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富樫勇樹(千葉ジェッツ)インタビュー「これからはチームを勝たせるのは当たり前で、その次のレベルに行きたい」
昨シーズンは全60試合にスタメン出場、平均13.2得点、4.0アシストと堂々のパフォーマンスを披露した富樫勇樹。千葉ジェッツだけでなく『Bリーグの顔』とも呼ぶべき存在へと成長した。ただ、その前のNBL最終年にはプレータイムを与えられず、悶々と過ごしたこともある。富樫はその鬱憤を晴らすかのようにすべての試合に全力を注ぎ込み、結果を残した。Bリーグ2年目のシーズン開幕を前に、さらなる飛躍を誓うジェッツの司令塔に話を聞いた。 1シーズン前から比べたらかなりの進歩だと思います ──昨シーズンも東地区は激戦区と言われましたが、開幕時点では千葉の評価は決して高くなくて、千葉が強くなったことで勢力図を塗り替えた感があります。 ポテンシャルは持っているけど、何か大きく変わらないと上位には行けない、と全員が開幕前には思っていたはずです。今までと同じ気持ちでは上には追い付けなかった。それを誰かがやるのではなく、チーム全員でそういうところを変えていけたのは良かったですね。 ──チーム一丸のディフェンスから走る、スピーディーなバスケットがうまく行きましたが、プレーの面ではなく気持ちの部分での変化は、どうやって実現されたのでしょうか? そこは選手どうこうよりもやっぱり監督なんじゃないですかね。そこが一番大きいと思います。監督が変わっていろんなことが変わって。もちろん選手も変わったんですけど、結局は監督がどう選手のモチベーションを高くして試合をやらせるか、ということになります。 戦術もそうですけど、気持ちの面が一番このチームに欠けている部分でした。一番に監督が変えてくれたのはその部分です。まだ行きたいレベルに行けてるわけじゃないんですけど、1シーズン前から比べたらかなりの進歩だと思います。 自分がうまくなれば、どうにでも変わることができる ──チームが成熟して勝てるようになり、天皇杯でも優勝しました。レギュラーシーズンの最後も9連勝という最高の形で締めました。ただ、チャンピオンシップでは栃木に敗れています。栃木との差はどこにあったと思いますか? 実力的には五分だったと思いますよ。栃木は何年も同じメンバーでやっていて、チームケミストリーでの差がかなりありました。そこが最後の最後に出たかなと。バスケの実力的には完全に互角だったと思っています。 ──千葉は同じメンバーが多いとは言え、全く新しいチームに生まれ変わって1年目のようなものでした。そうなると来シーズンが勝負ですね。 そうですね。千葉のスタイルは昨シーズンでしっかり確立できました。外国籍選手の2人は入れ替わりましたが、チームとしてやることは変わっていないので。それを去年やっているメンバーの日本人が表現して、新しく来る2人に対して良いコミュニケーションを取って良いチームを作っていけるかだと思います。 ──しかし、プレースタイルを確立したことで、相手からは対策しやすくなるのでは? 今後、千葉は追われる立場になるわけですが。 対策はされるでしょうけど、結局は対策どうこうではないところでバスケをやろうとしています。ファストブレイクだったり走るバスケだったり。ピック&ロールの対策ももちろんあると思いますが、それは戦術よりも自分が成長すべき部分です。自分がうまくなれば、どうにでも変わることができるというのが僕の考えです。 毎年数字を伸ばせるよう努力しなければいけない ──Bリーグ開幕以降、日本のバスケットボールを取り巻く環境は大きく変わりました。富樫選手の立ち位置にも変化がありました。Bリーグの看板選手と呼べるほどに知名度は上がったし、日本代表にも定着しています。 代表については危機感を持ちながらやっています。これまで国際大会で活躍したわけじゃないので、今後もアピールして「代表に必要な存在」と認められるよう、リーグ戦からアピールしていきたいです。結局のところ、今の代表での立ち位置も千葉でのプレーで勝ち取ったものなので。 もちろんチームの勝利が一番ですけど、それにプラスして自分がうまくなって、自分の活躍でチームを勝たせたいという気持ちが強いんです。それは千葉でも日本代表でも変わりません。これからはチームを勝たせるのは当たり前で、その次のレベルに行きたいと思っています。 ──「その次のレベル」と言うのは? まずはスタッツを伸ばしたいです。確率を上げれば同じシュート本数でも点数は伸びます。クオリティを高めることでいろんな数字も上がります。これまでは見えなかったパスも、1年経験したことで見えるようになって、アシストも増やしていけるはずです。 日本人のバスケはチームバスケが強すぎて、個人の数字を気にすることを好まないと言うか、そこまで良く思わない人もいると思います。でも僕はそこは違うと思っています。もちろんチームファーストですけど、個人が成長して、毎年数字を伸ばせるよう努力しなければいけない。個人的にはまだまだ成長しないといけないと思っているので、そこは来シーズン、もっと良い数字を残せるよう頑張りますし、そこは自己中心的という見え方にならないようにしたいとも思っています。 ──では最後に、2年目のシーズン開幕を楽しみにしているジェッツブースターに向けてメッセージをお願いします。 常に満員のアリーナでプレーできる幸せを選手全員が感じているのが千葉なので、新シーズンもたくさんの人に会場に足を運んでもらって、応援してもらって、僕らとしては勝つ試合を見せたいです。入場者数の目標を達成するために、僕たち選手としては面白いバスケをやって勝つことで協力できます。そこは選手としてできることすべてをやろうと思っています。 昨シーズンはチームとして大きく成長できたし、それはファンの方にも感じられたと思います。それを受けての2年目ということで、さらに良いチームにしていくつもりです。天皇杯2連覇、そしてBリーグ優勝を達成できるよう、ファンの方々にはホームコートに足を運んでもらって、応援していただきたいと思います。
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大型ハリケーン『ハービー』の直撃で大打撃のヒューストン、本拠地の危機にロケッツが1000万ドル(約11億円)を寄付
