学業成績の良い小学生が、必ず東大に入れるわけではない

――以前のインタビューでも伺いましたが、小俣さんはたびたび「東ドイツの適性選抜システム」に言及されています。これは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
 
小俣よしのぶ(以下、小俣) まず前提として適性選抜システムの説明は簡単ではないので、ここではざっくりと基本の基本をお話します。東ドイツのスポーツシステムやトレーニング学などはほとんど知られていないため、知識のない多くの読者にとっては理解が難しいところもあり、よって正しくご理解いただけない、あるいは伝わらないこともあるかと思います。

さらに適性選抜システムの話を通して現在の日本の育成に関する問題にも触れたいと思います。適性選抜システムは、ドイツが東西に分かれていた東ドイツ時代に研究され実用化されたシステムで、今時の言い方ですとタレント発掘育成システムです。そもそも東ドイツは、人口が一千万人強しかいませんでした。ゆえに、現代の日本のようにざっくり子どもを集めて競争させ、淘汰に基づき選抜するという方法は取れませんでした。子ども一人ひとりの特徴を観察しながら育成していく、という方式を採用せざるを得なかったのです。
 
――選抜育成対象の人数が圧倒的に少なかったと。
 
小俣 東ドイツでは、子どもは年20万人ぐらいしか生まれなかったと聞いています。要するに現代日本で言うところの少子化です。一方、今の日本の高校野球やサッカーの競技人口はそれぞれ15万人ぐらいです。当時の東ドイツにあてはめると、まるまる一世代がサッカーなり野球をやってようやく追いつく程度の人口数であったというわけです。
 
もちろん、全員がスポーツをやるわけではありませんし、スポーツに長けているわけでもありません。ちなみに日本やアメリカ、中国もそうですが、これらの国々で主流になっている競争に基づく選抜は膨大な人口数と多様な人種構成が必要となる大国ならではのシステムと言えます。
 
――適性選抜はどのように始まったのでしょうか。
 
小俣 東ドイツが適性選抜を始めたのは、1960年代からです。東ドイツも、最初は「競技成績に優れた子どもたちを東ドイツ全土から集めて競わせればいい」と考えたようです。しかし、これは機能しませんでした。将来性の高いと評価された選手が伸び悩んだり、2番手候補だった選手が意外な伸びを示したそうです。そして最終的には、ほとんどの選手が脱落やトップレベルまでたどり着かなかったそうです。したがってこの方法は適切ではないと判断したそうです。
 
東ドイツも試行錯誤の連続だったようです。何しろ、人類史上かつて誰もやったことないことへのチャレンジでしたから。「オリンピックで勝つために限られたリソースを活用して人材の発掘と育成をしよう」なんてことを始めた人、あるいは考える人さえいない時代です。東ドイツの知見は非常に重要で、彼らの試行錯誤、言い換えると失敗事例から学ぶことはたくさんあります。我々が犯しそうなミスをすべてやってくれているわけですから。
 
その後、さまざまな仮説を立て検証を行なったそうです。その結果として次のような知見に至ったようです。例えば10歳時点で選抜したとして、その選抜は、評価時点での競技成績の良し悪しを評価しただけで、「十数年後にどう成長するか、どのような特徴を持った成人になるのか?」という予測ではなかったと結論付けました。小学校時点での算数の成績が良いから東大に入れるわけじゃないですよね? 当時は、そんな基本さえわかっていなかったのです。
 
子どもは成長過程で、身体形態や体力などが変動します。発育発達や成長特性がスポーツのパフォーマンスに影響する、ゆえにそこを観察しながら育成してという方向に舵を切りました。ここからが適性選抜システムのスタートです。
 
――人口数などのリソースや国力に限りがあるからこそ、知恵を働かせたということですね。
 
小俣 必要に駆られた弱者の戦略です。十年ほど前、東ドイツ時代に強化システムの研究に携わった研究者が来日された際、その方に、「日本の高校野球の競技者人口は15万人いる」という話をしたら「東ドイツのような選抜システムは必要ないですね」と言われました。勝手に競争させればいい、と。

