#新型コロナウイルス
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相撲
コロナ禍を耐えた大相撲界の試み、数字ではない貴景勝の綱とり
声出し応援の解禁もあって熱気に包まれた1月の大相撲初場所は、大関貴景勝の優勝で幕を閉じた。一人横綱の照ノ富士が全休した状況で責任を果たし、看板力士として4場所ぶりに賜杯を抱いた。同時に綱とりのポイントや新型コロナウイルス禍の角界を再考させるような場所になり、一つの転換点を迎えた。
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Jリーグ
より競争を促進する仕組みへ 配分金見直す30周年のJリーグ
1993年5月15日にヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)と横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)による東京国立競技場での歴史的な開幕から、今年で30周年を迎えるJリーグ。それまで日本になかったプロサッカーリーグとして発展し、全国にJクラブは増えてきた。10クラブで始まってから、今季はJ1~J3まで合計60クラブにまで拡大。大きく成長したJリーグは、さらに魅力あるリーグとなるべく、新たな成長戦略の一環として配分金を見直す改革を打ち出している。なるべく均等に分配していたものを、競争を促して互いのクラブがより切磋琢磨できるような環境を整えようという試みだ。
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大相撲
令和五年大相撲初場所展望―土俵だけではない多くの見どころ
大相撲初場所は早くも8日が初日だ。第2日曜日が本場所の初日に設定されているため最速の開幕日。「角界では初場所が終わってからが正月」と言われるように、年末年始もさほど休まずに稽古を重ねた部屋が多い。番付の異状に日本相撲協会を襲った新型コロナウイルス禍、昨年末の幕内逸ノ城らに対する処分なども絡み、テレビ中継からは伝わらない相撲界の変動がある。
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大相撲
一年の締めくくり“大相撲九州場所”を終えて–新しい大相撲のカタチ
2022年最後の大相撲本場所となる九州場所は三つどもえの優勝決定戦の末、西前頭9枚目の阿炎の初制覇で幕を閉じた。混戦の今年を象徴するように、史上初めて3場所連続の平幕優勝。横綱、大関陣が安定感を欠いて番付の重みの低下が目立ち、突然の引退劇の裏には年寄名跡の問題も垣間見える。新型コロナウイルス対策を含め、大相撲界の模索が続く。
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大相撲
2度目の賜杯を抱いた玉鷲から学ぶこと ~大相撲の今
9月の大相撲秋場所は東前頭3枚目の玉鷲が37歳10カ月で優勝した。7月の名古屋場所の逸ノ城に続く平幕制覇で、最近目立つ上位陣の不安定さがまたも露呈した形となった。若手の突き上げ不足も指摘される一方、玉鷲は年齢を感じさせない体の張りと豪快な相撲っぷりで魅了した。幕下で元大関の朝乃山にまさかの黒星がついたことを含め、多角的に見ていくと、現行の年6場所制で最年長記録となったベテランの優勝は示唆に富んでいた。
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東京オリンピック・パラリンピック
東京五輪・パラリンピックの功罪 ~レガシーとは何か
新型コロナウイルス禍の中で2021年夏に開催された東京五輪・パラリンピックは、大会期間中も実施の賛否が分かれる特殊な状況だった。コロナ感染拡大や真夏の酷暑、原則無観客での開催…。あれから1年余りが過ぎ、10月半ばには1周年記念イベントが東京・国立競技場で実施される。同時に、五輪・パラの大会組織委員会元理事が絡む大規模な汚職事件が発覚し、東京大会のイメージが損なわれている。アスリートたちの頑張り以外に、東京五輪・パラリンピックの残したレガシー(遺産)は何か。あえてこのタイミングで検証した。
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Jリーグ