ハーデンとCP3の新チームが被災者に勇気を与える存在に ロケッツの本拠地であるヒューストンが、大型ハリケーン『ハービー』による大洪水で甚大な被害を受けている。 大型ハリケーン『ハービー』は25日にテキサス州に上陸。そのまま停滞したことで記録的な豪雨をもたらし、アメリカで4番目に多い230万人の人口を抱えるヒューストンには多くの被害が出た。まだ被害は拡大しており、1週間の雨量が通常の年間降雨量に達すると予想されている。テキサス州とその隣のルイジアナ州には非常事態宣言が出され、ヒューストンでは略奪行為や強盗を防ぐための夜間外出禁止令も出ている。 そんな中、ロケッツのオーナーであるレスリー・アレクサンダーがヒューストンに1000万ドル(約11億円)を寄付した。当初ロケッツが発表した寄付金額は400万ドル(約4億4000万円)だったが、オーナーはさらに600万ドル(約6億6000万円)を追加した。 Leslie Alexander & the #Rockets are contributing $4 million dollars to Mayor @SylvesterTurner's Hurricane Harvey Relief Fund. #HoustonStrong pic.twitter.com/3OOLm4CntD アレクサンダーは、先日球団売却の意思を表明したばかり。しかし、1993年から保持する球団のお膝元であるヒューストン復興のため、ひと肌脱いだ格好だ。また、NFLテキサンズのJJ・ワットが始めた募金活動に、今シーズンからロケッツでプレーするクリス・ポールも5万ドル(約550万円)を寄付している。 そんな中、ヒューストン出身のジェラルド・グリーンは、自ら救助活動に参加する意思を表明。Instagramに投稿した動画内で「誰かボートを持っていたら貸してもらいたい。助けが必要な人を俺が救助しにいく」と語った。 Get at me ASAP! Gerald Greenさん(@g.green14)がシェアした投稿 - 2017 8月 28 9:42午前 PDT 歴史的な規模のハリケーン直撃により甚大な被害を受けたヒューストンでは、今後も様々な問題が出てくるだろう。被災者にとって、地元プロスポーツチームの存在は決して小さくはない。2011年3月11日に発生した東日本大震災後には、東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台がパフォーマンスを通じて被災者に勇気を与えた。現在Bリーグ2部の仙台89ERSは、震災直後から1年間の活動休止に追い込まれたが、選手たちはbjリーグの他チームにレンタル移籍する救済措置が取られ、それぞれが被災地のための活動を続けた。 およそ2カ月前、ジェームズ・ハーデンとクリス・ポールによる新チーム誕生に沸いたヒューストンには、ロケッツの勝利で勇気づけられるファンがいる。ただ、今は1日でも早く洪水が治まり、市民が日常を取り戻せることを願うばかりだ。 Please send your love and prayers to the people in Texas. ???? #PrayforTexas pic.twitter.com/qjZsiZa2jO
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川崎ブレイブサンダースのキーマンとなるのは藤井祐眞、篠山や辻を上回るパフォーマンスで『主役』を演じることを期待!
篠山と辻を支えたセカンドユニットとしての働き 川崎ブレイブサンダースはBリーグ初年度の昨シーズン、レギュラーシーズンでリーグ最高勝率を記録し、チャンピオンシップでもファイナルに駒を進めて、前評判通りリーグの主役を務めた。ポイントガードの藤井祐眞にとっては3年目のシーズン、長丁場の60試合すべてに出場し、川崎が誇る強力セカンドユニットにおいて軸となった。 1試合平均のプレータイムは21.8分とキャリアハイの数字。先発ポイントガードを務める篠山竜青のプレータイム(22.6分)と比べても遜色はない。そして1試合平均7.8得点という数字は、篠山の7.5得点をわずかではあるが上回っている。 「去年は辻(直人)さんがケガで僕が出る時間も多かったので」と前置きをしながらも、スタッツにも内容にも藤井も十分な手応えを感じていた。「後半にかけてすごく良くて、個人としてもあれだけできたことは本当に自信になっています」と藤井は言う。 先発出場はゼロ。そこはキャリアの充実期にある篠山が総合力で上回ったという結果だ。その篠山もシーズン終盤にグイグイと調子を上げてチャンピオンシップで主役を演じ、日本代表でも評価を高めた。チームメートであり、先輩であり、そしてライバルでもある篠山を「うらやましいというか、すごいなと思いました」と純粋に称えるのがなんとも藤井らしい。 勝負の世界で戦うプロにとって、チーム内の競争もまた勝たなければならないもの。日頃からバチバチとライバル意識をぶつけることが、成長のためのモチベーションになる選手も多い。だが、藤井はそういうタイプではないようだ。「篠山さんと辻さんには前にボンといてもらって、その後ろに僕がいる。『どちらかがダメでも僕がいるぞ』っていう、その感じが好きなんですね」 日本のトッププレーヤーの背後に控える自身の立ち位置について「居心地が良いのかもしれないです」と照れくさそうに話す藤井だが、決して現状に満足しているわけではなく、「自分もそれに負けたくないなとは思ってます」と言う。藤井なりの矜持は「相手選手や相手チームに『こっちのほうが面倒くさいんじゃない?』って思われたいんです」という思いだ。 シーズンオフは実家のある島根県松江で『充電』 ベンチスタートではあっても、コートに立てば誰よりもエナジーを出し、オフェンスでもディフェンスでもその時に求められる役割に全力で取り組む藤井。開幕からファイナルまで走り続けたBリーグ1年目のシーズンは、相当にハードなものだったに違いない。新シーズンに向けた再始動を前にリフレッシュできたかを聞いた。 「準優勝で終わった後、ファン感謝デーまでは報告会やスポンサーさんへの挨拶回りをして。それから実家がある島根県松江に帰省しました。姉がやるというので僕も『じゃあ』とイカ釣りをして。兄もちょうど帰省したので、珍しく家族全員が揃いました。あとは祖父母の家に行ったり、鳥取にいる大学時代の先輩に会いに行ったり、地元のバスケ仲間と軽く遊びのバスケをしたり飲みにいったり。2週間ぐらいゆっくり過ごしました。その後の短いオフには静岡に行って、高校(藤枝明誠高)の仲間とBBQをしたり海に行ったり」 オフを満喫した後は川崎に戻って始動。現在は2部練習がずっと続く追い込みの時期で「かなり疲労が溜まっている」とのこと。それでも藤井の表情からは、一度リセットされて再びバスケに熱中する喜びが感じられた。ただ、先ほどの篠山と辻との比較に話題が戻ると、「前に出たい気持ちはあるんですけど、やっぱり辻さんは『持ってる』んですよ、スター性みたいなものを……」と言う。 篠山と辻よりも『前に出る』という意識が成長を呼ぶ しかし、セカンドユニットとして十分な存在感を示した次のシーズン、やはり藤井には『主役の働き』を意識してもらいたい。それは藤井自身のレベルアップだけでなく、川崎のチーム力アップにもつながる。そう問いかけると藤井はこう言った。「もしかしたら、シーズンに入ればちょっとそういうモードになっているかもしれません。『今は辻さんじゃない、俺だから!』って。だからアーリーカップでもいろんな経験をしたいし、そうなれるように準備しておきます」 コート上で見せる激しさとは裏腹に、話をすると温厚で控え目な藤井。それでも新シーズンは『縁の下の力持ち』ではなく、縁の下からスポットライトを浴びる場所に飛び出し、そのアグレッシブなプレーを存分に見せてもらいたいものだ。
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ユニバ決勝に臨んだ女子日本代表は猛追及ばずオーストラリアの高さに屈すも『日本のバスケット』を展開し堂々の銀メダル!