「将来性がある=育成のために残された時間が長い」

――日本ほど人口が多ければ、適性選抜は必要ないと。ただ、すでに少子高齢化になっています。日本でも今後、必要なシステムになってきそうですね。
 
小俣 そう思います。実は少子化現象に限らず、そもそも登録競技者数の少ない競技や選抜を実施する地域の人口や競技者数が少ない場合は、適性選抜が適しています。野球やサッカーでは、競技者人口が多いという事を背景に競争選抜を行なっています。確かに野球やサッカー界全体の競技者人口は多いですが、各クラブやチームごとに見たら周辺地域の子どもの人口は減少しているわけです。そういう視点で見れば、決して競技者人口が多いとは言えないとも思います。そうなると野球やサッカーでも適性選抜システムが必要だと思います。
 
発育発達や成長特性はスポーツのパフォーマンスやその形成に影響します。ということは、時間が非常に重要な概念となります。過ぎ去った時間は取り返せません。どれだけの時間の中で、どのような変化をし、どのように形成され、残りの時間と変動率がどれだけあるか。それが、将来性、あるいはトレーニングリザーブ(育成余地)と言われるものになります。
 
「消費した時間の中で、どれだけ高い、あるいは優れた結果を出したか」ではなく「残された時間が長いほど、形成具合のバランスが良いほど」将来性があるということです。では、時間はどうやって規定するのか?それは、簡単に言うと身体成熟が成人に達しているか否かを基準にします。
 
――身体形態・体力的に成人になるまでがリミットということですね。
 
小俣 そうです。タイムリミットと言うより第一選抜ラインです。身体成熟度合いや体力レベルが成人レベルの状態に達してしまったら、完成形と考えられ、作り直しや改善は難しくなります。野球やサッカーなどの球技であれば、成人後、言い換えると第一選抜ライン後は、質の高い経験を積み、戦術やスキルを高度化させてパフォーマンスを高めることが必要になります。それらの基礎となる身体形態や体力、さらにそれらの操作性を根本的に変えることは非常に困難です。身長は伸ばしようがありませんし…補足ですが実は、選抜ライン以降の段階は競争による淘汰選抜です。
 
現在、プロ野球投手の平均身長は180センチ半ばから後半くらいに入りつつあります。それがプロ野球投手としての基本的前提条件です。成人に達して身長170センチ台しかなければ、プロ野球投手としての基本的なスタートラインに立つことが難しくなり、さらにそこからのトレーニングリザーブも限定されます。でも、実際は身長170センチ台やそれ以下のピッチャーがいます。彼らは経験則、戦術、あるいは自身の身体形態体力の特徴を最大限に活用して自分の弱点を補い活躍していると考えられます。
 
――選手個々の「残されている時間」とは、どういう指標で見るのですか?
 
小俣 成熟度合い、言い換えると身長の形成度合いです。身長の形成度合いとは骨の形成度合いを言い、具体的には骨端線と呼ばれるものを判定基準とします。骨端線とは骨の端の部分と骨幹という骨の主要部の間に見られる線状の模様や隙間のようのものです。この隙間が、要するに骨端線が閉じているか閉じてないか、あるいは閉じ具合がどれぐらいの段階にあるかということです。
 
それともう一つ、身長と体重の比率もあります。例えば現在の身長の成熟度が低くても、それに対する比率で体重が増えていると早熟傾向になりやすいという東ドイツの知見もあります。成長期に肥満傾向であると、身長が伸びなくなる恐れがあるのです。本来は身長を伸ばすために必要なエネルギーが、身体活動や筋肉などの発育に費やされてしまい身長の伸びを阻害することがあるようです。
 
――私は身長が184センチなのですが、中学1年の頃、スポーツをしました。ひょっとしたらその時に190センチ位伸びるはずだったところを消費してしまった可能性はあるんですね。