代表人気の低迷とコロナの影響を受けるJリーグ…日本サッカーにおける集客問題の現状とは
1993年に開幕したJリーグは2022シーズンで29年目を迎え、来年は30周年記念のシーズンとなる。2019年にはJ1の1試合あたりの平均入場者数が開幕後初めて20,000人を超えた。しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響でリーグ戦の中断や無観客試合を余儀なくされた。コロナ禍に見舞われて2年半が経過した現在も声出し応援に制限がかかるなど、コロナ禍前には戻っていない状況だ。さらに、今年7月に鹿島スタジアムで行われたE-1サッカー選手権2022決勝大会の第1戦、香港戦の入場者数は4,980人。国内の若手選手を中心に構成されたメンバーとはいえ、日本代表の人気低迷が騒がれている。そこで今回は日本サッカーの集客問題の現状と課題について考察していく。
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大相撲
終息の兆しが見えない第7波と大相撲~一夏で見えたもの
大相撲秋場所の新番付が8月29日に発表される。早いもので今年も残り2場所。特に今夏は角界にとっても新型コロナウイルス禍関連で目まぐるしさに包まれた。7月の名古屋場所では力士が大量に休場し、番付編成に絡み物議を醸した。流行している第7波の中で場所後には久しぶりに巡業が再開され、両国国技館にも変化が見られた。一夏を終えた国技を探った。
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プロ野球
リリーフ陣が整備され好調をキープ。“打”の西武は“投手王国”へ
西武がシーズン100試合を終え、首位を走っている。昨季は42年ぶりの最下位。今季も前評判は高くなかったが、好調をキープしている。その最大の要因は投手力が整備されたことだ。
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ゴルフ
コロナ禍で増えたゴルフ需要。まだ遅くないが、今からゴルフを始めるならグリップとアドレスだけはプロに習ったほうがいい
2020年の新型コロナウイルスの世界的流行を機に、ゴルフはコロナ禍でも安全に楽しめるスポーツとして人気が高まっている。ゴルフ練習場やゴルフ場にはゴルフを始めたばかりの若い人たちが続々と集まっている。 また、ゴルフを始めているのは若い人たちだけではない。かつて仕事の付き合いで1年に2~3回くらいのペースでコンペに参加し、120~130のスコアでプレーしていた50~60代が20~30年ぶりにゴルフを再開する動きも見られる。
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プロ野球
OB五十嵐亮太が見る、高津スワローズ。前半戦好調の要因は、未来を見据えた“リリーフの運用”と“育てながら勝つ野球”
恒例のオールスター戦も終わり、プロ野球は今日から後半戦に突入した。「後半戦」とはいえ、今シーズンは多くの球団がオールスター前に90試合以上を消化しており、残り試合は既に50試合前後。そんな中で22もの貯金を抱え、2位に11ゲーム差を付けて前半戦を折り返すなど、セ・リーグの首位を独走しているのが東京ヤクルトスワローズである。
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サッカー
21歳久保建英、”勝負のシーズン”。中田、小野、香川に並べるかー
欧州で戦うサッカー選手にとって、21歳は決して若くはない。サッカーのスペイン1部リーグ、レアル・ソシエダード入りした日本代表の久保建英は、勝負のシーズンを迎える。7月19日に行われた入団記者会見。「ラ・レアル」を新天地に選んだ理由ついて「チームのプレースタイルが自分にすごく適しているというのが最大の決め手。ピッチ上での結果が全て。自分が今一番成長するために、適しているかなと思って決めた」とはっきりした口調で語った。スペインで4季目を迎えるが「何シーズン目ということを考えずに、ゼロからのスタートじゃないけど、新しくチームも変わって、個人としては結果だけにこだわって、この1年やっていきたい」と、再出発への意気込みを口にしている。
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プロ野球