ハイテンポなバスケに持ち込むも、攻め急ぎがミスを呼ぶ 台北で行われているユニバーシアードで、女子日本代表は決勝トーナメントに入りスウェーデン、ロシアとサイズに恵まれたチームを撃破し決勝へと駒を進めた。相手は準々決勝で優勝候補のアメリカを、準決勝ではホスト国のチャイニーズ・タイペイを破ったオーストラリア。平均身長で10cmの差があるオーストラリアに、日本は苦戦を強いられた。 立ち上がりは相手の高さに圧倒される。オーストラリアはただ大きいだけでなく、日本のスピードを警戒してとにかく自陣に素早く戻り、速攻でイージーシュートを打たれる回数を減らす作戦に出た。ガッチリと固められたペイントに攻め入ることができず、ズレを作ることができないまま無理に放つプルアップジャンパーがことごとく決まらない。 逆にオーストラリアはタフショットを打って外しても、オフェンスリバウンドを取って次の攻撃につなげる。またビッグマンへのポストアップだけでなく、ウイングからのドライブや日本の守備を内に向けてからの3ポイントシュートなど、多彩な攻めで日本に的を絞らせない。特に日本の倍となる8本を決めた3ポイントシュートは効果的だった。 結果論ではあるが、日本は落ち着いてボックスアウトを徹底すべきだった。リバウンドで勝てないからペースを上げて、超アップテンポな展開に持ち込んでオーストラリアに走り勝つことを狙ったが、攻め急ぎすぎた結果ミスが増えた。日本は第2クォーター開始から6-0のランで勢いに乗ったかに見えたが、その後はアグレッシブすぎるプレーが裏目に。エースの林咲希が苦しい時間帯に速攻や思い切りの良い3ポイントシュートでつなぐも、34-44と10点差で前半を終えた。 日本の展開に乗りながら押し切ったオーストラリア 後半、日本はリバウンドを改善すべくボックスアウトの意識を徹底するが、オーストラリアはシュートを落とさない。多少無理のあるタフショットもきっちりとねじ込み、日本が仕掛けるハイテンポな展開に応じながら、日本以上のペースで得点を重ねていく。 41-59と差が開いた残り5分から、安間志織と藤岡麻菜美の2ガード起用に出るが、この奇策もオーストラリアのリズムを狂わすには至らない。田中真美子、藤本愛妃、村山翠と日本のビッグマンが素早いパスワークからミドルレンジでのキャッチ&シュートで得点を重ねるが、確率の高いゴール下から締め出されていては流れを作ることができなかった。 51-73で迎えた最終クォーター、津村ゆり子がショットクロックぎりぎりで強引なシュートをねじ込んだプレーをきっかけに日本に流れがやって来る。前から激しく当たってオーストラリアのターンオーバーを誘発し、藤本や林の得点で反撃する。 ここに来てオーストラリアの運動量がやや落ちてくるも、足は動き続けた。タイムシェアを徹底した日本とは対照的にオーストラリアは先発の5人を引っ張っており、アビゲイル・ウェーランとダーシィー・ガービンは約37分間プレー。ガービンは日本で行われた『4ヵ国対抗』で26得点を奪ったのに続き、この試合で30点を記録した。 日本はプレーの強度を高めて最後まで食い下がる。残り1分20秒、田村未来が1on1を制してレイアップを沈めて74-83と1桁点差に詰め寄るが、オーストラリアは崩れず。最後のファウルゲームも功を奏すことなく、78-85で敗れた。 「リバウンドとインサイドでやられてしまった」 佐藤智信ヘッドコーチは試合をこう振り返る。「分かっていながらも、オーストラリアにリバウンドとインサイドで最後やられてしまいました。ペイント内でボールを持たせないように、得点を取られないようにディフェンスの指示をしましたが、中に絞って外にさばかれて外のシュートを決められてしまうなど、中途半端になってしまいました」 キャプテンの藤岡麻菜美は体調不良もあり16分の出場。それでも8得点5アシストと存在感を見せたが、チームを勝利に導くことはできなかった。「せっかくの快挙だったんですが、今大会はチームがどうこうというよりも、個人的に何も出来なかったのが悔しかったです」。それでも「日本らしいバスケット、ユニバーシアード日本代表チームらしいバスケットというのを心掛けてきたので、それは出し切れたと思いますし、胸を張って帰りたいです」と前を向いた。 U-24という年代の中で、Wリーグと現役大学生の混合チームとなった今回のユニバ代表だが、Wリーグ所属選手にしても全員が大学を出ている。女子は高校卒業とともに実業団チームに入るケースが多いが、今回の日本代表の活躍は女子の大学バスケのレベルの高さを示すこととなった。白鷗大学の佐藤ヘッドコーチも「日本の大学頑張っているんだと、多くの人に分かってもらえればいいなと思っています。こういう学生の頑張りが、今後下の世代にもつながって、先のユニバーシアード競技大会で常に上位に入れるような形になれば」と語る。 佐藤ヘッドコーチが語るように、彼女たちの頑張りは下の世代を刺激し、全体の底上げを呼ぶ。また今回のユニバ代表選手が国際大会で結果を出したことで、A代表の底上げにもなる。女子日本代表はカテゴリーを問わず充実し、3年後の東京オリンピックで金メダル獲得が期待できるチームになりつつある。
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ジミー・バトラーがドウェイン・ウェイドを擁護「もしブルズの若手が勝利を欲する彼を批判したのなら、それは深刻な問題」