小俣 通年にわたって運動やスポーツを高強度かつ高頻度で行っていないのであれば問題ないかと思います。でも180センチって日本人の中では希少な存在です。大谷とかダルビッシュなどは、聞くところによると意外と高校の時は激しい練習を高頻度では行っていなかったようです。成長痛などに悩まされていて練習ができない状態にあったと聞いています。
 
――ああ、なるほど。消費していないと。
 
小俣 そのようです。大谷の骨端線が閉じたのは、22歳ぐらいと聞いています。彼が仮に子どもの時から「背が高いため、速い球が投げられる」とバンバン使われて、体重を増やすためにタッパ飯をやらされ、走り込み・投げ込み、フィジカルトレーニングを高負荷高頻度で行なっていたら身長は伸びなかったかもしれません。
 
ダルビッシュも大谷も高校時代の一気に身長が伸びる時期に、追い込まなかったため運動にエネルギーが使われなかった。したがって身長が伸びたのかもしれません。高身長群の選手は中学後半から高校ぐらいに急に伸びることもあるようです。逆に、中学生で身長が180センチぐらいに到達すると多分そこからあまり伸びないこともあるようです。高校ぐらいからグーッと伸びるのであれば、180センチ後半ぐらいまで伸びる可能性はあるようです。プロ野球のトレーナーからもしばしば相談を受けますが入団後にも成長痛の出る選手がいるそうです。

ハードな運動のせいで、身長の伸びが止まる

――そう考えると、日本のサッカー選手に身長が大きな選手が比較的少ないのは、運動量の多さもあるのかもしれませんね。
 
小俣 はい。そう考えることもできます。高身長の選手はバスケットボールやバレーボール、野球などに流れるという事情もあると思いますが…
 
ヨーロッパのサッカー選手の育成に関する興味深い研究データがあります。ドイツやベルギーを対象にした調査です。代表クラス、国内プロ、アマ選手になった選手の成長期におけるサッカーの専門練習量は思ったより少ないことが分かったそうです。
 
例えば小学校中学年ぐらいまではサッカーの専門練習は年間約100時間弱、週あたりにすると約2時間で、競技サッカーよりもストリートサッカーのような遊びのサッカーや、あるいは他のスポーツをやっていたそうです。これが代表レベルまで到達した選手ほど、その傾向が高かったと報告されています。
 
さらに思春期を終える頃にサッカーの専門練習量が劇的に増加したとのことです。これは身体形態体力が成人レベルに達し強い負荷に耐えられる準備状態が整ったためとも考えられます。
 
日本はその逆です。成長期に多い場合は毎日サッカーや野球のスクールやトレーニングを行い、週末は一日中練習や試合をやっています。これでは身体形態を作るためのエネルギーが身体活動に使われてしまい、身長が伸びる可能性を阻害して、わざわざ伸ばさないような環境においているとも言えます。結果として4種とか3種でしか通用しない選手を作ってしまう。
 
さらに、一週間のスポーツ活動に費やす時間量に比例してケガや障害を負う確率が高くなるという調査もありました。1週間に1時間しかスポーツ活動をしない場合を1とすると、1週間に16時間以上スポーツ活動を行うと、ケガの発生する確率は17倍になったという報告がありました。17倍リスクが高まるんです。
 
1週間に16時間以上、日本では普通に行われている練習量ですが…特定の競技の練習をする成長期の選手はケガや障害を負う高リスク下でスポーツ活動をしていることになります。実際、日本の子どもの多くが、なんらかのケガや障害を抱えていると聞きます。野球界では野球肘が問題になっており、バレーボールやバスケットボールでは膝や腰、サッカーでは下肢のケガや障害です。身長が重要な競技であれば、身長を構成する骨、例えば背骨や大腿骨などに障害などを負うと身長が伸びなくなる可能性があるとも言われています。 

――身長の伸び代が失われるわけですね?伸びしろという言葉でイメージされるのは、大きくなる余白ということだと思うのですが。まさに、身長なのですね。
 
小俣 成長期、特に身長が急激に伸びる時期に運動能力が低下する現象があります。「クラムジー」と呼ばれるものです。ちなみに「クラムジー」とは「不器用、ぎこちない」という意味の英語で学術用語ではありません。自分が調べた限りでは該当する術語は見当たりませんでした。
 
