本当にブルズは深刻な問題を抱えたチームとして認識されてしまう。バトラーを放出し、ウェイドも退団してしまえば、緩んだチームを引き締めてくれる存在は、もういないのだから。
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アイザイア・トーマスのケガは予想より深刻? キャバリアーズとセルティックス間の大型トレードに『破断』の可能性アリ
メディカルチェックでキャブズが「NO」と言えば破談に 8月22日にキャバリアーズとセルティックスの間で成立したカイリー・アービングとアイザイア・トーマスを含む大型トレードが、ここにきて不成立になる可能性が出てきた。 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、問題はアイザイア・トーマスが昨シーズンから抱える股関節痛。トーマスは25日にクリーブランドでメディカルチェックを受けたものの、股関節の状態をキャブズは不安視しているという。トレードは成立したが、対象選手の誰かがメディカルチェックをパスできないとなれば不成立となる。キャブズは『交換要員』のトーマスの状態が悪いと判断すれば、今回のトレードを取り消すことが可能だ。 ウォジナロウスキー記者によれば、キャブズは現状を『極めてセンシティブな状態』と考えているとのこと。 衝撃のトレード成立からわずか5日しか経っていない中で飛び込んできた仰天ニュースだが、過去にも選手の負傷により後日トレードが取り消しになった例はある。 2009年、タイソン・チャンドラー(現サンズ)がホーネッツ(現ペリカンズ)からサンダーにトレードされた際、つま先の負傷が再発する可能性が高いと判断したサンダーはトレードを取り消した。また昨年には、ロケッツがドナタス・モティユナスを3チーム間トレードでピストンズに放出しようとした際、ピストンズの指揮官とGMを兼任するスタン・バン・ガンディが同選手のコンディションに納得せず、トレードが撤回された。 Sources tell @wojespn that Cavs officials are evaluating Isaiah Thomas' hip, weighing whether to complete trade: https://t.co/x6JzV3b9Jz 破談となれば関係者の多くにとってマイナス もしキャブズが今回のトレードを無効と判断した場合、事態は相当に複雑なものとなる。 今回のトレード自体、カイリー・アービングがキャブズに要求したことが発端となっている。これが破談となればキャブズに出戻ることになる。トレーニングキャンプ開始までは約1カ月の猶予があるものの、再び受け入れ先を探すのは簡単ではない。また、一度はキャブズにトレードされたトーマス、ジェイ・クロウダー、アンテ・ジジッチも、セルティックスのために再びプレーするべく気持ちを切り替えるのは簡単ではない。 もし破談が確定となれば、以前からアービングに関心があると噂されたスパーズやクリッパーズがあらためて獲得に乗り出す可能性はある。しかし、交渉の常として相手は足元を見てくるだろう。十分な見返りを得たいというキャブズの希望にマッチする条件が出てくる可能性は、1週間前よりもさらに低くなった。一度はウォリアーズに断られたというクレイ・トンプソンとのトレードも、もはや実現の望みは薄い。 とにかく今は、キャブズの判断を待つしかない。関係者は誰しも、気が気ではないだろう。カイリーやトーマスは今、何を思うのだろうか?
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