若手がウェイドを批判したという噂にバトラーが反論 ブルズとの契約バイアウトに向けた交渉が間もなく始まると報じられたドウェイン・ウェイド。ブルズの若手には、大ベテランであるウェイドを煙たがる意見があると噂される。昨シーズン中からウェイドは、メディアの前で若手の姿勢について苦言を呈してきた。これをきっかけに若手がウェイドに嫌悪感を抱くようになったと言われている。 この噂を伝え聞いたジミー・バトラーが口を開いた。 この夏にブルズからティンバーウルブズに移籍したバトラーだが、彼もウェイド同様に勝利に対する意識が低いブルズの選手をメディアの前で批判していた一人である。 『Chicago Sun-Times』との電話インタビューに応じたバトラーは「きっと若い選手の中には、ウェイドと同じように僕に我慢がならなかったり、僕を嫌う連中もいるのだろうね」と答えた。「それならそれで構わない。僕は今も毎日幸せな気持ちで目が覚めるからね。ドウェインも一緒さ。彼には素晴らしい家族がいて、他人の意見なんかよりも気にかけないといけないことがたくさんある。ただし、もし試合に勝ちたい彼を嫌う選手がいるのだとしたら、それは深刻な問題だよ」 バトラーの意見は的確だ。勝つ意識のないチームに未来はない。ウェイド退団後は、バトラーとのトレードでティンバーウルブズから獲得したザック・ラビーンらが中心になり、ブルズは数年かけてチームの若返りを図る。再建に向け舵をきった以上、チームが再び強さを取り戻すまで時間はかかるだろうが、そこに『勝ちたい』という強い意志がない限り、どれだけ待ったところで成功は訪れない。 もしこの噂が本当なら、本当にブルズは深刻な問題を抱えたチームとして認識されてしまう。バトラーを放出し、ウェイドも退団してしまえば、緩んだチームを引き締めてくれる存在は、もういないのだから。
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アイザイア・トーマスのケガは予想より深刻? キャバリアーズとセルティックス間の大型トレードに『破断』の可能性アリ
メディカルチェックでキャブズが「NO」と言えば破談に 8月22日にキャバリアーズとセルティックスの間で成立したカイリー・アービングとアイザイア・トーマスを含む大型トレードが、ここにきて不成立になる可能性が出てきた。 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、問題はアイザイア・トーマスが昨シーズンから抱える股関節痛。トーマスは25日にクリーブランドでメディカルチェックを受けたものの、股関節の状態をキャブズは不安視しているという。トレードは成立したが、対象選手の誰かがメディカルチェックをパスできないとなれば不成立となる。キャブズは『交換要員』のトーマスの状態が悪いと判断すれば、今回のトレードを取り消すことが可能だ。 ウォジナロウスキー記者によれば、キャブズは現状を『極めてセンシティブな状態』と考えているとのこと。 衝撃のトレード成立からわずか5日しか経っていない中で飛び込んできた仰天ニュースだが、過去にも選手の負傷により後日トレードが取り消しになった例はある。 2009年、タイソン・チャンドラー(現サンズ)がホーネッツ(現ペリカンズ)からサンダーにトレードされた際、つま先の負傷が再発する可能性が高いと判断したサンダーはトレードを取り消した。また昨年には、ロケッツがドナタス・モティユナスを3チーム間トレードでピストンズに放出しようとした際、ピストンズの指揮官とGMを兼任するスタン・バン・ガンディが同選手のコンディションに納得せず、トレードが撤回された。 Sources tell @wojespn that Cavs officials are evaluating Isaiah Thomas' hip, weighing whether to complete trade: https://t.co/x6JzV3b9Jz 破談となれば関係者の多くにとってマイナス もしキャブズが今回のトレードを無効と判断した場合、事態は相当に複雑なものとなる。 今回のトレード自体、カイリー・アービングがキャブズに要求したことが発端となっている。これが破談となればキャブズに出戻ることになる。トレーニングキャンプ開始までは約1カ月の猶予があるものの、再び受け入れ先を探すのは簡単ではない。また、一度はキャブズにトレードされたトーマス、ジェイ・クロウダー、アンテ・ジジッチも、セルティックスのために再びプレーするべく気持ちを切り替えるのは簡単ではない。 もし破談が確定となれば、以前からアービングに関心があると噂されたスパーズやクリッパーズがあらためて獲得に乗り出す可能性はある。しかし、交渉の常として相手は足元を見てくるだろう。十分な見返りを得たいというキャブズの希望にマッチする条件が出てくる可能性は、1週間前よりもさらに低くなった。一度はウォリアーズに断られたというクレイ・トンプソンとのトレードも、もはや実現の望みは薄い。 とにかく今は、キャブズの判断を待つしかない。関係者は誰しも、気が気ではないだろう。カイリーやトーマスは今、何を思うのだろうか?
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ユニバーシアード『4強』入りを果たした女子日本代表、前回の快挙にあっさりと並んだ後に目指すは『金メダル』のみ!