身長が急激に伸びることが原因となってクラムジーが起こるようです。特に、高身長群の子どもにはそれが顕著ですね。習得済みのスキルは、身長が一気に伸びる際に壊れてしまうこともあります。今まで培ってきた感覚やスキルが、狂ったり通用しなくなってしまうのです。
 
この現象を理解していない指導者やトレーナーは体力が低下したと勘違いして練習が足りないと考え、フィジカルトレーニングをしろ、走り込め、体幹を強化しろ、体重を増やせといった誤った指導をしてしまいます。これではさらに状況を悪化させます。
 
フィカルトレーニングなどが状況を悪化させる理由は次のようなことです。形態発育の視点で言うと一般的に身長が伸びるときには、まず最初に脚が伸び、次に胴体が伸び、最後に腕が伸びます。
 
脚は、身体の中で大きなエネルギーを作ることができる部分です。エネルギーを作るとは即ち、脚自体に大きな質量、すなわち重さを持っていることにもなります。相対的に大きな質量の物の長さが長くなれば、それだけ取り回しも難しくなります。
 
例えば先端に1キロの錘が付いている棒を持ち振りまわしたとします。その棒がグーッと伸びたとすると棒を持つ負担も増し、振りまわしがさらに難しくなります。身体に例えて考えると、身長が伸びる時期になり脚が長くなったとします。
 
そこでクラムジーのような症状が発生し、動きが悪くなったのでフィジカルトレーニングなどをして筋力を高めようとすると筋肥大が起きて脚の質量が増します。脚が長くなりかつ重くなれば、クラムジーに加えてさらに動きが悪く、言い換えると脚の取り回しが難しくなります。結果としてフィジカルトレーニングが運動能力低下の状況を悪化させる要因なったりします。
  
――成長時の子どものトレーニングをそうした知識なく行なうことは、非常に問題があるわけですね。
 
小俣 はい、そう思います。高身長になると予測される子どものスキルをクラムジー前に高度に完成させるとクラムジーの影響によりスキルが崩される可能性があります。
 
推測ですが浅田真央さんがそのような状況であったのではないかと思います。彼女はジュニア時代には低身長群だったのですが、そこから数年後に身長が伸びだしシニアでは高身長群に入るほど身長変化がありました。身長変化は、彼女の運動感覚や身体操作性の感覚を少なからず変えてしまったとも考えられます。
 
――浅田真央は晩熟型で、遅めに一気に伸びています。
 
小俣 そうだと思います。彼女、実は晩熟だったのではないでしょうか? 少なくとも早熟タイプではなかったと思います。もし彼女が晩熟傾向だったとしたら、彼女に対する育成プランに誤りがあった可能性も否定できません。早熟型に対する育成プランだったのではないかと思います。「ジャンプを飛べた時の感覚がない」「あの感覚に戻れない」という彼女のコメント聞いたことがあります。それはクラムジーなどによる運動感覚や身体操作性の感覚の変化によるものではなかったかと思います。
 
――改めて、こういう事を指導者が把握していないとまずいですね。私はクラムジーの時期に、本当にバスケが大嫌いになってしまいました。何もうまくいかなくなってしまって。ジャンプの感覚から違いましたから。
 
小俣 今まで犠牲になった選手や子どもは無数にいると思います。成長による運動能力への影響は、高身長の人に起こりやすいと思います。クラムジーについては意外と知らない人が多く、残念なことに指導者にも多いのです。さらに研究も少ないため、知見の蓄積もありません。実は東ドイツもこの問題には相当悩んだらしいと聞いています。何と言ってもドイツ人は身長が大きいので。
 
クラムジーがいつ来るか予測できれば、前もって準備ができます。身長が一気に伸びる時期を予測しておけば、それまでに何をやっておけばいいのか決まってくるということ。やる事とやらない事の選別ができるのですね。

<つづく>

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VictorySportsNews編集部