ジャイアンツファンが切に願う「明るい未来」につながるワクワクの後半戦
コロナ禍で連敗中だったスワローズにさえ勝てず、4カード連続の負け越しに憂いた直後、菅野、岡本和らを含む選手20人、計38人が新型コロナウィルス陽性判定を受けたことが発覚。そこからあれよあれよのスピードで陽性者は70人以上まで拡大。7月22日からバンテリンドームで予定されていたドラゴンズとの3連戦が中止となったことで、ジャイアンツの今シーズン前半戦は強制終了となった。
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水泳
明暗が分かれたブダぺスト大会 自国開催世界水泳福岡で期待される日本勢の活躍
来年7月に開催されるFINA世界水泳FUKUOKAの開幕1年前イベントが14日、博多駅前広場で行われた。山笠で盛り上がる福岡の中心地に特設ステージを設置。大会組織委員会副会長を務める高島宗一郎福岡市長はハッピ姿で登壇し「日本では50万人が観戦に来て、世界では約40億人がテレビで観戦するオリンピックに次ぐビッグイベント。素晴らしい形で世界中から多くのお客様を迎えられればと思います」と意気込みを語った。
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プロ野球
集団感染でのピンチも「上がってこれなかった選手にとってはチャンス」 五十嵐亮太が今のスワローズを見る
好事魔多しとは、まさにこのことだろう。セ・リーグの首位を独走し、7月2日には“史上最速”で優勝へのマジックナンバーを点灯させた東京ヤクルトスワローズ。突然のコロナ禍に見舞われたのは、それからわずか1週間後のことだった。7月8日にファームの2選手が新型コロナウイルス陽性判定を受けたのをはじめ、翌9日にはファームで1選手およびスタッフ1名、さらに一軍でもそこからの2日間で髙津臣吾監督のほか選手15人を含む23人の陽性が判明。9、10日の阪神戦(神宮)が中止となったのだ。
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水泳
世界水泳に戻った「日常」 コロナ対策、福岡の選択は
水泳で昨夏の東京五輪以来のビッグイベントだった今年の世界選手権(世界水泳)が6月18日から7月3日まで、ハンガリーの首都ブダペストで開催された。新型コロナウイルスの規制緩和が進む欧州が舞台となり、会場は観客の声援と熱気にあふれ、厳密な対策の中で原則無観客で開かれた東京五輪から一転し「日常」の風景が戻った。一方、陽性者が発生し棄権を余儀なくされるチームが出るなど、コロナ禍の大会運営には依然として難しさが残る。来年7月の次回大会の舞台となる福岡市はどのような対策をとるべきか、選択を迫られることになる。
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相撲
大相撲裏金問題が終決 ~貴乃花びいきメディアの罪科
大相撲名古屋場所を前に、土俵の裏側で繰り広げられていた戦いに終止符が打たれた。日本相撲協会が元顧問の小林慶彦氏と、同氏が代表取締役を務めるコンサルティング会社を相手取った損害賠償訴訟で、東京地裁は6月8日、元顧問側に9800万円余りの支払いを命じる判決を下した。その後、双方とも控訴せずに終結。6月下旬に確定した相撲協会の勝訴により、〝裏金顧問〟との異名が実情と相違なかったことが証明された。元顧問は法廷の場で、一般社会では通用しなさそうな釈明に終始し、馬脚を現していた。元顧問を相撲協会に招き入れた北の湖前理事長(元横綱)の死後、約4年半に及ぶ法廷闘争を経て、角界の恥部が名実ともに排除された形。新しい時代への一区切りとなった。
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テニス
ウィンブルドンの独断が招いた、プロテニスツアーの分断が意味することとは!?
日本を代表するプロテニスプレーヤーの1人である大坂なおみが、テニス4大メジャーであるグランドスラムの第3戦・ウィンブルドンに出場しないことを発表した。左アキレス腱痛が完治しなかったと見られる。グランドスラム第2戦・ローランギャロスでの戦いを終えた直後、大坂は、ウィンブルドンに出場しない可能性を示唆していた。なぜなら2022年特有のウィンブルドン事情が影を落とし、大坂の心情にも影響を及ぼしていたからだ。