準々決勝ではスウェーデンを相手に90-51と圧勝 台北(台湾)で行われているユニバーシアード競技大会、女子日本代表は予選グループを3連勝で勝ち抜き、昨日は準々決勝でスウェーデンと対戦。堅守から走る『日本のバスケット』を展開し、試合開始から9-0のラン。そのまま相手に付け入る隙を与えず、前半だけで50-20と試合をほぼ決めてしまった。結果、90-51と余力を残しての勝利を収めている。 佐藤智信ヘッドコーチは「攻守の切り替え早く、相手がセットする前に攻めることができ、しかもシュートも確率良く決めることが出来たので、日本ペースで試合を運ぶことができました」と勝因を語る。楽勝の展開だったこともありタイムシェアもきっちりできており、選手のコンディションも管理できている。 今夜行われる準決勝で対戦するロシアは、2年前の前回大会の3位決定戦で敗れた相手。前回の対戦では準決勝アメリカ戦で延長戦の末に敗れた日本が、その翌日に疲労困憊の状態で敗れている。今回はリベンジを果たし、決勝に駒を進めるとともにメダル獲得を確定させたいところ。トーナメントの逆の山では、優勝候補アメリカを撃破したオーストラリアとホスト国のチャイニーズ・タイペイが勝ち残っている。 キャプテンの藤岡「ここまで来たら全員が自分のプレイを」 キャプテンの藤岡麻菜美は「金メダルまであと2勝」と優勝への強い意欲を語ると同時に、この先の戦いに気を引き締めている。「準決勝の相手は予選でオーストラリアに勝利しているロシアで、これまでと一段もニ段も格が違うと思います。日本はここまで競った展開なく勝てて来ているので、その分、気持ちの面でタフな展開する経験が少ないという点は不安でもありますが、ここまで来たら全員が自分のプレイを思いきり発揮すればよいのではないかと考えています」 3試合目のカナダ戦には出場せず、スウェーデン戦でも先発を外れて8分間しかプレーしなかった藤岡。この先もタイムシェアをして全員で戦うスタイルを続けるだろうが、試合が厳しくなればなるほどA代表でアジアカップを制した藤岡の経験は重要になるはずだ。 2年前のベスト4は「快挙」と呼ばれたが、今回の代表はあっさりとその場所までたどり着いた。ここからどこまで上に行けるか。大会終盤の日本代表に注目したい。
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『アーリーカップ』を来週に控え記者発表を開いたBリーグ、大河正明チェアマンは「3大タイトルとしての位置づけ」に期待
辻「ちょっと賞金が少ないかな」とブラック?ジョーク Bリーグ初の公式トーナメント戦となる『関東アーリーカップ』を来週に控え、Bリーグは記者会見を行った。お台場の特設会場には、Bリーガーの姿を一目見ようとたくさんの家族連れが訪れた。 登壇した大河正明チェアマンは「昨年のチャンピオンシップに出場した8チーム中5チームが登場し、ハイレベルな激戦が予想される」と特に『関東アーリーカップ』に注目してほしいと訴えた。また大河チェアマンは「Bリーグのチャンピオンシップ、プロ・アマ混合で日本一を争う天皇杯、それに次ぐ3大タイトルとしてアーリーカップを位置づけたい」と大会としての展望を語った。 会見には『関東アーリーカップ』に出場する田中大貴(アルバルク東京)、辻直人(川崎ブレイブサンダース)、広瀬健太(サンロッカーズ渋谷)、湊谷安玲久司朱(横浜ビー・コルセアーズ)の4名も登壇した。 田中が「代表の試合があったので合流したのは2、3日前なんですが、ヘッドコーチも新しくなり、新しいA東京のバスケットスタイルを少しでも見せることができれば」と語れば、そのA東京と対戦するSR渋谷の広瀬は「強豪揃いの関東アーリーカップで、開幕前に手の内を見せたくないという気持ちもありますが……」と正直な気持ちを打ち明けつつも「タイトルを取りに行けるよう一戦必勝で頑張ります」と意気込みを語った。 湊谷は「『関東を制する者はシーズンも制する』と思っていますので、優勝を目指して頑張ります」とアーリーカップですべて出し尽くす気概を見せた。 辻は賞金総額700万円について「ちょっと賞金が少ないかな」と、昨シーズンからプッシュしている『銭ゲバ』キャラ発言で会場の笑いを誘った。辻が所属する川崎は2日目からの登場で、A東京とSR渋谷の勝者との対戦になる。「渋谷さんとは昨シーズン11回くらい戦ったのでもういいかな」と発言。これを受け広瀬は目を細め無言で辻に視線を送っていた。 また今回の会見では大会を盛り上げる『劇団 HIGUCHI』、『BLUE TOKYO』、『Queen BEAT』がパフォーマンスを披露した。試合当日にはこれ以上にスペシャルなパフォーマンスを用意するとのこと。リーグ開幕前のプレシーズン大会ではあるが、タイトルを懸けたノックアウト方式の大会が盛り上がるのは必至だ。 『関東アーリーカップ』は9月1日(金)から3日(日)まで、船橋アリーナで開催される。
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中国訪問中のカワイ・レナードの笑顔にマヌ・ジノビリが困惑「何があったんだ?」
シーズン中とはまるで違う表情を見せるレナード 8月18~24日まで中国に滞在しているスパーズのカワイ・レナードは、現地での時間を満喫している。スパーズ公式アカウントがTwitterに満面の笑みを見せるレナードの画像を投稿すると、これに誰よりも早く反応したのが、チームメートのマヌ・ジノビリだった。 That #FridayFeeling pic.twitter.com/KV8tRtuvwG 普段は笑顔を見せることも少ないレナードに対し、ジノビリは公式Tweetに、こう返信した。「何が起こっているんだ? ここ2日間で見た彼の笑顔は、僕が過去6シーズンで見た回数を上回っているじゃないか。ひょっとして、僕に何かが欠けているのかなあ?」 メディアへの露出を好まないレナードは、先日ペニー・ハーダウェイから「スーパースターに相応しくない」とまで言われた。だが、自身初の中国訪問、現地での歓迎に心を開いている様子で、ジノビリではなくともレナードの反応に驚いたファンやメディアも多い。 それでも、真剣モードのシーズン中にはあまり見られない『素の人柄』が表に出るのはオフシーズンならではのこと。単に中国訪問をエンジョイしているだけの画像ではあるが、ジノビリのナイスアシストもあって、レナードの笑顔は世界中に拡散。『NBA大使』としての役割を果たすとともに、その好感度も上昇中だ。ハーダウェイもカワイへの評価をあらためたかもしれない。 Kawhi Leonard of the @Spurs stops by the #NBA5v5 tournament in Beijing! #GlobalGame pic.twitter.com/8LRS7DWG0B
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アイザイア・トーマスや1巡目指名権を含む大型&仰天トレードが成立、カイリー・アービングのセルティックス移籍が決定!
8月22日に仰天のニュースが飛び込んできた。セルティックスとキャバリアーズの間でトレードが合意に至り、カイリー・アービングのセルティックス移籍が決まったのだ。交換要員としてキャブズに行くのはアイザイア・トーマス、ジェイ・クラウダー、そして昨年のドラフトで指名されて今夏にセルティックスと契約を交わしていたクロアチア人のアンテ・ジジッチ、さらには2018年のドラフト1巡目指名権も付く。 この夏、カイリー・アービングがキャブズにトレードを要求。レブロン・ジェームズの下ではなくチームの中心として、より大きな責任を背負ってプレーすることを望んだのだが、交渉は進展することなく『行き詰まった』感があったこの問題。カンファレンス・ファイナルで激突し、新シーズンも東カンファレンスの頂点を争う両チームの間で大型トレードが成立するとは誰にとっても意外だったはず。キャブズとセルティックスが新戦力をどのようにチームに組み込むか(あるいは別の活用をするのか)は興味深い。 Breaking: The Cavs have agreed to deal Kyrie Irving for Isaiah Thomas, Jae Crowder, Ante ?i?i? and 2018 Nets 1st-rounder. (via @GoodmanESPN) pic.twitter.com/ugR0adoNs9 キャバリアーズと対戦した昨シーズンのカンファレンス決勝、シリーズ途中から右股関節に張りを訴えてプレーできなかったアイザイア・トーマスは、来年夏に契約満了を迎えるため、トレードの可能性はあった。シーズン終了直後の時点で「NBAのビジネスは理解している。誰にも、何が起こるかなんて分からない」と前置きしつつ「でも、僕自身はここでプレーすることを望んでいる」とセルティックス愛を語っていたトーマスだが、まさかキャブズのジャージーに袖を通すとは思っていなかったに違いない。 アービングにとっては、優勝を狙えるチームで、自分が中心になってプレーするという希望がかなったことになる。ただ、そこに立ちふさがるのはキャブズであり、レブロン・ジェームズだ。10月17日のシーズン開幕戦でキャバリアーズとセルティックスは激突する。 いずれにしても、新シーズン開幕に向けて盛り上がる要素が増えたことは間違いない。
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千葉ジェッツがBリーグ初年度となる第7期の決算を発表、各部門で売上と利益を伸ばして『経営の優等生』ぶりを見せる
観客動員トップ、オールジャパン優勝の『上々のシーズン』 千葉ジェッツは昨日、第7期の決算報告を発表した。 売上高 916,116,077円(前年比152%) 経常利益 38,375,106円(前年比118%) 税引前当期利益 38,375,106円(前年比335%) この第7期は2016年7月から2017年6月までの1年間。Bリーグ初年度の勢いを取り込み、さらにはオールジャパン(天皇杯)で優勝した効果もあって、売上高は前年の約6億から約9億1600万円へと大幅な伸びを記録。経常利益も前年比118%の約3800万円と伸ばしている。 売上高の構成比ではパートナー売上が約4億円でトップ。年間100万円以上のオフィシャルパートナーが昨年に比べ40社増加し、パートナー企業の総数は307社となった。またチケット売上は前年比152%と大きく伸びて約2億8000万円。1試合あたりの入場者数が前年の3574人から1000人近く増えただけでなく、チケット単価も前年の1843円から2081円へとアップした。 マーチャンダイジング(約2600万円から約6100万円にアップ)、アカデミー事業(約2400万円から約3000万円)、ブースタークラブ(約1300万円から約1700万円)と、各部門で売上を伸ばした他、天皇杯賞金の2000万円、チャンピオンシップセミファイナル出場の500万円、リーグからの配分金7500万円など、その他の収入も大きかった。 これで千葉は6期連続の黒字を達成。売上高は第4期の約2億5000万円から、3億8000万円、6億円、そして9億1600万円と毎年ほぼ150%の成長をキープしている。 ちなみに1試合平均の観客動員は第4期がNBL転籍1年目の2013-14シーズンで1432人。そこから1909人、3574人、4503人と伸ばしている。昨シーズンのB1では千葉に次ぐのが栃木ブレックス(3356人)、琉球ゴールデンキングス(3322人)なので、1000人以上の大差を付けることとなった。 まだリーグがNBLだった2015-16シーズンまでも『経営と集客の優等生』だった千葉だが、Bリーグ初年度にオールジャパン優勝を果たし、クラブ創設6年目にして初タイトルを獲得。経営に成績が伴うクラブへと変化しつつある。 Bリーグ2年目で目指すのは、引き続き経営の優等生として他のクラブの模範になると同時に、リーグと天皇杯の2冠獲得。大野篤史ヘッドコーチ、そしてポイントガードの富樫勇樹を筆頭に主力メンバーの大半が残留しており、激しいディフェンスからの『走るバスケ』をさらに進化させてBリーグ2年目のシーズンに臨む。
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フリーエージェントになるドウェイン・ウェイドに盟友ユドニス・ハスレムがメッセージ「ヒートに戻って来てもらいたい」
ブルズ退団の可能性が高まる今、古巣がラブコール 再建に舵を切ったブルズが、35歳のドウェイン・ウェイドとの間に残る1年契約をバイアウトする話は、2017-18シーズン中にまとまる可能性が高い。となると、気になるのはその後のウェイドの去就だ。 親友レブロン・ジェームズと再びプレーするためにキャバリアーズに行くのではないか、もしくは自身4度目のNBA優勝のために強豪チームに移籍するのではないか、など様々な憶測が飛び交う中、2003年から2016年までヒートで同じ釜の飯を食ったユドニス・ハスレムは、ウェイドの復帰を希んでいる。 先日プロモーションツアーのためウェイドと中国を訪問したハスレムは、『Sun-Sentinel』に対し「ウェイドとは毎日のように話している。俺が彼に言っていることと、彼が俺にアドバイスしてくれることは同じで、『ありのままを受け入れれば良い』ということなんだ」と語った。 「ブルズがどういう方向に向かっているかは分かっているし、ドウェインがキャリアの残り何年かでどういう方向に進みたいかも分かっている。ビジネス的な部分の影響もあって、両者の希望がいつだって共存できるとは限らない」 ウェイドは1年前の夏、地元シカゴに錦を飾るため、ルーキーイヤーから12年プレーしたヒートを離れる決断を下した。だが、たった1年でブルズを取り巻く状況は大きく変化した。生え抜きエースのジミー・バトラーを放出してまで若手中心のチームを作る以上、そこにベテランの居場所はない。ハスレムは、盟友ウェイドに向け、次のように語った。 「戻って来てもらいたい。もちろん、その時の状況や家族の意向もあるから、あるがままを受け入れれば良いと思う。ただ、ブルズ周辺の今の状況は、彼にとっても球団にとってもフラストレーションが溜まる状態だと思う」 ハッサン・ホワイトサイドも、ディオン・ウェイターズも、ウェイドの復帰を願っている。ブルズとのバイアウトがいつ合意に至るかは分からないが、今シーズンの年俸2400万ドル(約26億円)の大半をブルズが支払う形になると予想されるため、ウェイドは契約条件を気にせず移籍先を選べるようになるはずだ。 再びヒートのジャージーを着るウェイドの姿が見られるようになるのか、まずはブルズとのバイアウト合意発表を待つのみだ。
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男子に続いて女子日本代表がユニバーシアード競技大会の初戦に挑む、前回大会の4位を上回り『金メダル獲得』が目標!
銀メダル獲得!素晴らしい!!遅ればせながら、選手と関係者の皆さん、おめでとうございます。彼らの労をねぎらうためにも。 『AKATSUKI FIVE』という、理解し難いニックネームと、センスレスな協会のウェブサイトをなんとかしましょう。 -
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叫ばれるアンダーカテゴリーの重要性、中学選抜クラスの選手をマーベリックスのキャンプに送り込む仙台89ERSの取り組み
『世界に通用する選手』を輩出するために Bリーグが掲げる3つの使命のうちの一つに『世界に通用する選手やチームの輩出』がある。Bリーグが誕生したことで選手がバスケットに集中できる環境が整備され、代表活動も以前より活発になった。しかし、『現在』の日本を強くするだけでなく、その先の『未来』を見据えた強化もまた重要だ。大河正明チェアマンもそのことを感じており、「アンダーカテゴリーの再編は大事。各クラブに育成年代のチームを持つよう働きかけています」とアンダーカテゴリーの重要性を繰り返し語っている。 8月1日から3日に開催された「Bリーグ U-15 CHAMPIONSHIP 2017」はそうした理念が形になったもの。B1・B2に所属する15チームのユースチームが参加し、ファイティングイーグルス名古屋U-15が優勝した。 Bリーグが発足しユースチームを設立するクラブが増加したことで、育成年代の技術向上の場も増えた。だが『世界に通用する選手』を輩出するためには、まず世界との距離を知ることが重要だ。そんな中、アメリカのダラスで開催されたNBAマーベリックスのキャンプに6人の日本人選手の姿があった。仙台89ERSバスケットボールスクールの中学選抜クラスでプレーしている生徒たちだ。 バスケットだけでなく人間的な成長もうながす経験に 「実は仙台市とダラス市が友好都市という関係を結んでいまして、今年20周年ということもあって子供たちをバスケットボールキャンプに連れてくるという企画なんです」と仙台89ERSのマーケティング部長の岩本翔が教えてくれた。 中学生のうちに海外のキャンプに参加するという貴重な経験は、バスケットの上達だけでなく人間力の向上にもつながる。岩本部長は「バスケットもうまくなってほしいと思いますが、選手は全員が海外に来るのが初めてです。バスケットに限らず、今回のホームステイなどの体験を通じて、大きな視点を持っていろいろな経験をして育ってほしい」と、人間的な成長にも期待をしている。 英語でのレッスンで言葉を理解できない状況でも「みんながやっているのを見て、伝えたいことが分かってすごい勉強になるような練習でした」と参加者は目を輝かせた。 「相手のフィジカルが強かったけど、ドライブのミドルレーンは通用すると思いました」と、自信を手にした選手も。中でも一番の収穫はコミュニケーション能力の向上だ。「日本は知らない人同士で集まると静かになる。もっとみんなとコミュニケーションを取ってチームを盛り上げていきたい」と引っ込み思案な日本人の気質を変えることの重要性を身をもって理解した様子。 こうした活動を通し選手が成長することで、クラブの強化、そして日本バスケ界の底上げという好循環が生まれる。仙台はトップチームがB1復帰を目指すと同時に、U-15のユースチーム設立の準備も進めている。岩本部長は「明成高校が非常に強いということもあって、宮城県はバスケットが盛んなんです」と前置きした上で、「89ERSもU-15をはじめとした子どもたちの育成にも力を入れて、ゆくゆくは89ERSの選手になって活躍してほしい」と理想を語る。 ユースチームはまだ多くのチームがこれから設立するところ。どのような組織を作り、どのように運用していくかはまだ手探りの部分が多いが、仙台のように強い目的意識を持って取り組むプロクラブが日本各地に増えていくことは、今後の日本バスケットボール界にとっては大きなプラスとなるはずだ。
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今週末開幕のユニバーシアードでのメダル獲得に意欲を燃やすU-24日本代表のセンター田中真美子「感謝して、楽しんで」
圧倒的なサイズ差に苦戦しながらも溌剌とプレー 『バスケットボール女子U24 4カ国対抗2017』で、U-24日本代表はカナダ、オーストラリア、アメリカという強豪と貴重な実戦経験を積んだ。どの国も大型選手が揃い、平均身長173.3cmの日本はどのポジションでも高さのミスマッチを強いられた。特にセンターは20cm近い身長差に加え、身体の分厚さも段違い。コートに出てきた瞬間からフィジカルの差は明らかだった。 ただ、それは世界を相手に戦う以上は受け入れ、乗り越えなければいけないこと。3試合すべてに先発出場し、平均18分半のプレータイムを得た日本のセンター、田中真美子は「結果が付いてきていないので楽しかったとは言えませんが、良い経験ができました」と語る。 「楽しかったとは言えません」と言いながらも、そこには充足感が見て取れた。課題はあったが、それと同じぐらい収穫も得たという表情だ。取材をした大会最終日のアメリカ戦、相手の先発センターと田中のサイズは高さで20cm、重さで20kgの差があり、大苦戦を強いられたのだが、田中は溌剌とプレーし続けていた。「厳しいですけど、アメリカと戦うことができるのはすごい経験なので、感謝して楽しんだほうがいいと思ってプレーしました」と田中は笑った。 「カナダやオーストラリアには自分のフィジカルが通用した部分もあったのですが、アメリカの印象はやっぱり強いです。歯が立たないとは思いませんが、レベルの差は感じました。断然うまかったです。身体の使い方も違いました」 フィジカルとは別のアプローチで世界と渡り合う 単純な力比べでは歯が立たない。それ以外のアプローチで田中はゴール下の重責を果たそうとしている。「ディフェンスでは、ポストのところには周りがケアしてくれます。そこで自分は身体を張って、インサイドで良いポジションを取らせず、チームディフェンスで守っています。フィジカル勝負になったら自分の力を出し尽くして、思い切ってぶつかるしかないです。あとはボールマンプレッシャーをしてパスを出させないとか、そういう守り方もあるので、ユニバではもう一度、徹底してやりたいです」 オフェンスはどうだろうか。「高さではミスマッチがあるので、国内でやっているローポストのポストプレーは通用しません。なので外へ外へと引っ張り出してのミドルシュート、そこから抜いてレイアップとか、そういう形で攻めたいと思います」 1試合平均5.3点は田中自身にとっては物足りない数字。良い形でミドルシュートを打つことはできているのだが……。「そうなんですけど、入らなくて」と田中は苦笑するが、「ガード陣がズレを作って自分たちをノーマークにしてくれるので、そこは決めきらないと。時間はないですけど練習で打ち込んで、本番では決めます」と表情を引き締めた。 東京オリンピックへの意識よりも「今はユニバだけ」 1996年生まれの田中は東京オリンピックを23歳で迎えることになるが、目標はあくまでユニバーシアード競技大会だ。「2020年は出れたらいいなとは思いますが、今はユニバだけです。大学に行くと決めた時点で『ユニバに出たい』という気持ちが強かったので。その後もユニバはもう一度チャンスがあるので、また選んでもらえるか分からないですけど、そこも目標です」 そのユニバーシアード競技大会への抱負を田中はこう語る。「チームメートのレベルが高いので、それに見合ったプレーができるように、自分にできることを一生懸命やってチームに貢献したいです。みんなで力を合わせて金メダルを取りたいです」 前回大会の4位を上回れば、すなわち『メダル獲得』となる。大会に向けた準備はきっちりと整えた。A代表とU-19が世界で結果を出している女子日本代表、この夏を締めくくるU-24代表にも大いに期待したい。
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アジアカップ優勝メンバーが講師を務める『バスケットボールアカデミー』を実施、大﨑佑圭は「今の子はうまい!」と称賛
萩原美樹子、大﨑佑圭、宮澤夕貴の豪華講師陣が指導 8月15日、『バスケットボール女子 U24 4カ国対抗』が行われた片柳アリーナでは、女子日本代表スポンサーの三井不動産が『バスケットボールアカデミー』を開催した。講師として登場したのはバスケットボール協会ジュニア専任コーチであり、U-19女子代表のヘッドコーチとして先月にU-19ワールドカップを戦った萩原美樹子、そして現役の代表選手としてはリオ五輪参加メンバーであり、先日にアジアカップ優勝を果たした大﨑佑圭と宮澤夕貴。 400名以上の応募の中から抽選で選ばれた、小学校4年生から6年生の63名を相手に、萩原が講師として熱心な指導を行い、大﨑と宮澤が子供たちの間を回って実技指導をしていく。オリンピックやアジアカップで活躍するトップ選手の技術を目の前で見て、直接声をかけられるのは貴重な機会。受講生は目を輝かせて課題に取り組んだ。 大﨑はエバラヴィッキーズ、宮澤は富士通レッドウェーブと、子供の頃に地元の実業団チームの選手たちと一緒に練習する機会があり、宮澤は「何を教えてもらったのかは忘れてしまいましたが、富士通のクリニックに行って、クリアファイルにサインをもらったことはすごく覚えています。地元だったということもあって、富士通にずっと入りたかったんです(笑)」と語る。2人とも代表選手になり、今度は子供たちの『あこがれの存在』として教える側に回った。 最初はボディバランスを備えるためのエクササイズから、ボールを使ったドリブルドリルなど、実戦でボールを奪われないためのコツを交えながら指導は進む。最後は大﨑チームと宮澤チームに分かれての試合も行われ、『バスケットボール女子 U24 4カ国対抗』でユニバ代表が使用するコートで参加者たちは全力プレーを見せた。 クリニックを終えて、大﨑と宮澤の2人は「今の子はうまい!!」と口を揃えた。ドリブルの練習で萩原から「できる子はフェイントを入れてもいいよ~」と声を掛けられると、みんな大﨑と宮澤に見せ付けるかのように自慢のスキルを披露したのだ。宮澤は「私はミニバスの時にレッグスルーなんかできなかったですもん」と苦笑する。 大﨑は言う。「代表選手と一緒にバスケをする機会があって、『この人が代表のすごい選手なんだ』と認識してくれるだけで子供にとっては大きいと思います。代表選手やリーグで活躍する選手と触れ合うことで、目標が持てたり刺激になったり。それを小学校の時に経験して、中高とバスケを続けて実業団に入ったり代表でプレーする自分の姿を想像できるようになれば大きいですよね。それが日本のバスケットにとって今後の土台になると思います」 三井不動産が掲げるテーマは『BE THE CHANGE』。大﨑が語ったように、今回のアカデミーが参加した子供に良い意味での刺激を与え、変化のきっかけになってくれれば最高だ。
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悔しいアジアカップ敗退、序盤で足首を痛めて戦況をベンチから眺めた古川孝敏「選手たちが気持ちを一つにして戦えるか」
バスケがなぜ他国と差があるのか… わかっているのにアプローチしないことが何よりの悪。1 Comment
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カイリー・アービングとの交換要員? サンズ新人ジョッシュ・ジャクソン「成立するならもう決まっている」
デビューシーズンを前にした『雑音』に流されず対応 レギュラーシーズン開幕まであと2カ月あまり、新人選手は初めてのトレーニングキャンプに向けた準備をそれぞれ行っている。ただ、サンズのジョシュ・ジャクソンは思わぬストレスを抱えることになった。 カイリー・アービングがキャバリアーズにトレードを要求したことで、サンズはその交渉相手の一つと噂されている。もし実際にこのトレードが前進するのであれば、今年のドラフトで全体4位指名を受けたジャクソンは交換要員の有力候補となるだろう。 デビューを前にしたルーキーにとって、自分の名前がトレード候補としてメディアに取り上げられるだけで相当なストレスになるはず。しかしジャクソンは現状を冷静に受け止めている。『Sirius XM NBA Radio』に出演したジャクソンは「もしトレードが成立するのなら、とっくに決まっているはずだよ」と答えた。 「代理人の話を聞くだけで、ソーシャルメディアはチェックしない。ソーシャルメディアは、皆が言いたいことを好き勝手に言う場だからね。ドラフト当日も同じように対応した。これからのことは分からないけど、与えられた状況でベストを尽くすだけ。仮に中国にトレードされたとしても、その時の状況で幸せになろうとするだろうし、最善を尽くすよ」 まだプロデビューも飾っていない新人の周辺で、これだけトレードの噂が聞かれるのも珍しい。ただ、コメントからも分かる通り、ジャクソンには新人らしくない落ち着きが備わっている。開幕をサンズで迎えるのか、それともキャブズに行くことになるのかは分からないが、今年のドラフトで最高の2wayプレーヤーと称されるジャクソン最大の武器は、この落ち着きなのかもしれない。
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